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神速の生まれ変わり  作者: ユー
2/10

ステータス

「よく来てくれた、勇者殿よ。」


確かに玉座に座るじいさんはそう言った。皆も戸惑っている。

「ゆ、勇者?」 「ここどこだよ!」 「嫌、家に返して!」「…………」


反応は人それぞれだった、泣き崩れる人、怒りに任せ喚き散らす人、何故か薄く笑う人。


俺?俺はこういう展開は大好物だよ。


やがてこのクラスの委員長で超が付く程のイケメンの、白鳥 斬零が言った。


「皆!落ち着いてくれ!……王様?ですよね、説明は貰えますよね?」


そう言うと皆は静かになり、王様は話だした。

……こいつの人望が羨ましいな。


「うむ、勇者殿達を勝手に呼び出したのはすまない。

だが、魔王が復活してな。魔族が勢力を着々と溜めているのだ。近いうちに戦争になるだろう。強制ではないがどうか、戦争に参加してくれないか?頼む。」


正直にバカかと思った。だって勝手に召喚して、勝手にそっちの意見を押し付けてきて、挙げ句の果てには危険な戦争に参加しろだって?都合が良すぎだ。だが強制じゃないだけいいとしよう。


「戦争って……、俺達はただの高校生ですよ?何の戦力にもならないと思いますが。」


確かに白鳥の言う通りだ、だがオタクの人なら分かる、この後の展開を。ステータスとかを見たりするのだろう、そして俺達は勇者だきっと強いに決まっている。


「うむ、今からその事を説明しよう。勇者殿よステータスと念じてくれないか?」


――――――ステータス。

すると頭の中に直接浮かび出てきた。


────────────


名前: 速風 瞬


種族:人間


職業:未開放


レベル:1


体力:50


魔力:50


筋力:50


防御力:50


敏捷力:90


幸運力:24


スキル

[言語理解] [鑑定]


────────────


……これは強いのか?基準がわからないから何とも言えないな。


「念じることで他人に見せたりできるぞ。」


王様いいこと言った!どれどれ、白鳥のステータス見せて貰おうかな。


「白鳥、ステータス見せてくれないか?」


「ああ、わかったよ」


白鳥のステータスが頭に浮かぶ


────────────


名前:白鳥 斬零


種族:人間


職業:勇者


レベル:1


体力:240


魔力:100


筋力:200


防御力:180


敏捷力:180


幸運力:63


スキル

[言語理解] [鑑定] [全属性魔法] [成長補正・中] [真の勇者] [聖剣召喚]


────────────


……えぇ。俺のステータスと全然違うのですが。

まず職業、白鳥のは勇者だけど俺の未開放って何?

次、スキル多くないっすかね?しかも真の勇者とかなんだよ、羨まし過ぎだぞ?ちゃっかり全属性の魔法使えるし。

1番の問題は……ステータスの差がおかしいよね!?

俺のステータス大体が50だぞ?ま、まぁ平均がわかんないからまだ大丈夫。まだ俺TUEEEEEできる。


「うむ、ちなみにレベル1の平均は100ぐらいじゃぞ。」


詰んだー。俺の2倍あるじゃん。世界は不条理に満ちているね。


「召喚された者には必ず鑑定のスキルがついているはずじゃ。鑑定は知りたい物を視界にいれて念じれば使えるぞ。」


鑑定はあるな使ってみよう。何か調べたいものあるかな?キョロキョロしていると友達と話ている寸賀を見つけた。鑑定使えるかな?


――――――鑑定


────────────


名前:中澤 寸賀


種族:人間


職業:拳闘士


レベル:1


体力:200


魔力:25


筋力:200 (350)


防御力:180 (260)


敏捷力:100 (200)


幸運力:38


スキル

[言語理解] [鑑定] [炎拳] [身体強化]


────────────


うわ、こいつも白鳥程ではないがチートだな。

( )の中の数字は身体強化したときの数値かな?てかスキルも鑑定できるんじゃ?


――――――鑑定


────────────


身体強化


身体能力を上げステータスを上げる。

近接戦闘向けのスキル

( )の中の数値が身体強化を使ったときのステータス


────────────


ふむ、できたな。やはり予想通りか。こいつ脳筋ステータスだな。寸賀はガタイがいいからなお似合いだよ。

と、考えていると寸賀がこちらを見ていた。

まさかと思った時には既に遅かった。


「ぶふっw。お、おい、皆こいつのステータス鑑定で見てみろよ。ぶはは、腹痛いw」


こ、こいつ。そう言うと皆がこっちを見て鑑定を使っている。すると皆笑いだしたり安堵したりしている。

なんだよ、皆して俺を笑い者にして。


「べ、別にいいじゃないですか!ステータスが低くても仲間でしょう!」


そう言ってくれたのは深月さんだ。彼女と話ていて良かったと思ったよ。でも、その発言で笑いが怒りになった、何であいつがと嫉妬の目線が突き刺さる。どうしようかと悩んでいると、助け舟は意外なとこから出た。


「もうその辺でよろしいか、勇者殿。これからのことを説明するからの。」


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