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秋雨  作者: 桜田環奈
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内緒


ヒラケイと待ち合わせた駅からは徒歩10分。


就活の事を話しながらだとあっという間に到着した。


約束時間より少し早かったけど、


元上司の案内で一通り式場内を見学した後は


もし内定が出たらその後はインターンシップ、


現在男性プランナーがいない為、


最初は慣れるまでに時間を要するであろう事、


はたまた他愛のない話まで。


緊迫した、雰囲気ではなく比較的和やかに話した。



「ヒラケイ、学校戻る?


先生今日はこのまま予定あって。」



「や、俺も今日は学校戻らないかな。


明日も他ん所のエントリーシート提出で、


学校行かなきゃいけないし。


今日はこのままバイト。」



「じゃぁ仕方ない、奢ってあげよう!


特別だからね、他の子に言わないでよ?


…って、こないだアーミン達にも


式場見学の帰りに奢ってやったから、


ちょっと本当内緒にしててよね?」



そう、一部のやる気にみなぎった生徒達は


こうして自ら足を運び、


自分が働きたい環境を直接見学に訪れる。


もちろん挨拶も含めて同行する。


緊張していた生徒達と話すには凄くいいタイミングで、


こんな風にお茶に誘う事も何度かあった。


だからこの日も、いつも通りだった。



「はーい、先生さんきゅー。」



今後の就活について話した後は、


どちらかと言うと、他愛のない会話だった。


ヒラケイが彼女にいつも振られる事。


さっきの元上司の事。


夏休み明けの卒業制作が楽しみな事。


アイスコーヒーの氷が溶けて薄まり出した頃、


ヒラケイの携帯のアラームがバイト30分前を知らせた。


翌日のエントリーシートのアドバイスをして、


私とヒラケイは別れた。



アイスコーヒーを手渡す時に、指先が僅かに触れた。


触れた指先は、暖かかったのか冷たかったのか、


それさえも覚えていない。




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