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秋雨  作者: 桜田環奈
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降り止まない長い雨

初めて触れた指先は。


平凡でもその他大勢と変わらない毎日でも、


そこにはそれなりだった私の物語が存在する。


なのに、君と出逢ってから、


それは、まるで、いつまでも、


降っては止み、止んでは降り注ぐ。


長く、長く、降り止まない。



そう、まるで、秋雨のように。




その頃の私は、充実、やり甲斐、重圧、期待、


他の事に脇目も触れない程にいそがしい毎日で、


一つ階段を踏み外してしまうと、


全てが崩れて、真っ暗闇まで落ちてしまいそうで、


余計な事は考えないように、


ただただ目の前だけを見つめていた。




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