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ぼっちだった俺が異世界に行ったらモテモテになった件について  作者: 紅魔郷の住人
第一章 異世界に行ったら苦労した件について
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プロローグ

新作です!

色々と問題があると思いますが……。よろしくお願いします!

 ぼっち――

 それは学校などで一人でいる事を言う。友達もいない。気の合う人もいない。

 少年、村雨紅魔むらさめこうまもその一人だ。別になりたくてなっている訳では無い。

 見た目は少しかっこいいくらいで、普通なら友達が多くてもおかしくないほどである。だが、彼はそうしない。


「なにを話しているのか分かんないし。どんな話をすればいいのかも分かんないし……」


 彼の家族は転勤族だった。今は父親が単身赴任しているため違うが、いままで友達ができたことはない。

 そのため接し方が分からない。だから彼はぼっちなのだ。


「早く終わんないかな。今日が……」


 紅魔はただただ思う。早く学校が終わる事を—―



 帰り道、彼は家への道を一人で歩いていた。周りには複数人で歩きながら話している同級生がいる。そんな中一人で歩いているため多少目立つ。


三月みつき見てよ。『ぼっちの紅魔』だよ」

「ほんとだ。いつも一人だよね~」

「……」


 今も噂されている。もちろんからかいの意味で。最初は嫌で遠回りしながら帰ったが、ここ最近でもう慣れた。

 本当は慣れてはいけない事を理解しているが。

 少し早歩きをし、その場から離れる。彼はそのまま道の一角にある書店に入った。この地域に来てからの彼のお気に入りの場所である。

 と言っても、同級生が入る事がほとんどなく一人でいる事ができるからであった。


「あ、これ親父が言ってたやつだ……」


 そう言いながら紅魔は一つの本を手に取った。それは参考書ではなく、ライトノベル。

 紅魔の父親はアニメ好きで、たまに電話するときよくアニメの話をする。紅魔はあまり興味が無いため適当に聞き流しているが。


「確か異世界転生の話だっけ……。親父は面白いって言ってたな……」


 彼はそのままページをめくる。しかし数ページめくった所で本を閉じ元の場所に戻す。


「ダメだ……何が面白いのかがまったく理解できねぇ。親父はよく理解できるな、この話……」


 紅魔は他の本も見てみる。だが、さっきと同じで数ページめくった所で戻してしまう。

 少しため息混じりに。


「だけど、こんな世界行ってみてえな……この本の主人公みたいに異世界転生とかしてさ。ま、現実に起こる訳ないだろうけど」


 彼は一つ願い事があった。自分がぼっちではない世界に行きたい。たくさんの人と仲良くなっている世界に行きたいと。

 しかし、その願いが叶う事が無いと彼は思っている。

 ……この時までは。


「ただいま……って誰もいないか」


 紅魔の母親は働いている。正社員という訳では無いが、一日中家にいない。たまに休日に家にいるくらいである。


「今日は買い物に出かけないとな……ってなんだこりゃ」


 冷蔵庫の中身が少ない為、買い物の準備をしていた紅魔はテーブルの上に手紙が置いてある事に気付く。

 自分宛てになっていたが、差出人は分からない。少し不思議に思いながら手紙を開けた。


「なになに……『はじめまして、村雨紅魔さん。今夜お迎えに上がります。』だって。なんじゃこりゃ」


 彼は手紙をテーブルの上に置くとそのまま買い物に出かける。

(なんだあの手紙……。気にしないほうがいいのか……?)

 買い物中ずっと気になっていたが、帰るころにはすっかり忘れていた。

 夕飯を食べ、風呂に入り寝ようとする。


「明日も一人か……。来世に期待するかな……」


 今日はいつもより良く眠れる、そんな気がした。いつもより良く……

 眩しい光を目に感じ、紅魔は瞼を開く。


「な、なんだ……ここは……⁉」


 いつも見慣れている光景はそこになく、目に飛び込んできたのは広い空間。その中央に一人の女性が椅子に座っている。


「ようこそ来てくださいました、村雨紅魔さん。貴方を異世界に招待します!」

「……は?」


 ここから彼の異世界転生が始まる……

いかがでしたか?

なるべく早く更新します!よろしくお願いします!

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