第7話
うっさいな。俺の携帯、目覚ましかけたかな?
もう朝か。今は、何時だろう? そういえば、今日何かあった気がする。何だったかな?それよりも早く、電話とらないと。あれ、宮星先輩からだ。何だろう?
「もしもし、宮星先輩どうしたんですか?」
「あれ~君は今日が何の日か覚えてないのかな~」
明らかに、宮星先輩怒ってるぞ。何でだろう? 何か濱口先輩が行っていたような……
あ! 思い出した。そういえば今日、濱口先輩の大会だった。忘れていた。
「覚えてるに決まってるじゃないですか」
バレたら殺される。
「ならいいが、もうそろそろ試合始まるぞ」
嘘だろ! うわ、もう8時30分だヤバい遅れる。急げ急げ。
急いで電車に乗ったおかげでギリギリ間に合った。宮星先輩どこに座ってるんだろう?
「星野君、こっちだよ」
あ、森本先輩だ。席はあそこか。
「遅い。もう試合が始まってしまうぞ」
「すいません。寝坊しました」
「君は、いったい何をしてるんだ」
「いやそれはその……」
(今から、選手の入場です)
ふう、アナウンス助かった。
「ほら。宮星さんと星野君始まるよ」
にしても、みんな背高いな。相手校は極天高校か。確か強豪校だったな。相手校も身長負けていないな。
前半は、六分儀高校が有利のまま終わった。
にしても、森本先輩ずっと濱口先輩の事みてるな。どうしたんだろう?
「君は、どこをみてるんだ? もうすぐ、後半戦が始まるぞ」
本当だ。
後半戦が始まった。
どんどん、極天高校が追いついてる。このままじゃ濱口先輩が負ける。そんなことを、考えていたそんなとき。
「危ない!」
うわ、森本先輩急に大きな声だしてどうしたんだろう?と思って森本先輩が見ている先を見ると、濱口先輩が足を押さえている。どうやら、転けて足を極天高校選手に踏まれたらしい。
「ちょっと、私行ってくる」
えっどこに? そう思って聞こうとする前に、森本先輩は、走って行ってしまった。
「ほら、たてるか?濱口」
何とかいけそうだ。
「行けそうだ。ありがとう。石川」
「とりあえず、処置質室に行くぞ」
「わかった」
俺は、石川に肩を借りて処置室までいった。
「俺は、戻るからな。また迎えにくる」
「ありがとう。石川」
俺が、1人で処置室にいると。
「大丈夫? 濱口君」
「大丈夫だよ。真里ちゃん。ここ、本当は選手しか入れないよ」
「心配だったから」
何で、こういう事を言うかな~真里ちゃんは。
「何で、僕なんかを心配するの?」
「それは、幼なじみだから。濱口君は、何でいつも、僕なんかとか言うの?」
それは……
「俺の話なんだから、お前には関係ないだろ!」
「この話をしたら、いつもそう言うよね! 少しは、私に話してくれてもいいんじゃないかな」
「お前に話す事はないからそういってるんだ」
「濱口君は、昔と変わったよね。中学校の頃はちゃんと、心を開いてたのに何で? どうしたの?みんなを、信用しなくなたの? なにがあったの?」
「お前には、どれもこれも関係ないだろ! お前は一体俺になにがしたいんだよ!」
「何で変わったのかを知りたいの! ずっと苦しそうだから」
「お前は、いったい俺の何なんだよ!」
「私は、君の幼なじみだよ。昔からずっと見てたよ。私、私……」
その時、ドアがあいた。
「おーい、濱口~試合終わったから迎えにきたぞ。あれ、森本さんじゃないの何してるの?」
「ほら、石川行くよ」
良かった。俺には、その続きをいわれる資格なんて、資格なんて……
「大丈夫だったのか? 森本さんと話してたんじゃ」
「いや、大した話じゃないから」
もうすぐ、試合が終わろうとしているとき。森本先輩が泣きながら帰ってきた。いったい何があったんだろう?
「森本先輩、いったいなにがっ」
急に、宮星先輩に首もとを引っ張られた。
「何ですか? 宮星先輩?」
「君は、少しのデリカシーも持ち合わせていないのか? 今は、そっとしておいてあげるべきだろう」
そのとうりだな。
「わかりました」
確かに、デリカシーにかけてたな。少し反省しよう。その時、試合終了のブザーが鳴った。結果は、83-74で六分儀高校の勝ちだ。ということは、近畿大会優勝だ! 次は、全国大会かな?
「さて、大会も終わったことだし。私たちも帰るか」
「濱口先輩を待たなくていいんですか?」
「濱口先輩は、試合のミーティングがあるから。大丈夫だ。森本先輩落ち着きましたか?」
「うん、大丈夫ありがとう。宮星さん」
僕は、この後家に戻った。駅で宮星先輩が僕に
「そういえば、明日期末テスト返ってくるな。また見せに来いよ」
嫌とも言えず了承してしまった。
翌日の生徒会室
今回のテストは調子に乗っていた。72位まで下がっていた。どうしよう。
「早く、テストを見せろ」
終わった。
「はい。これです」
宮星先輩、怒ってるな。
「じゃあ、濱口先輩と森本先輩を呼んでくるから、少し待っていてくれ」
また、2時間も勉強するのか。うだうだと考え事をしているとすぐに帰ってきた。
「オトモ君、成績下がったんだって?」
「はい、すいません」
「じゃあ、星野君やろうか」
「わかりました。森本先輩」
結局、2時間30分も勉強させられた。でも、明後日から夏休みだ。つらいのは今だけだ。
にしても、濱口先輩と森本先輩の間に気まずい空気が流れているな。いったいどうしたんだろう?
「オトモ君、夏休みにみんなで遊びに行く話だけど」
そういえばそんなこと言っていたな。
「再来週の金土日曜日に2泊3日で行く予定だけど大丈夫?」
確か、何も無かったよな。
「大丈夫です」
「昨日みたいに寝坊したらだめだよ~」
「大丈夫です! 誰から聞いたんですか?」
「宮星からだよ。ずっと心配してたからな」
「違う! 君を心配してたんじゃなくて、遅れて来るのが失礼だと思ったからだ」
「宮星、意味が分からないよ」
「じゃあ、そういう事だから」
「わかりました」
この後みんなで家に帰った。
にしても、本当に濱口先輩と森本先輩どうしたんだろう?
次は夏旅行編です
濱口先輩の話は次書きたいです