第4話
中間テスト結果発表日。
今日、中間テスト返ってくるのか~嫌だな。
「星野!」
「はい」
やった!58位だ。何とか生徒会補習は受けなくて良さそうだ。そんなにいい成績ではないけど。
「今から、体育祭の色を決めるために委員長に生徒会長室にくじを引きにいってもらう」
ということは、俺じゃん!
「では、星野行ってきてくれ」
「わかりました」
前のクラスの係などを決める時に、先生に勧められて委員長になってしまったんだ。
理由は、坂口が生徒会長と仲がいいからちょうどピッタリだ。とか先生に言ったらしい。自分でも思うけどお人好しなんだよな~
そんな事を考えていると生徒会室に着いた。
ガチャ
「お前が最後だな。おや、君か。何をしている今日集まりはないぞ」
「違います! 委員長として、来ました」
「ああ、そういう事か。その前にテスト結果はどうだった?」
「58位でした」
「そうか、なら明日生徒会室には4時から5時半でいいぞ」
なんで残ることになってるんだ?
「えっ、成績ちゃんと取りましたよ。」
「知っている。だから、1時間減らしたんじゃないか。この話はもういいから、くじを引いてくれ」
これは、何を行っても無駄だな。
「わかりました。ていうか、後一つしかないじゃないですか」
「自分達で引くのが規則なのだ。早くしろ」
ゴソゴソ
「黄色でした」
「わかった。もうかえっていいぞ」
「では、先輩また明日」
なんで、成績とったのに補習なんだろう?あの人やっぱり鬼だな。
そういえば、この間教室の人たちはなにしてるんだろう?
教室に着いた。あれ、なぜか2年生が2人来ているぞ。
ガラガラ
「終わりました」
「おかえりーオトモの子だね」
「すいません、名前は?」
「ああ、自己紹介してなかったね。私の名前は、奥野志保だよ。宮ちゃんの親友だよ。で、こっちの子が、奥谷加村君だよ」
ということは、宮星先輩と同じ色か。
「よろしくな」
「よろしくお願いします。加村先輩」
「はい、説明を続けるよ~この学校の体育祭では、応援合戦をするので、その、ダンスを教えにきたよ~わかった?じゃあ、机下げて~」
この後、僕たちは、4時まで練習をさせられた。正直死ぬかと思った。明日からずっとこんな感じらしい。
次の日の放課後。
やっと練習終わった。早く生徒会室行かないと。ドタドタ
ガチャ
「来たか」
うわ、また前と同じ人達がいる。
「さて始めようか」
また、地獄が始まる。
1時間半後
「お疲れ様、オトモ君。そういえば、8月に僕とオトモ君と真里ちゃんと宮星でどこか、行きたいんだけど、オトモ君は、行く? 行かない?」
「どこに、行く予定ですか?」
「僕のおじさんが旅館やってるからそこに行く予定だよ。どうする?」
そりゃあ、宮星先輩いるんなら行きたいし。
「いきます」
「わかった。宮星どうする?」
「私か!? オトモが行くんだから行くしかないだろう。オトモが行くから仕方なくだからな!」
宮星先輩耳赤くなってる。やっぱりかわいいんじゃないか?
「わかったわかった、そんなに照れるなよ~素直じゃないんだから」
「照れてない!さて、そのことは、おいといて体育祭の話をするぞ」
あ、宮星先輩逃げたな。
「体育祭では、意外とやることはない。1つだけだ。この学校の体育祭では、昼休みにお茶が配られる事になっている。それを、昼休み前に正門から、職員室まで運んでもらいたいのだ」
「わかりました」と僕
「はーい」と濱口先輩
「わかった。宮ちゃん」と森本先輩
「では、解散してもらっていい」
やっと終わった。そういえば、先輩の連絡先ほしいな~
「そういえば、まだ星野君僕達の連絡先知らないでしょ」
やった。ちょうどいいタイミングで。
「はい」
「それじゃあ、今交換しよう。色々あるかもしれないしね」
「わかりました」
「修太君これ私の連絡先」
森本先輩っと。
「オトモ君これは、僕の」
濱口先輩。
「私もか? 皆渡してるから、仕方なくだぞ。」
また、耳赤くなってるし。
「そういえば、教室に、先輩の親友が来てましたよ」
「まさか、奥野か?」
「はい、そうですけど」
どうかしたのかな?
「あいつが、私を無理やり生徒会長にした張本人だ。仲はいいのだがな」
「なにがあったんですか?」
「私が、知らない間に生徒会長申し込み用紙を出したんだ」
「それは、かわいそうですね」
とまあこんな事もあり、先輩の連絡先も手に入れた。
にしても、最近宮星先輩と昔あったような気がしている。でも、全然思い出せないどこだったかな?
体育祭当日。
(次は、生徒会長からの開会の挨拶です。)
「今から、平成XX年度六分儀高校体育祭を始めます」
お始まった最初は確か応援合戦だったな。
疲れた~応援合戦やりきった~次は組対抗リレーだな。
この学校のリレーメンバーは1学年男女1人ずつ選ばれる。うちのクラスは、龍起カノンと和田勝島だ。さすが野球部だけあって足が速い。
宮星先輩、リレーメンバーじゃん。うわ、めっちゃ足早いし。あれ、次の走者濱口先輩!?
さすが、バスケットボール部足早いダントツだ。
とまあ、こんなことがありつつ。もうすぐ、昼休みだから、お茶取りに行かないと、確か正門前集合だったな。早くいこう。
「君が最後の到着だぞ」
うわ、ほんとだ。皆来るの早いな。なんで、2人しかいないんだ?
「うう、すいません。森本先輩どうしたんですか?」
「真里ちゃん風邪引いたんだってさ」
「かわいそうですね」
こんな話をしているとトラックがきた。
「こんにちは。君たちだね。生徒会の子らというのは」
「はい、生徒会長の宮星です」
「じゃあ、この2つを、もってあがってね」
あれ2つしかないの?
「2つしか無いんですか?宮星先輩は?」
ニコッと笑って、「この、私に持てというのか?」
うわ、怖
「いえ、言いません。先輩どうするんですか?」
「君たちを、見守るぞ。わかったら、ダンボールを持ってそこの階段上がれ」
はあ、なんか、ずるいきもするけど仕方がない。ヨイショっと、以外と重いな。しかも、ダンボールのせいで前と下見えにくいし。
「おーい、オトモ君、そこの段差濡れているから気をつけてね」
え、どこが濡れてるって? 濱口先輩よく聞こえない。下見れないしどうしよう? そんな事を思っているとズルッと滑った
この次の巻は過去編になります。
先輩と星野君の出会いです。
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