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生徒会長のオトモ  作者: 和夏
本編
4/27

第3話

「早くしないと、バスに乗り遅れるぞ」

「ちょっと、待ってください。先輩、走るの速いです」

うわ、もうドア閉まる。

「何とかバスに乗れたな。君は走るの遅いんじゃないか?」

「そんな事無いです。真ん中より上ぐらいですよ。足の速さ」

そんなに足遅くないんだけど、なんで先輩の方が早いんだ?

「そんなものか」

にしても、全然バスに人がいない。まあもう7時ぐらいだし。そんなもんなのだろう。

「そういえば、宮星先輩2年生だったんですか?」

「ああ、その話か。君は、知らなかったのだな」

「去年、なぜか、先生の目に止まったらしく先生に勧められたのだ。で、生徒会選挙受けたら。というか、無理やり受けさせられて、当選したので生徒会長になったんだ」

「へえ~すごいですね。何かしたんですか?」

「特に何もしていないんだがな」

「まあ、先輩綺麗ですからね」

「……」

あれ、先輩急に静かになったな。しかも、顔真っ赤になってるし。

「どうかしましたか?」

「君が! 急に! 綺麗とか言うから。びっくりしたんだ」

あれ? 意外とこの先輩可愛い?

「そんな事より! 君の昨日のテストはどういう事だ?」

前言撤回だ! やっぱり可愛くない。

「いや~それはその」

「はっきり言ったらどうだ?」

ヤバい、この状況どうしよう……

『もうすぐ、六分儀駅です』

ラッキ~今日は、ついてる。

「先輩、もう着きますし一旦中断しましょう」

「仕方ないな、この話は、またあとにしよう」

何とか話さなくてすんだ。よかった。

さて、このまま話を逸らさないと

と思っていると、ちょうど電車が来た。

「さっきのことはおいといてやろう。次の生徒会の仕事は、クラブ発表の順番などを決める。詳しい日にちは、また後日連絡する。」

「わかりました。」

『次は梅田~梅田~です。」

僕の駅は、普通しか止まらないのでここで、さようならだな。

「じゃあ、宮星先輩さようなら」

「ああ、また今度な」


にしても、また後日連絡するとか言いながら一週間だったが何も連絡がこない。

そんな事を考えた日の放課後。


あれ、何か教室の中がざわざわしてるぞ。

「おーい、星野君」

うわ、なんで宮星先輩来てるんだ?

「先輩、どうしました?」

「今日この後順番決めだ。来てくれ」

えっ、連絡って当日にするの。おかしいだろ。でも、今日はする事がない。

「わかりました。でも、連絡は前日にお願いします」

「仕方ないだろ。急に決まったんだから。また、あとでな」

急にきて急に去っていったな。またみんなから見られてるし。

「星野君。今の生徒会長さん?」

この子は、片瀬志織、今回のテストで1番だった子だ。どうやったら理科の点数で100点とかとれるんだろう?

「そう、今日クラブ発表の順番決めるんだって」

「へえ~ちなみに生徒会長さんは、何部なの?」

あ、聞くの忘れてた。しかも、期待した目で見られてるし。

「はい、終礼始めるぞ」

うわ、ゴリラが入ってきた。ちょうど良かったな。


やっと終礼終わった。早く、生徒会室に行かないと。

ついたついた。

ガチャ

「やっときたか。君はいつも遅いな」

いやいや、走ってきたのにそれは、ないでしょう。

「いやいやそんな事ないですよ」

「なんだ、くちごたえか」

ガチャ

「宮星~準備できたぞ」

濱口先輩が入ってきた。

「わかった。では、移動しようか」

「どこにですか?」

「第3教室だ。そこで始める決まりになっている」

「そうなんですか。わかりました」

「では、いくぞ。


「ついたぞ、ここだ」

「以外と遠かったですね」

むかいの校舎の5階はさすがにしんどい。

ガチャ

うわ、いろんなクラブの部長がいる。

「では、今からクラブ発表の順番を決める。さて、今から説明を始める」

急に空気が張り詰めたけど。くじなんだから、別に緊張しても変わらないと思うんだけどな~と思って

小声で濱口先輩に聞いてみた。

「なんで、皆さんこんなに緊張してるんですか? くじですよね?」

「まあ、そうなんだけど、速ければ速いほど心に残りやすいからね」

そんなもんか。

「ちなみに先輩は何部何ですか?」

「僕は、バスケットボール部だ」

「確かに、背が高いですもんね」

「説明はいじょうだ。では、始めるぞ」

みんなが、一斉に引き始めたぞ。みんなの叫び声がうるさい。

「では、星野、これを順番を職員室に持っていくからメモしてくれ」

15クラブの名前と部長名を書くって意外としんどいぞ。まあ、断れないけど。

「わかりました」

ガチャ 

皆が、ゾロゾロ出て行ったぞ。

「じゃあ、僕も帰るね~」

「ああ、わかった」

「濱口先輩さようなら」

「じゃあね。オトモ君」

ガチャ

「では、メモした紙をこの紙に移してくれ」

また宮星先輩がめんどくさいことを。なんで、メモさせたんだ。仕方ない、やるか。

「わかりました。そういえば、先輩は何部に入ってるんですか?」

「そういう君は、何部に入る予定なんだ?」

「さっき、水泳部あったし水泳部にしようかなと。昔、水泳やってましたし。まあ、そんなに速く無いですけど」

「なるほど、私は弓道部に入っている。ちなみに副部長だ。しかし、最近生徒会が忙しくてな。そんなに行けてないんだ」

へえ、先輩は弓道部だったのか。

「さて、そろそろ写し終わっただろう、先生に提出して戻るぞ」

相変わらず、職員室も大きいよな。

「失礼します。生徒会長の宮星です。鈴木先生いますか?」

「いま、ちょっと出てるから机の上に置いときな」

「わかりました。ありがとうございます。楠山先生」

「失礼しました」

やっと生徒会室に付いたこれがまた遠い。

ガチャ

「今日は、頑張ったな。後2週間で中間テスト始まるからな」

うわ~またテストか~

「次に、60位以下を取ったらまた、勉強だからな」

またあれはしんどい

「わかりました。先輩は帰らないんんですか?」

「さっき、弓道部の部長に今から来いと言われてな」

そういえば、なにか話してたな。

「どうした、寂しいのか?」

「そんなわけ無いです! もう帰ります! さようなら」

「ああ、またな」





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