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生徒会長のオトモ  作者: 和夏
本編
11/27

第9話

「痛っ!!」

「大丈夫か?濱口」

「ああ、ありがとう石川」「あんまり、無茶するなよ。まだ、体育祭の騎馬戦の時の怪我が治りきっていないんだから。中学二年生で怪我したら来年試合に出れないかもしれないぞ。とりあえず保健室行ってこい」

俺まだいけるのに。と言おうとしたら先輩が怖い顔でこっちを見ていた。

「はい、わかりました」

体育館から保健室まで遠いんだよな。

やっとついた。

「失礼します。二年三組の濱口です」

あれ、先生がいない

「すいません。いま先生いないんです。どうしたんですか?」

この女の子見たことあるな。

「体育館でバスケットボールの練習中に足捻挫しちゃって」

あ、思い出した。同じクラスの上村さんじゃん。

「そこに、座って下さい。」「はーい。上村さん保険委員だったんだ」

「うん、包帯を巻くよ」

「うん、わかった」

この時からだ上村さんを意識するようになったのは。

ある日の昼休み

「上村さんどうしたの?こんなに紙の束持って。少し貸して」

「いいよ。悪いし」

「いいって」

この後俺たちは紙の束を職員室まで運んだ。

「上村さん、ここでいいの?」

「うん、ありがとう」

「じゃあ、教室戻ろうか」

「そうだね」

こんなこともあり僕は、どんどん上村さんの事が気になるようになっていった。でも、最近上村さんの様子がおかしい。俺は気になって上村さんに聞いてみた。

「上村さん最近どうしたの?」

「なんにもないよ」

「でも、おかしいよ何かあるなら言って」

「じゃあ、言うよ」

「うん」

「もう私に近づかないで」

えっ何でとか思っている間にもう、上村さんはいってしまった。こんなことがあって一週間後急に上村さんが転校しれしまった。理由を知ってそうな女の子に聞いてみたら、僕が上村さんに好意的に接していたのを妬んで同じクラスの女子たちが上村さんをいじめていたらしい。この時から僕は、あまり人を信用しないように。誰も好きにならないように決めたんだ。


もう、朝か昨日濱口先輩うなされてたけど大丈夫かな?

「濱口先輩~」

あれ?起きないな。

「お~い」

あれ?本当にどうしたんだろう。よく見たら濱口先輩いない。朝ごはん食べに行ったんだな。

僕はこの後みんなを追いかけて朝ごはんにたどり着いた。

「ひどいですよ~おいていくなんて」

「仕方ないじゃない、オトモ君起きなかったんだもん」

「そんなことより」

「そんなこと何ですか!!僕のことは」

「うんそうだよ。この後は海に行くのでまたビーチに集合してね」

『はーい』

僕と濱口先輩で先に海に行った。

「待たせたか?」

うわ、宮星先輩綺麗だな~「なんで、じろじろ見てるんだそろそろ殴るぞ」

楽しい時間はすぐにすぎてしまった。

「じゃあ、みんなお昼ご飯食べるよ」

「濱口先輩何を食べるんですか?」

「向こうにバーベキュー場あるからそこで食べようかなと」

すごいな、食材はどうするんだろう?

「じゃあ、宮星とオトモ君で食材を切ってくれ」

『わかりました』

「真里ちゃんは火を起こしてね」

「はい」

「濱口先輩は何するんですか?」

「僕は色々するよ」

僕と宮星先輩で野菜を貰いに行った。そういえば宮星先輩は料理出来るのかな?「すいません。食材を貰いに来ました」

「はーいそこにあるから持っていってね」

「わかりました」

さて、宮星先輩の腕前を見よう。

「あの、宮星先輩ちゃんと切れてませんよ」

「あ、本当だ」

「しかも、これ切り方違うし。こっちは皮剥けてませんよ」

まさか、宮星先輩料理できないんじゃ。

「宮星先輩料理の経験は?」「あまりない」

そんなにしゅんとしなくても。僕は料理が出来ない宮星先輩のぶんを頑張って食材を切った。ちなみに、バーベキューはとても楽しかった。

「じゃあ、少し運動でもしようか」

「私、あんまり運動出来ないんだけど」

「大丈夫だよ真里ちゃん僕と同じチームだから」

「なら、いい」

ということは。宮星先輩とチームだな。

「何をするんですか?」

「バレーボールだよ。ほら、ここにボールあるし」

「わかりました」

「君は、私のあしを引っ張るなよ」

「宮星先輩その台詞はこっちのものです」

この後バレーボールをしたが僕と森本先輩は空気だった。

「もう暗くなってきたし夜ご飯食べて花火でもしないか?」

「宮星先輩花火持ってきたんですか?」

「ああ」

「僕も持ってきたよ」

ということで花火をすることにした。

「あれ?森本先輩がいないなちょっと濱口先輩探してきてくれないか?」

「うん、わかった」



あれ?真里ちゃん本当にどこ行ったんだろう?

「濱口君!!」

「うわ、ビックリした。真里ちゃんいったいどうしたの?」

「あのね、私、濱口君に言いたいことがあって」

俺はそんな人じゃないから。

「ちょっと用事思い出したから……」

「逃げないで!」

「ごめん」

「私、ずっと前から濱口君の事が好きでした。私とお付き合いしてください」

……

「ごめん、真里ちゃん。僕はそんないい人間じゃないから。真里ちゃんにはもっといい人が出来るよ。じゃあ、先戻っとくから」

あ~もう涙出てきたしもう部屋帰りたい。でも、これで良かった。僕なんかじゃなくて。


「おーい、濱口先輩」

「君は、本当にデリカシーのない奴だな」

えっ、また

「じゃあ、私は森本先輩を迎えに行ってくる」

えっと、この後僕がよく理解できないまま次の日の朝を迎えた。


電車の中

「楽しかったですね。またいきたいです」

「そうだね、でも来年僕たちいないから」

そうか、残念だな。それにしても昨日はいったいなにがあったんだろう?こんな事を考えている間にもう駅についてしまった。

「じゃあ、宮星とオトモ君が同じ方面だね」

「はい」

とまあこんな感じで家についた僕だ。そういえば、来週河川敷で大きな花火大会あるんだった。俺も誰かといきたいな。

副生徒会長の話いったん終わります。次は2人しかでません(たぶん)

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