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第97話A1 【1人の少年の決意】


 風呂から上がった俺は、ラニアと一緒に夕食を作り家族に俺の新しい従魔のクレナを紹介した。その後、いつもの様に女神様達の像へお供え物をお供えしいつもより早いが眠りについた。眠る時、クレナは母さんと一緒に寝る事したので女(一応、性別上クレナは女の子)だけが寝る空間を作る為にいつも母さんと眠っている父さんが俺の部屋に来た。


「なんだかんだ言って、レイと一緒に寝るのは初めてだな」


「そうだね。兄さん達とは何回は一緒に寝てたけど父さんはいつも母さんと一緒に寝てるから無かったね」


「そうだな、でも俺達が寝てる所にレイも来て良かったんだぞ?」


「嫌だよ。父さん、俺が感知系のスキル持ってるの知ってるでしょ毎夜とは言わないけど比較的頻度が高く行為をしている場所に行くのは流石に子供でも嫌だ」


 俺がそう言うと、父さんは驚き「き、気づいていたのか…なるべく、夜は感知系スキルは止めてくれよ」と言ったが何があるか分からない世界で、たかだか親が行為しているからって解くわけにはいかない


「はぁ~、それにしてもレイは本当に優秀だよな、魔法も使え武器の扱いも上手い。学園の成績もトップレベルときたもんだ。」


「まあ、魔法と武器の扱いは実戦で鍛えて来たからね。成績だってほとんどが魔法の事だから分かるよ」


「そうだよな、レイは8年間山でサバイバルしてたんだよな神様の加護があったにしてもホントよく生きて来られたよ。」


 父さんは、そう行った後「元々は、宗教何て気にしていなかったが今じゃ家にある像に毎日拝んでるよ」と言った。俺は一度も父さんが像に向かった拝む姿を見た事は無かったが神様達に聞いていて知っていた。毎日、俺が学校に行った後や俺が居ない時に十分近く像に向かった拝み続けていると


「さてと、父さん話をするのも楽しいから良いけどそろそろ寝ないと明日朝起きれなくなっちゃうからランプ消すよ?」


「ああ、分かった。それじゃ、おやすみレイ」


「うん、おやすみ父さん」


 そう言って、俺は魔石で光り輝いているランプを消した。ランプが消えた後、部屋は暗くなり月を隠していた雲が風で流され部屋には月夜の光が入り込んできた。俺は、そんな現象を見届けた後疲労も溜まっていた事もあり直ぐに眠りについた。


☆★☆


 レイが眠りについていた頃、王都の門付近にて1人の少年と執事が影があった。その姿は、レイも知っている人物マグラット領にてエルダを寄こせと言ったタブ・ブータリッヒであった。


「…タブ様、本当に出ていかれるのですか?」


「出て行くも、パパから出て行けと言われたのだ。私は、愚か者ではあるパパの権力を自分の力だと思い周りへ振っていたのだからな…」


「ですが、タブ様公爵様も本当に出て行けなどと言ったりは」


「バズ、私は一度自分を見直したいとも思っているのだ。愚か者ではあるがパパの子だ次男として生まれ公爵を継げない私に残された道は兄の補佐をする事だけ、しかし私も力を付け新たな道を切り開く事だってできるはずだ。だから、私はパパから「出ていけ」と言われた時、そう決めたのだ」


「…そうですか、分かりました。ならば私は、タブ様に買われた奴隷です。貴方に付いて行きます。公爵様には自分でどちらに付いて行くか決める権利を貰っていますので」


「なっ?バズ!折角、私がパパにお前の事を頼んだのに何故私なんかにッ!」


 そうタブが叫ぶとバズは、左肩まで服を捲りあげた。捲り上げられた腕には、痛々しい程の並みの回復魔法では直せない傷がついていた。


「恩が有るからですよ。元々、私は戦争で片腕を無くし奴隷に堕ちた身でした。片腕が無い私は何も出来ることが無くただただ他の奴隷の方が買われていくのを見るだけでした。しかし、そんな私を買って下さったのがタブ様です。タブ様は私を買った後、腕の再生治療をしてくれました。あの時、私はタブ様に買われていなかったら今頃奴隷小屋で野垂れ死んでました」


「バズ…分かった。だが、バズこれからは今迄みたく安全な場所での暮らしではなく危険が場で野宿をすることもあるぞそれでも良いのか」


「タブ様、これでも戦時中は片腕を無くしてでも生き残った私ですよ。ちょっとの危険な場所で嫌がるほどあの時の記憶は忘れていません、それこそタブ様は大丈夫なんですか?」


「…実際、私はこれから先野宿何て出来るかはわからない1人で生きて行けるのかすら心配だったがバズが居てくれるのであれば安心だ。」


「ハハハ、分かりましたタブ様これからもよろしくお願いしますね。」


「ああ、よろしくなバズ」


 そう言い合ったバズとタブは、夜間の門番に新たな身分証(身分証変更には、1人銀貨5枚が必要※新しく作る場合は、それなりの時間が掛かるが変更は直ぐにできる。)を作ってもらい王都から出て行った。タブは、公爵名であるブータリッヒを捨て新たに「タブ・ブリット」と変え、奴隷に堕ち名前のみとなっていたバズは、タブの名に近い名前をと言い「バズ・リット」と変えた。

自分の中では、出した時タブはネタキャラでは終わらせたくないキャラだったので今回ブッ込んでみました。

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