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第96話 【クレナは頭いい子?】


 クレナが仲間に加わった事で戦力が上がったのは良い事なのだが…クレナの場合、この森には仲間も居なくなり住む場所が辛うじて残っている段階でここに残らせるという選択肢はないに等しい。一度、エルダの通訳を通して聞いた結果「この森には居場所はなくなった。ご主人様に付いて行く」と言っているらしい。


「う~む、それじゃクレナは俺と行動する感じで行くか…まあ、学園ダンジョンに慣れたら王都の近くにある街のダンジョンに行く予定でもあったしクレナだったら空を飛んで移動できるから移動時間を考えず潜れたり出来るようになるからいいか」


「そうですね。レッドワイバーンは下位の魔物クラスでもランクはそれなりの物ですのでダンジョンでも力を発揮できると思いますよ」


「そうだな…よし、それじゃ早速クレナ竜化して王都に帰るとしよう。…っとその前にクレナ竜化する時はその服を破けないように脱いでから竜化するんだぞ」


 俺がそう言うと、クレナはワンピースを脱ぎ光が輝きだすと影が大きくなっていき元のレッドワイバーンの姿になった。俺は、【空歩】を使いクレナの背中に乗った。


「それじゃ、エルダ後の事はお前に任せる」


「はい、ご主人様も頑張って下さいね。後、出来ればでいいので魔石が集まったらまた持って来て下さい」


「ああ、分かったよ。それじゃ、クレナ出発だ」


「GAッ!」


 クレナは、俺の言葉に返事をし翼を羽ばたかせ空へと飛び立った。森の中で少し分かりずらかったが既に日が落ちかけていて夕日が俺とクレナを照らした。


「お~、空歩では味わえない気持ちよさだな~、やっぱこうして居ると異世界って感じがするなワイバーンに乗って空を飛ぶなんて…」


「GA~」


「うん、クレナ俺魔物語までは分からないから、エルダが居ない時はジェスチャーで会話できるように帰ったらジェスチャーの訓練でもするか~」


 そんなことを言いながら、俺はクレナに王都の方向を指示を出しながら空の旅を楽しんだ。

 数時間後、辺りは陽が完全に落ちて暗くなった。そのお蔭で王都の街の方から魔導ランプの光が見えて来て目的地に案外早く着いたなと思いながら俺達は、門番の人達を驚かせまいと少し離れた位置に降り立った。


「さてと、クレナ、さっきの服を出すから今度は自分で着てくれな」


 俺はそう言ってワンピースをクレナの前に置いた。クレナは、ワイバーンの姿から人化し置いてあるワンピースを取りエルダから着させてもらったように着用し最後の後ろにあるボタンは流石に人化したばかりクレナには難しいのか出来なかったので俺がとめてあげた。


「それじゃ、王都に入ろうか」


 俺はクレナの手を取り、王都の方へと歩いて行った。門の所に着くと、俺は自分の身分証を出しクレナは新しい従魔ですと言って王都の中に通してもらった。


「さてと…クレナ今後ここが俺達の拠点となる場所だ。場所は理解できたか?」


 俺がそう聞くと、クレナはコクリと頷いてくれた。うむ、分かったようで良かったと思い再度クレナの手を取り家へと向かって歩いて行った。途中、街のいつもは商店街で客と店との関係のおっちゃんやおばちゃんと会いクレナの事を「新しい、コレかい?」と小指を立てて来たので俺は1人1人にクレナは従魔だと説明して行った。この分だと、またエルダの時の様にクレナの事を自分の物だと主張してくるような輩で出てきそうだなと考えながら明日朝一番でギルドに行き直ぐに従魔登録しようと考えた。

 そんな事を考えている内に家の前に着いたのでクレナを従魔小屋に連れて行こうと思ったが今回はエルダの時の様にほかの従魔も居ないし仲間を失ったばかりだから1人にさせたら心配だなと思い家の中に入れた。


「レイくん今日は帰ってこないんじゃなかったの?それに、その子は?」


「えっと…ちょっと色々とありまして帰って来ることになったんだ。それと、こっちの子は俺の新しい従魔のレッドワイバーンのクレナだよ」


「あらまぁ、流石お父さんの子ね竜種の従魔を捕まえてくるなんて、でもその子人化出来るって事はそれなりに知能が高い子なの?」


「えっ?知能が高かったら人化できるの?」


「あれ?レイ君まだ習ってなかったの?人化が出来る魔物は、大体高位の魔物か知能が高い魔物って決まっているのよ」


 知らなかった。まあ確かにレッドワイバーンは下位種の中では高い部類だがエルダの様にランクが高いわけでもないのに人化出来ている。喋れはしないが俺の言葉を理解もしているし…まあ、今後分かって行く事だし今は良いか。

 母さんが話し終わった後、クレナが仲間を今日失ったばかりだから寂しいと思うから家の中で暮らさせても良いかと聞いてみると「別にいいわよ。人化してるから人と同じように接すればいいだけじゃない」と案外スンナリと了承してくれた。付け加えて言われたのが「エルダちゃんも家の中で暮らさせて良かったのに」と言われた。そのことを言われて、エルダ達を洞窟拠点に置いてきたのをどう言えばいいのか今更考え始めたが取りあえず今日は色々と合ったので先に風呂に入る事にした。(クレナは、母さんが風呂に入れてくれると言ってくれたので助かった。ありがとう母さん…)


ワイバーンの鳴き声、これじゃない感が出てて後々変えるかもです。

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