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第94話 【解き方】※変更済み


「それで、さっきイアラが言った。「魂を分離した」って所だけど少し語弊があるの本来、貴方は地球に居た頃の【道塚浩太】という魂と貴方かこちらに転生する時に作られた【レイディア・マグラット】という魂の2つがあったの、転生する時に【レイディア・マグラット】の魂へ全部入れる筈だった魂が異常なまでに強化されたステータスで容量がオーバーして転生を行えなかったらしいの」


「それで、先程の魂を分離したと言ったんですね。あれ?でも、それって呪いの部類に入るんですか?どっちかというと制限みたいな物では?」


「それはね。貴方の魂を分離した後、もう片方の残った魂を傷が付いたりしないようにする為にイアラがとた行為の結果が【呪い】となったの」


「それは、どういう事なんですか?」


 俺は、リュアン様の説明を聞いたのだがリュアン様もイアラ様から聞いた話を俺に説明しているらしく深く説明をできなかった。


「…リュアン、ありがとここから先は自分で言うわ」


「大丈夫、イアラ?」


「こうなったのも、自分のせいよ。…レイ君、さっきの説明の続きだけど【魂を分離】した段階では貴方に対して呪いは掛けていなかったの」


「はい」


「呪いをかけたのは、貴方のもう1つの魂をレイ君本体の魂が成長するまで守っておくつもりで掛けたのだけど…その…」


 イアラ様は、少し俯きながら次の言葉を言った。


「間違えて、【魂の保護】を【保険】に付け加えちゃってレイ君が成人するまで解けないようになってしまったの…それに保険に対しそんな事をしてしまったせいで本来の動きとは別物になって【殺気のある攻撃は弾くが、殺気がない攻撃は与えられる】って言う物とさっき説明した2つの呪いが掛かってしまったの…」


「イアラ様、流石にそれは…」


 俺は、まさかイアラ様が間違えて保険に俺の半魂を間違えて入れるなんて…と言うか、確かに魔物や悪党に攻撃された時は保険が発動したがライの魔法を受けた時、保険がちゃんと効いてなかった。理由はこれだったのか…


「あっ、だから成人まで黙っておくって言ったのはその時に俺の魂が解放されるからその時に説明するつもりだったんですか」


「ええ。本当は、そうするつもりだったのだけどこんな事が起きてしまったから今もの凄くあの時の事を悔やんでいるの…」


「えっと、イアラ様そんな悲しい顔はしないでくださいよ。別に誰だって失敗はありますよ。それに、魂の半分が呪いで保険に加わっているって事は逆に保険を元転生神の神に破壊されたらその時、復活するって事ですよね」


「ええ、確かにアルの能力の破壊であっても人の魂を壊すと言う事までは全世界、異世界問わず暗黙のルールの1つで定められているから大丈夫だと思うけど、保険が無くなったらレイ君の身が」


「イアラ様、確かに保険のおかげで俺は今迄数多くの命の危険を助けられてきました。ですが、人が死ぬのは通りです。いつまでも保険には頼れないですし成人したらどの道消えるんです。それまでに自分自身を強化する事にしますよ」


 一度死んでこの世界に転生させてもらい世界は違えどまた人生を歩むことが出来た。生まれて直ぐに死にそうになったが能力で生きられこれまでいろんなことがあった。前世ではペットすら飼った事ない俺が従魔を3匹を従え、友も少ないが出来た。自分りやりたかったサバイバル生活だって楽しんだし何より家族と言う物を与えて貰った。


「まあ、今すぐに死んでも悔いはないと言ったら噓になりますが既に十分人生を歩みました。危険が迫っているのであればそれまでに死なないように努力しますよ」


 俺は、イアラ様にそう言った。


「…レイ君、本当に立派に成長したわね。よしッ!私も一度の失敗にこんなクヨクヨしてられないわね。私もレイ君の特訓に一肌脱ぐわ!」


「ちょっと、イアラ意気込んでいるのはいいのだけれど神が人間に干渉しすぎたらだめよ?」


「リュアン、使徒が成長する事を応援しない神は居る?」


「…はぁ~、分かったわよ。創始の神には私から言っておくから存分にレイ君の強化をしなさい。私の方でも少し動くから」


「リュアンが世界に干渉を始めるの?」


「まあね。元はと言えば私達がアルの悩みをちゃんと聞いて上げれなかったって事もあるし神同士の事に人間を頼りっきりってのもいけないでしょ」


「なら、私も少し頑張ろうかな」


 今迄、ずっと聞いていたセーラ様がそう言った。セーラ様が言った瞬間、リュアン様とイアラ様がセーラ様の方を向いて「えっ?」と言った。


「私も鍛冶神だもの武器の性能を上げたりレイ君の防具の強化は任せてッ!あっ、でも直接は渡せないからレイ君が作る時に私の魔力を貸すって事になるけどね」


「セーラ…貴方、ホントなの?」


「ええ、私もそろそろ下界に干渉しないと信仰の力が弱まってる感じだしね。リュアンも下界に干渉するなら私も序に出向くわ」


「…貴方が居たら、私が霞むから嫌なのよね」


「え~、大丈夫だって昔は確かに私の魔剣のが魔法より重要視されてたけど今の世界は魔法がメインだからリュアンの信仰のが高くなるわよ」


「だと、いいわね…」


 リュアン様とセーラ様はそんな言い合いをしていた。俺は、それを聞き少し疑問に思った。


「あれ?リュアン様とセーラ様は今迄世界に干渉してなかったんですか?」


「ええ、まあ転生者は何度か送ったけど信仰も直ぐに別の神に信仰心を捧げて私にはやらなくなったから加護を消して行ったから今は、ほとんど干渉してないわ」


「私そんな感じかな、余りやり過ぎてもアルに何かやらせそうだったから、イアラの所で下界を見るだけにしてたわ」


「そうなんですか、でも今からやっても元転生神の神様に壊されるんじゃ?」


「大丈夫、大丈夫やるのはレイ君だけだしね~」


 セーラ様はそう言って、リュアン様に「リュアンは、レイ君の従魔強化でしょ?」と問いかけていた。


「ええ、まああのスライムは中々知性もあって魔法の使い方も上手い様だからあの子をトコトン強化するつもりよ」


「ホントですかッ!ありがとうございます」


 俺は、ライを強化してくれると言ってくれたリュアン様にお礼を言いながら頭を下げた。


「もちろん、レイ君の魔法強化も手伝ってあげるからね。その代わり、私は厳しいわよ」


「はい、よろしくお願いします」


 その後、イアラ様に「それじゃ、今後は私達がレイ君を指導していくから覚悟してね」と言われ俺はイアラ様の部屋から出され元居た洞窟の銅像前に戻された。戻された俺は、洞窟を出て行きエルダ達の所へ向かった。

変更しました。色々と前のネタとはだいぶ違ってます。

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― 新着の感想 ―
[一言] なんだかんだで指摘したい事はあるけど邪神教の設定は最悪やろ。敵と言うか悪役側が強過ぎるのはその時点で世界が終わってる。
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