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第86話 【あの場所へ】


 女神様達の像が置いてある部屋に着いた俺は、イアラ様の像の前でお祈りを始めた。何故俺が像の前でお祈りを始めたのかというと、この像は女神様達の部屋に繋がっているのだ。

 最初作り上げた時に、イアラ様達に呼ばれ「万が一急用があった場合直ぐに私達の所へ来れる様にしときましょう」と言われ像1つ1つに女神様達の魔力を込めてもらい俺がそれに対し信仰スキルでお祈りすると直ぐに女神様達の場所に行ける様にしてもらった。


「あら、レイ君?どうしたの」


 俺がイアラ様の所へ行くと、イアラ様は部屋にある花々に水やりをしていた。


「すみません、急にきてしまい。少し、お願い事があってきました」


「レイ君がお願い、珍しいわね?分かったわ、少し待って居てね」


 イアラ様はそう言うと、一気に魔法で花々に水を上げ使っていたジョウロを空間の中に入れテーブルとイスを出してもらったので俺は椅子に座った。俺は、アイテムバッグからチョコクッキーと最近作り始めたミックスジュースを取り出した。


「それで、レイ君頼みってなに?」


「はい、イアラ様の力を貸してほしいのです。まず、現物を見せます」


 アイテムバッグから、大豆を取り出しテーブルの上に置いた。イアラ様は、大豆を1粒取りジ~と見始めた。


「これは確か、1つの大陸で試して植えた物ね。これが、どうしたの?」


「はい、この豆をもっと大量に増やしたいのです。ですが、俺料理は出来るんですが農業慣例に関しては知識を身に付けて無いんですよね」


「そうなの、いいですよ。その位なら、レイ君は私の使徒ですからその位の願いは聞いてあげないと神として示しがつきませんから…しかし、私が出来るのはその豆を種に戻し成長を促進させることまでしかできませんから管理はレイ君がちゃんとやってくださいよ」


「はい、ありがとうございます。しかし、管理って何をすればいいんですか?」


「植えている場所の雑草抜きや水やり等ですよ。その他は、私の方でやっておきますからその2つを毎日やってくださいね」


「分かりました」


 その後、イアラ様に少し注意することを教えて貰い俺は像のある部屋に帰してもらった。帰ってきた俺は、ラニアと料理を作り、晩飯を食べ風呂に入って寝た。

 次の日、学校の用意をしようとしてるとリック兄さんが俺の部屋に来た。この時間は既に制服に着替えてる兄さんが私服のままだった。


「あれ?兄さん、何で制服に着替えて無いの?」


「やっぱり、レイ忘れてたのか今日は、学園創立記念日で休みだよ飯食ってる時も学校に早く行こうとか言ってたから、まさかと思ってきたが…レイ、先生の話はちゃんと聞いてたか?」


「あっ、そう言えばそんな事…昨日ちょっと色々とあったから忘れてたよ。そっか~、今日は休みなのかでも1日休みだからなにしようかな~」


「…レイ、明日も休みだぞ創立記念日・学園長の誕生日で2連休だぞ」


「あっ、そうだった。…うん、学園長の誕生日なら何かプレゼントでも考えて渡そうかな」


 そう言った後、兄さんは「それじゃ、僕は友達と遊びに行ってくるね」と言って出て行った。いきなり休みになった俺は、シズク達に何も言ってなかったから今日1日暇だ。


「来週の連休休みしか頭の中に入ってなかったからな~、忘れてたよ。どうしよっかな~」


 俺は、そう考えながら従魔小屋まで勝手に歩いて行っていた。小屋の中に入ると、エルダ達が俺の魔力に気づきこちらを見ていた。


「そうだ!2連休ならあの場所に行けるじゃんかッ!エルダ・ライ・ラル今からちょっとした旅に出かけるがついてくるか~」


「行きま~す!」


「ぴ~」


「がう、がう~!」


 エルダ・ライ・ラルは俺の言葉に返事を返してきた。そうと来たら、早く準備をしなければ俺は急いで家にの中に戻り父さん達に「2日間少し、旅に行ってきます」と言って行先は俺の育った山に行くと伝え俺が前、魔改造した馬車を貸してもらいエルダ達を荷台に乗せ山へ向かった。

 馬車に繋いでいた馬達は、小屋に置いて来てエルダが作った木の魔物が馬車を引いているこの馬車だと半日もかからず着きそうだ。

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