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第84話 【休みよ早く…】


 木々が見え、俺は「まだ、やってるのか?」と思い【空歩】を使い朝の様に流れ弾(魔法に)当たらないように周りを見ながら木の上を飛んでいると木々の中心部位にハンモックを作りライとラルが眠っていてエルダは、ライ達の横で小鳥と遊んでいた。

 俺は、2匹が目を覚まさないようにソーっと降り立った。


「ご主人様おかえりなさいです」


「ただいま、エルダ、ライ達は疲れて眠ったのか?」


「う~ん、まあそんな感じです~」


「?まあ、なんだもう日も落ちて来てるしライ達を小屋に運んでやってくれ。木は、俺が刈っておくからエルダも今日はそのまま休め」


「は~い、分かりました」


 エルダは、返事をしてライ達を蔓で持ち小屋へ向かって歩いて行こうとした。


「あっ、そうだ。エルダ、最近ライ達の面倒を頑張ってるしこれやるよ」


 俺は、そう言ってこの間クリスとダンジョンに行った時にドロップ品で分けた魔石をエルダに渡した。


「わあ~!ありがとうございます~」


 エルダはねスキップをしながら小屋の方へと帰って行った。(スキップをしていても、ライ達を落とさないように蔓を上手く使っていた)


「さてと…この木達だが、王様にご褒美でもらったあの場所の為に活用させてもらうか…」


 俺は、無属性魔法で木を倒して行きアイテムバッグの中に入れて行った。木を刈る事、30分やっと全部の木を切り終え後始末の根っこ部分を火属性魔法で焼き尽くし荒れた地形に少しなっているが明日エルダに直してもらえばいいだろう。


「あ~、早く学園の長期休みなんね~かな、じゃないとあの場所に行けないしな~」


 俺は、そう言いながら玄関へ向かい家の中に入った。

 先程から言っている王様から褒美、俺は学園が始まる前の間に2つ貰っていた。1つは、まあ王都を窮地から守ったと言う事で白金貨5枚(日本円で言うと、5億?位だ。まあ、この世界と日本の価値が違うから当てにはなんないが…)、この世界で言うと一番価値が高い通貨になる。銅貨・銀貨・金貨が一般的に日常的に使われている物でその上に黒金貨・白金貨となっている。その白金貨5枚も貰った後に、もう1つ褒美に貰ったのが…なんと、俺の領地だった。


「まあ、俺が領地持ちになるって聞いた時父さんが「息子に負けた」といじけてたけど」


 父さんの場合、王都に近かったがまだ幼竜だったこともあり爵位は後世に継げる男爵と家の土地を貰っただけだったが、俺の場合成竜の邪竜討伐の功績+魔物の軍団の大半を俺が馬鹿みたく魔力枯渇しない(何故だが、魔力を使っても直ぐに回復する。保険の能力かと思ったが、俺が胃の中で生活してる時は普通に魔力が切れていたからそれは無いと思う今現在も謎のままだ)事を良い事に、巨大魔法を連発して魔物を蹴散らし、回復魔法を使い冒険者を治癒して回った。(荒業で、回復魔法を雨の様に降らしたらどうなるかと思いその場で考えた。回復の雨を使い、冒険者を回復していった)この、邪竜討伐・魔物大量虐殺・冒険者の回復の3つの功績が1つになった結果、俺は伯爵(俺が統治する間は、王都に税の支払い無し)を貰い、領地とする場所を選ぶ権利を貰った。

 選ぶと言っても、今現在のナロウディ国が保有している土地の中で領主が居ない所を選ぶ権利なのだが、俺は昔住んで居た山が住み心地も良かったしなにより愛着も有ったので王様に進言すると「誰も、領主いないからいいぞ」と大臣と王様だけで30秒もかからずに話し合い(話し合いも何も、王様が大臣に「居る?」と聞き、大臣が「居ません」と答えただけ)で決まり俺は、昔住んで居た山を自分の土地としてもらった。(面積的に言えば、結構な広さになると思う。山の麓+湖全域+その後ろにある森までもが俺の土地となった。俺は、そんなに貰っていいのかと王様たちに困惑しながら聞くと「レイディア君以外にあの場所を欲しがるものは、これから先いない」と言われた。その訳を聞くと、あの場所は強い魔物が多いらしく(俺の場合、魔力を常に出していたのでそれを感じて魔物達は近寄ってこなかったと思う。強い者には、近づかないのが自然の魔物の生態だ。まあ、あの時には既に今の力のあんまし変わらない位強いから上位の存在として俺は知らぬ間に生活していたらしい)あの場所を領地にしていると、被害額のが高くなると言って嫌がられているらしい。


「それで、貰ったのは良いがまだ一度も言ってないってのが現状なんだよな~早く長期休みなんないかな~」


「あの、レイディア様」


「うわ!なんだよ、ラニア」


「いえ、帰って来て調理場に来るなりずっと、ぶつぶつと独り言を言ってはその独り言に返していて気持ち悪かったので…」


 やべ、口に出してたみたいだ、これじゃ俺がただの変人だと思われてしまう。何か、上手い言い訳は…


「ああ、すまんなちょっと新しい料理の事を考えてたんだよ。ラニアも、料理の事になると考えちまうだろ」


「そうだったんですか、レイディア様は料理熱心ですね。将来は、料理人になるおつもりなんですか?」


「ん~、いや今は趣味の範囲だよ」


 俺はそう言って、今日の夕食を作り始めた。最近は、ラニア一緒にこうして夕食を作りながら偶に新しい料理法を思い出しては二人で研究をしている。その後、いつもの様に米を炊き上げこの間にリッド伯父さんが王都に遊びに来た時に頼んで作ってもらったお碗によそい、今日のおかずは、皆大好きハンバーグと栄養付けよう野菜の盛り合わせだ。米とハンバーグと野菜の盛り合わせをリビングに持って行きみんなが集まって食べ始めた。

 食べ終わった後は、少し休憩した後に久しぶりに父さんと風呂に入った。最近、疲れが溜まりやすくなってきてるのか風呂あがった後直ぐに眠気が来たので俺は自室に戻り女神様達にお祈りをした後眠りについた。

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[気になる点] 魔力が尽きないのは、魔法を司る女神様の加護を貰っているからでは?
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