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第83話 【シフォンさんの魔法練習・2】


 昨日と同じ練習場シフォンと行きバッグを隅に置き、置いた位置から離れた場所に移動した。


「それじゃ、最初は昨日と同じことをするけど今日は最初から昨日の最後の時と同じ魔力しか流せないようにしてあるから頑張ってね」


「はい、よろしくお願いします」


 俺は、シフォンとの距離を取り無属性の魔力でボール状の物を作った。シフォンはその中に火属性の魔力を入れ始めた。最初は、昨日の感覚を取り戻すのに苦労してたのかパンパンにボールが膨れていたが段々感覚を取り戻していきボールの形は俺が最初作った形と同じになった。


「よし、それじゃ、魔力のセーブの仕方も分かって来たみたいだから次は操作に行く今から俺が周りの無属性の魔力を無くすから今の状態に維持しといてくださいね」


「は、はい!」


 シフォンは少しきつそうな顔をしながら返事をした。俺は、無属性の魔力で作ったボールを無くすと一瞬シフォンの火属性のボールが揺らめいたがまだボール状に保っていた。


「うん、魔力の放出は大分いい感じだね。それじゃ、次は操作を覚えて貰うね。今から、俺が無属性の輪を作るからその中をボールを動かして通して」


 俺はそう言って、無属性で半径200㎝の輪を2つ作った。2つの輪は、10m感覚に置き上下に動かし始めた。


「この中をですか?やってみます」


 シフォンは、早速ボールを動かして1つ目の輪を通すことが出来たが2つ目の輪を通る前に集中が一瞬キレボールが消えた。


「1つ目の輪は通すことが出来たね」


「はい、ですが操作がこんなにも難しいなんて思いもしませんでした…」


「まあ、シフォンは初めてやってるから難しく感じるが慣れたら簡単になるしやればやる分、自分の力に還元されるから頑張ろう」


「はい!頑張ります!」


 その後、シフォンさんは何度もボールを作っては輪を通し2つ目に行く手前で切れるの繰り返しをした。始まって、30分位した頃シフォンの疲労も溜まりこれが最後だろうと思った時、シフォンは2つ目の輪までボールを通すことが出来た。


「レイ君、出来ました!」


「お疲れ様、はい魔力回復薬飲んでフラフラだよ」


 俺はそう言って、昨日と同じ様に売店で買っておいた魔力回復薬を渡した。シフォンは、それを飲むと「ふ~」と息を吐いた。俺はそこで、「シフォン、一度魔力操作を覚えたか見てみようか」と言って了承を貰いステータスを映した。


魔力:4771

魔力操作:2


「おお、おめでとう。操作レベルが上がってたよ」


「ホントッ!やった~、あっ…すみません、取り乱して…」


「ああ、良いよ。そりゃ今迄魔法使えなかったのが使えるようになったのも同然なんだし嬉しがるのは普通だよ。そうだね、今日はこれで終わりにしようか」


「分かりました。ありがとうございました」


「あっ、それと今日からは王宮でも練習して良いよ。魔力操作のレベルが上がったから放出の操作も上手くなってると思うから練習場でボールを出す練習をして自分が思うように動かす練習とか、でも無理はだめだから監督を誰かしてもらってやってね」


「分かりました。今日から早速やってみます」


 そう言って、シフォンはバッグを取りに行き、バッグを取って来たシフォンと昨日と同じように俺は管理人に鍵を返し正門まで送った。シフォンは昨日と同じ様に馬車に乗って帰ったので俺は歩いて家に帰った。

 家に帰ってきた俺は、クフィさんに貰った大豆をどうやって増やすか考えてると、ふと前に一度エルダが木を一瞬にして大きくしたのを思い出しもしかしたら大豆を増やすこともできるんじゃないかと思いエルダ達が居るであろう従魔小屋に向かった。


「あれ?エルダ達居ないな…もしかして、まだ裏庭で?…」


 俺は、従魔小屋の扉を閉め裏庭に向かった。行く途中、朝と同じように木々が見えた。

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