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第81話 【従魔達の思い】


 朝食を食べ終わった後、時間がまだ早かったから俺も片づけをすると言ったが「いえ、流石に片付けまで取られると私の仕事が無くなります」とラニアから言われたので、俺は早く学校に行くのも良いのだが裏庭で遊んでいるエルダ達の事が気になったので玄関を出て裏庭の方へと歩いて行った。

 裏庭に近づくと『ドカンッ!』と言う物音がして何かあったのか?!と思い走って裏庭に向かった。


「な、なんじゃこりゃ?!」


 裏庭について目の前に現れたのは、大きな大樹が何本も生え前住んで居た洞窟拠点の周りの森を思い出させるかのような背景になっていた。俺は、【空歩】を使って木の上へと飛び森の中を確認すると真ん中の方に木が倒れている場所があったのでそこへ飛んで向かった。


「あっ、ご主人そこ居たら危ないよ~」


 下からエルダの声が聞こえ「んっ?」と聞き返そうとした瞬間、エルダが居た方とは別方向から冷気が俺へと襲ってきた。冷気で凍え死ぬと思った瞬間、俺の周りに保険バリアが張られた。敵意が無くても俺が死にそうだと思った瞬間張られるバリア先輩ホントカッコいいと思いなおした。バリア先輩にかかればこんな冷気もバリアの前では無意味だと思わせるくらいバリアの外にある木はカチッカチって凍ってポキッと折れた。


「な、何が起こったんだ?」


「大丈夫ですか~、ご主人様~」


 そう言ってエルダは、自分の足元に木を生やして俺の所へと伸ばして目の前に来た。


「ああ、間一髪大丈夫だったが問題ない、それで今何が起こったんだ?」


「今、ライ君とラルちゃんが戦ってるんですよ。2人共最近鈍ってるから動きたいって言ったので周りに迷惑が掛からないように私が木で外に危害を与えないようにしてたんです。あっ、勿論昨日ご主人様のお父様に許可は取りましたよ」


「そうなのか、それにしても今の魔法凄まじかったな、魔法って事はライがやったのか?」


「そうですよ。ライ君、最近小屋に居る時も魔法の練習をずっとしてるみたいで何でそんなに頑張ってるの?って聞いたら、「僕は、スライムで一番弱い魔物だからご主人様の傍にいるだけでご主人様が馬鹿にされるから頑張って強い魔物だって周りに居る人族に示すんだ。そしたら、ご主人様の役にも立てるしね」と言って、それなら私達も役に立ちたいしライ君の練習に付き合いたいと思ってご主人様が起きる前や寝た後に裏庭でこうして練習してるんですよ」


「そうだったのか、なら俺がここに居たら邪魔になっちゃうな見つからない内に俺は学校に行くよ」


「はい、行ってらっしゃいですご主人様」


「ああ、行ってくるよ」


 俺はそう言って、ライ達に見つからないように【空歩】で裏庭の森から出て行き、家の門前に降りて学園へと向かって歩いて行った。途中でディーとシズクと会って一緒に学園へと歩いていると横に歩いていたシズクが俺の顔を見てきた。


「どうしたんだ、シズク?」


「あれ?レイ君、どうしたの顔がニヤついてるよ?」


「んっ?ああ、顔に出てたのか…」


「おっ、レイがニヤつくなんて相当良い事があったんだな何だ新しい調味料でも見つかったのか?」


「そんなんじゃねえよ。ただ、朝な俺の従魔達が俺の為に強くなるって言ってくれてよ」


「エルダちゃん達だね。それは、良かったね。あれ、レイ君髪の襟足部分凍ってるよ?」


「えっ、ホントだ!」


 俺は、シズクに指摘された襟足を火魔法で解凍した。何で凍ってたのかシズク達に聞かれ、俺はライの魔法に近寄って危うく氷漬けにされるところだったというとシズクは「凄いねライ君、水の派生魔法の氷を使えるなんて」と驚き、ディーは「僕が1年以上かかった魔法をスライムが…」とまた別の意味で驚いていた。

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