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第78話 【シフォンさんの家庭教師へ・2】


 シフォンさんのステータスを映した紙には、魔力の数値ともう1つ普段はステータスに映されない魔力操作のレベルも今回だけ映しここに居るシフォンさん・学園長・執事さんに見せた。映した紙には、こう映されていた。


魔力:4763

魔力操作:1


「えっ、これがシフォンさんの魔力量なの?」


「ええ、そうですよ。あっ、下のが魔力操作のレベルですね。最高値が10で今の僕達の年齢だと3~5が平均値ですがシフォンさんは、1なので魔法に変換する前に魔力が散らばって魔法が撃てないんですよ」


「私、今まで魔力操作の練習してきたのですが1なんですか?…」


「そうですね。今日のシフォンさんの魔法見させて貰ったんですが魔法に変換する前に既に魔力が散らばっていたのでまずこのレベルは本当の物ですね。でも、魔力の放出が出来るのであれば後は操作できるようになればいいだけですので直ぐに魔法を扱えるようになりますよ」


「本当ですかッ!」


 シフォンさんは、俺の言った言葉に反応して前のめりにして俺の方へと顔を近づけてきた。しかし、直ぐに我に返ると「すみません」と言ってソファに座り直した。


「驚くのも無理ないですが、魔力操作は慣れですからね。扱い方さえ最初にちゃんと教えたらその後は自己練習で操作のレベルは上がりますよ」


「あの、今まで私には数多くの魔法使いの人や魔導士の方に教わってきましたが、それでもできなかったのにできますか?」


「大丈夫ですよ。それに、今までの教えに来た先生の方達がシフォンさんの魔力についていけてなかったかそれ以前に魔力操作を勘でやってる人も居ますので教え方が悪かった人達かも知れないだけですから、安心してください一週間以内には魔法を撃てるようにしますから」


「一週間で魔法が撃てるようになるんですか?!」


「ええ、まあ俺のやる事に着いてこれたらですが、大丈夫ですちゃんとシフォンさんの体調を優先して教えますので」


「はい!よろしくお願いします」


 そう言って、シフォンさんはソファから立ち上がり俺に向かって頭を下げた。横の執事さんもシフォンさんが立った瞬間同じように立ちシフォンさんより深くお辞儀をした。


「うん、それじゃ2人の面会はこれでいいかな?それにしても、レイディア君」


「はい、何ですか学園長?」


「良く言い切ったよね。「教えに来た人たちが魔力量が低いか、教え方が悪い」何て」


「ええ、まあ事実そうですからね。だって、俺が王宮に行った時周りに居た騎士の後ろの方に魔導士の方達が居たのでチラッと見ましたが殆どがシフォンさんより魔力が低そうでしたし、まああそこに居た人達だけがこの国の魔導士だとは思ってませんが、逆にこの国を守っているような魔導士の方達が家庭教師の為に来るとも考えれませんしね」


「私の家庭教師をしてくれた人で一番位か高かった人は、ティラマさんでした。えっとレイディア君に分かるように説明すると魔法師隊の第2団長さんです」


「へぇ、あのティラマがシフォンさんの家庭教師をしたのね。成長したわねあの子、今度会いに行こうかしら」


「第2団長さん…確か前に一度だけ会った事がありますね。会ったというより、廊下ですれ違っただけですがあの人も十分の魔力を持ってましたが見た感じ他の人は勘でやるタイプだと思いますが、どうでした?」


「えっと、確かに教えるのは他の先生より少し分かりませんでしたが、魔力を少しだけ扱えるようになりましたよ」


「ふむ、と言うとシフォンさんももしかすると勘でやるタイプなのかもしれませんね。…うん、内容は大体思いついたので明日から授業を始めてもいいですか?」


「はい、お願いします」


「では、そうですね。授業が終わった後に広い場所でやりたいですし練習場でやりましょうか」


「分かりました」


 その後、少しシフォンさんと学園長と話し外を見ると日が落ちて来ていたので俺は家に帰宅した。そして、明日から家庭教師が始まるから帰りが遅くなると言う事を母さん達に伝え夕食を食べ風呂に入り眠りについた。

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