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第76話 【ダンジョン・ボーナス部屋】


 クリスとダンジョンには行って十数分が経った。ダンジョン内は、俺が前マグラット領で少し通っていたダンジョンとほぼ似ていた。違う点と言えば、採掘ポイント・釣りポイント・採取ポイント等がある所だ。クリスに聞くと、ここはこれが普通だよと言われたがマグラット領のダンジョンは中は薄暗く採掘ポイントなんかなく魔物が出てくるだけで何階層かに一階だけボス部屋が設置されていただけだった。


「う~ん、やっぱここ学園長が生徒の為に魔物との戦闘慣れとして作ったとしか思えないな」


「そうなの?まあ、確かに外の魔物より少し弱い気がするけど、下に行けばそれなりに危険だよ?」


「それは、出てくる相手もレベルアップさせて設置してるんだろう。まあ、どういう原理でここを動かしてるのかわからんが」


「まあ、でもここのお蔭でお金を貯めたり装備をそろえたり食事が出来たりするから学園長は生徒の事を第一に考えてるいい人なだけでしょ」


「…まあ、そうだな、っとでっかい扉だなボス部屋か?」


 そう言って立ち止まった俺達の前には、この階層には合わない木で出来た高さが2m位ある扉があった。


「あっ、ここはボス部屋じゃなくてボーナス部屋だよ」


「ボーナス部屋?なんだそりゃ?」


「えっと、中には魔物はスポーンしなくて入った所には看板が立てられていて、部屋の中ですることが書いてあるんだ。それで失敗するとダンジョンの一番最初に戻されるんだよ」


「マジか、ここまで来てダンジョンの最初に戻されちまうのか…って、あれ?もし、成功したらなにかあるのか?」


「次の階層に行けるってのは確実で、その他にレアな武器や防具、アイテム類や後は学園長が開発した物が色々と出てくるよ。まあ、全部確率は低くほとんどがそこら辺の魔物倒して出る魔石位だけどね。下に行けば行く程確率は上がって出てくる物も効果が高い物が出てくるようになるんだよ」


「へえ、凄いシステムだな、よし取りあえず入ってみるか!」


 俺はそう言って、扉を開き中に入った。クリスは、俺の後に付いて来て中に入り俺達は目の前にある看板を呼んだ。


【ゲーム名:爆弾で敵を倒せ】

【説明:ソロの場合はそのまま扉の先に、パーティーの場合1人だけ扉の中に入ってください。ゲーム内容は、爆弾で壁を爆発しアイテムが出たらそれを取り敵を爆発に巻き込み倒せ、もし死んだらダンジョンの1階に巻き戻し】

【難易度:★★★☆☆】


 …まんま、アレじゃねえかよ。学園長、これは有りなのか?!アルフさん、俺よりもっとヤバい事やってる人ここに居るんですが?!


「あちゃ~、これ結構難しいんだよね。壊してる壁とは反対方向から敵が来て倒されたり、貫通力が上がった爆発で倒されたりって、どうするレイ君?扉に入る前なら一回出て数分したら別のクエストに変わるけど」


「ああ、まあ一回やってもいいか?それに、結構今日進んだしもう時間も時間でもし失敗したら今日は終わりで」


「うん、そうだね。レイ君ならやると思ったよ。それじゃ、僕は待合室の方で待ってるね試合はそっちでも見れるから頑張ってね」


「おう、んじゃ行ってくるわ」


 俺は、そう言って挑戦者の扉を入った。すると、視界は一瞬にして変わり周りは変わり壊れそうな壁とそうでない壁の見分けが超つきやすい所に転移させられ腰の所に爆弾入れが勝手に装着させられていた。


【それでは、合図と共に試合が始まります。…始め!】


 いきなり、学園長の声が聞こえると周りから爆発音が聞こえた。


「始まりか、んじゃ行くか…舐めんなよこれでも前世はゲーオタ昔のゲームだって小さい頃からやり込んでんだかんな!」


 それから、俺は爆弾を使い壊れる壁を壊していき目的の最初の敵の方へと向かって壊して行った。そして、相手と対面した俺は先に取っていた【爆弾蹴り】というアイテムで相手が逃げれない場所に蹴った。俺の爆弾を避けることが出来なかった敵は爆弾の爆発に巻き込まれ死んだ。敵が倒れた瞬間敵の死んだ場所からアイテムが散らばって行った。俺は、【ダッシュ速度UP】のアイテムをササッと取って行き他のアイテムをバンバン取って行った。


「よしよし、ここまでは順調だ。だが、時間が掛かり過ぎたなもう嵌められる場所が無いから簡単には倒せないな…」


【後5秒後に周りに壁を落とします。】


「ッ!そこまで、忠実に再現してんのかよ学園長、よしなら真ん中だ!」


 俺は、放送が聞こえた瞬間真ん中へとダッシュし敵が真ん中に来れないように【爆弾蹴り】と【爆弾投げ】を駆使して相手の邪魔をしてこっちに来れないようにした。そして、敵は俺が来れない様にしたせいで壁に潰され死んだ。敵が死んだ瞬間部屋は、ごちゃごちゃとしていた部屋の中が一瞬にして綺麗になり後ろからクリスの声がした。


【おめでとうございます。挑戦者の勝ちです。報酬は扉の前の宝箱にあります】


「レイ君、凄かったよ!初めてとは思えない動きだったね!」


「ああ、ありがと、さっき報酬が扉の前にあるって言ってたから行こうぜ」


 そう言って、扉の前にあった宝箱の所に行き2人で宝箱を開けた。中にあった物は…


「【上位回復薬】…はずれか」


「そうだね。普通の回復薬の2個分なだけだし、これなら売店でも買えるからね。でも、売店で売却したら500ポイントになったはずだよ」


「おお、それはいいな、ってかさっきクリアしたら続け様みたいな感じで言ったが流石に今さっきの試合で疲れたから今日はこれで終わりで良いか?」


「うん、ありがと僕も楽しかったよ。それじゃ、最初に売店で買った帰還石で帰ろうか」


 そう言って、クリスはバックから帰還石を出したので俺もアイテムバックからクリスと同じ帰還石を取り出しダンジョンの入口へ帰還した。ちゃんと、宝箱の中にあった上位回復薬はアイテムバックの中にいれて持ち帰った。

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