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第74話 【また、やっちった】


 次の日、学校に行く途中でシズクとディーと合流して一緒に学園に向かい門の所でクリスと会って4人で教室へと向かった。教室に着いた俺達は、昨日先生が「7日間自由に席移動していいので、仲良くなった友達と好きな様に席移動してください」と言っていたので俺達は、教室に入って一列目の一番左にディー、その横にクリスが座りディーの後ろに俺が座ってクリスの後ろにシズクが座った。

 今日からは、普通通りの授業に入り午前中は魔法の勉強+歴史や国語、数学、流石に異世界に化学の授業は無かったがほぼ前世の学校と変わりなかった。強いて言うのであれば、この世界の数学は前世より遅れていたらしくそこを学園長は改善するために前世の数学を持ってきたが、中々こちらの人には理解が出来ないらしく難しいと泣いている人が多いらしい。ここのSクラスでも数学が苦手だという人も数人いたが、シズクは数学は得意だと言っていたので試しに俺が問題を出すとスラスラ~と解いて行ったのを見ていたディーとクリスは自分達でも少しは考えてしまう問題をシズクが簡単に解いた事に驚き「どうして、そんなに早く解けるの?」と聞いた。


「えっと、小さい時からお祖父ちゃんに「勉強は生きて行くうえで大事じゃ、出来て損はないぞ」って言われ続けていて、お祖父ちゃんに色々と教えて貰ってたの」


「なるほど、シズクの爺さんならな…」


「へえ、頭良いんだねシズクのお爺さん、何かやってる人なの?」


「えっと、今は何もしてないかな?最近は、お父さんの仕事を手伝ったりしてたけど」


 その後、先生が入って来て点呼を取り授業に入った。先生の授業は、とても分かりやすく特に俺が少し苦手な歴史も頭にスンナリ入って来るような感じがして今日の授業は凄く楽しかった。お昼は、いつも通り4人で食堂に行ってマールとマールが連れて来ていた友達と皆で楽しく食べ、午後の授業は魔法科なので魔法の実技で地下にある練習場に行った。


「それじゃ、休み期間でどれだけ魔法が上がったのか確認するから名前を呼ぶから順番にあっちの測定機に得意な魔法を撃ってください。レイディア君とシズクちゃんも昨日測ったばっかりですが記録ですのでもう1つどお願いしますね。それと、レイディア君」


「はい、何ですか先生」


「今回は、派手な物の為に新しい魔法は撃たなくていいので得意な魔法を撃ってくださいね。そちらの方が記録に残しやすいので」


「分かりました」


 うん、まあ言われたら仕方ないな今回も少し派手なのを行こうかと思ったが今回は止めおこう。…また、いつか機会があった時のお楽しみに取っておくとするとしよう。

 その後、先生は順番に名前を呼んで行き案の定俺は警戒されているのか最後にされていた。


「それでは、次にシフォンさん」


「はい」


 んっ?シフォンって確か、俺が家庭教師する第3王女様だったよな?昨日は、話しかける前にいつの間にか帰っていたので、測定が終わった後話しかけてみるか、それより家庭教師する生徒の魔法はジックリ見ておかないとな…


「【火の精霊よ 力を貸し与えたまえ ファイアーボール】…あ、あれ!【火の精霊よ 力を貸し与えたまえ ファイアーボール】」


「シフォンさん、やはりまだ魔力操作が上手くいっていない様ですね。このままでは、座学でSクラスに居ても魔法が使えないのでしたらランク落ちが確定します。」


「すみません、頑張って魔力操作覚えます。…」


 …なんじゃ、ありゃ?魔力は確かに多い、がそれだけで魔力操作が全然出来ていない、というよりコントロールが出来ていない様だ。魔力が大きすぎて、呪文を唱えても途中で魔力が散らばり魔法へと変換されていない。まあ、だが操作が上手くいっていないだけみたいだから魔力操作さえ上手くなれば凄い魔法使いになる。


「それでは、次にレイディア君」


「はい」


 俺は、自分の名前が呼ばれ測定器の前に立ちどんな魔法を撃つか考えて。「得意な魔法を撃て」と言われても、俺は色んな魔法を使えるからどれか1つに絞る事はしたことが無かったから得意な魔法と言われてもピンとは来ないな…あっ、そうだ得意というより俺が一番気に入ってるのがあったじゃん!邪竜戦で使ったあの技が!


「【神の手】」


 俺は、光魔法で自分の手に纏わせ大きな手を作り出した。そして、左手と右手を測定機の左右から潰すように手を動かした。

 結果、俺はマネキンをまた破壊しネルビス先生から怒られ、周りに居た生徒からは「あれが、邪竜討伐した子…」だとヒソヒソ話をされた。その時、第3王女のシフォン様からジ~と見られていたのに気が付いたが俺がシフォン様の方を向くと顔を逸らされたので、また話す機会が無くなったと俺は心の底で落ち込んだ。

 その後、俺が壊したマネキンを先生が片付けて授業の続きに戻った。

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