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第73話 【アイテムバック】


 家に帰ってきた俺は、明日ダンジョンに行くのでアイテムバックの中身を確認しようと裏庭に来ていた。最近、アイテムバックの使用頻度が高く中に色々と入れ過ぎてて容量が心配になった俺は、アイテムバックの中を整理しようと思いアイテムバックの取口を開けようとした時、ふと昔の事を思い出した。


「そう言えば、前に一度だけこのアイテムバック鑑定した時はレベルが低くて見えなかったけど今なら鑑定して見えたりするのかな?」


 俺は、そう思いアイテムバックに鑑定を使った。


名前:異空間バック

ランク:S

説明:アイテムバックの中でも最高峰の異空間へと繋がっている特殊なバック、このバックの中では時間経過せず、アイテム1つ1つに枠があり他のアイテムに干渉されない。ただし、生物は入らない。容量は、持ち主の魔力で変わる。(容量:魔力×100倍の重さ)

製作者:アンディ・アルディア


「へぇ~、意外と凄い物だったんだなでも良くこんなものが邪竜の胃の中に入って来たよな…やっぱ、都合よく俺のいる邪竜にこんなものが来たって事は女神様のお蔭なのかな?まあ、そこは分かんないから良いか、さてとお片付けしますか」


 俺は、そう言ってアイテムバックの中にある物を取り出した。この間の邪竜の素材や食料品、装備の替え、普段着、下着その他諸々いろんなものを取り出して行った。


「こう見ると、俺って結構このアイテムバック使ってるな…というか、1人で片付けるのめんどいな、よしエルダを呼ぶか」


 俺は、エルダが居る従魔小屋に行きライ達と遊んでいたエルダを呼んで手伝いに来させた。ライとラルも手伝いたいと言ったそうだが流石にスライムとウルフにアイテム整理は出来ないだろうと思い今回はエルダだけと言ってエルダを連れて裏庭に来てアイテム整理を2人で始めた。

 エルダが加わった事で作業効率は上がり、要らなくなった物(昔使っていた棒や、森探索の時に調べる為に集めた雑草、魔物の素材)を処分で来た。そして、俺はアイテムバックの中を見てあることに気が付いた。


「…思ってたより食料の減りが早いな、やっぱ弁当に色々と入れ過ぎたからな…エルダ、俺ちょっと食料買ってくるから父さん達に言っといて」


「分かりました~」


 俺は、処分したアイテム達を一旦アイテムバックに入れ直し街にあるゴミ捨て場(魔物の素材は、単品では売れる程でもなかったが纏めて素材屋に買い取ってもらった。邪竜の素材は、1つも捨ててはない流石にこれは何かに使えると思うからそれまで保存しておくつもりだ)に行った後、商店街の方に行き、まずは野菜の仕入れの為に八百屋に行った。


「おっちゃん、今日も来たぜ~」


「おっ、レイ坊ちゃん今日も大量に買って行ってくれるんかい?」


「ああ、そのつもりだよ。弁当作る様になって減りが早くてね、今日はいつもの倍頼むよ」


「おお!それは、ありがてぇ、でも大丈夫なのか?金の方は」


「ああ、それなら心配しなくて大丈夫、クエストの魔物討伐でも稼いでるけど魔石売りでも結構儲かってるしな、これでもBランク冒険者だからね」


「そうだったな、レイ坊ちゃんは邪竜も倒せる凄腕冒険者だったな、んじゃちょっと待っといてくれ量が多いから裏から出してくれるよ」



 おっちゃんはそう言って、店の裏に入って行った。数分しておっちゃんは数個の木箱を持ってきた。


「えっと、これだけあれば大丈夫か?」


「うん、これだけあれば暫くは大丈夫だと思う。ありがと、おっちゃん」


 俺は、おっちゃんに野菜の代金を支払って木箱ごとアイテムバックの中に入れた。その後も俺は、魚屋の所に行って魚料理はまだ練習中なので大量買いではなく10匹だけ買って次の目的地の場所へと向かった。


「おい~っす、今日もおいてる~?」


「んっ?ああ、レイ様かい、ええ大量に余ってますよ。はぁ~、こっちでは本当に米は売れないなんてな…」


 俺の目的地は、ラニアに教えて貰った米を売ってる店へと来た。ここの、店主は成人してまもない青年だ。村の特産品である米を馬車を弾いて7日に一度村とここを行き来しているらしく名前は、チャールという人だ。


「まあ、確かに米が売れないのは疑問だが、それは料理法が水と一緒に鍋に入れて茹でるだけしか無いのがいけないんじゃないか?」


「でも、レイ様は他の調理法知ってるんでしょ?教えてくださいよ~」


「まあ、知ってるは知ってるが…教えても、俺に見返りがないんだよ。逆にここで米が買えなくなる方が心配だ」


「ええ、そんなに売れるような調理方があるんですか?!うう~、もういいです。どうせ余ったところでレイ様が買ってくれますから!」


「まあ、そうだな、今日も持ってきた物全部買うから荷台に乗ってる物取って来てくれ」


「は~い、ありがとうございま~す」


 そう言って、チャールは荷台から4つの米が入った袋を持って帰って来た。俺は、それの代金をチャールに払いアイテムバックの中に入れ。チャールに、また頼むと言って今日の買い物は全部終わったので家に帰り夕食と風呂を済ませ明日も学校なので眠る事にした。


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