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第71話 【学園入学・2、クラスメート】


 あの後、シズクの所に戻りルビスさんはシズクを連れて俺が戻ってきた道をシズクを連れて行き俺と同じように制服を着て戻って来て、俺達二人はルビスさんに「ありがとうございました」と言って、ネルビス先生と教室に戻った。

 教室に戻ると、先生は中に居た生徒を廊下に出して入学式の会場へと向かった。入学式があるのは高等部の横、初等部の棟の反対側に作られている体育館、中には既に他のクラス・科の人達が並べられている椅子に座っていた。俺達は【高等部1年Sクラス】と用意されている所に座って始まるのを待った。


「そういえば、レイ」


「んっ?何だ、ディー」


「レイの兄ちゃん、あっリックさんの方ね。生徒会長になったらしいよ」


「えっ?マジで、あっそう言えばそんなこと言ってたような…リック兄さん、頭良いし優しいから生徒会長向いているね」


 あ~ホント、リック兄さんって頭良いし・優しいし・顔も良くて・ノーチートなのに俺に引けを取らない位魔法も上手い、兄さんは5歳の頃から、体を動かすのは余り得意ではないと自分で考えてその頃から母さんに魔法を教えて貰いだし、魔力量は母さん譲りで生まれた時から高かったらしい。魔法に関しては、天性的に得意だったらしく魔法を覚えるのは早かったと母さんが言っていた。


「え~、それでは入学式を始めますのでお静かに、はい、それでは学園長」


「ええ、まず、初等部入学・高等部途中入学者の皆さん入学おめでとう。これからの、学園生活には辛いこともありますがそれ以上に楽しい事も沢山あります。今横に座っているクラスメートは、1年間一緒に生活する人達です。この後にあります親睦会では、友達を作れるよう頑張って下さいね」


 学園長がそう言った後、入学式は淡々と進み創立者が転生者なだけあって進行具合はほぼ前世で体験してきたような感じだった。最後には、生徒会長であるリック兄さんが「学園生活を楽しみましょう」と言って入学式は終わった。

 入学式が終わった後、会場から教室に帰り学園長が言った通り親睦会が始まった。最初に席の前の人から自己紹介が始まった。


「え~、高等部に入る時にSクラスになった。クリス・ファノリスです。得意なのは、火と風魔法で…後は、一応冒険者もやってるんで、誰か一緒にパーティ組んで一緒にクエスト受けに行ってくれる人が居たら誘ってくれ」


  一人目の男の子の頬には爪痕が付いていた。それは、犬や猫の傷ではなく魔物の、ウルフ種の傷だった。さっき、冒険者をしていると言っていたのでクエストを受けた時に出来た物だろう。


「初等部からSクラスだったから顔見知りも居ると思うけど、フィリス・マルスリアです。得意なのは、土と火の魔法です。後は…何もないですね。」


 二人目は、名前と得意な属性を言ってすぐに自分の席に戻った。その後、残りクラスメートは自己紹介をしていき、俺の1つ前のシズクが終わり俺の番になった。


「えっと、レイディア・マグラットです。得意な属性は、火と聖と水で、冒険者もやってます。後は…」


 俺が次の言葉を探していると「なあ、レイディア君」と前の席に座っていた。最初に自己紹介をしたクリス君が俺に質問と言った感じで手を上げていた。


「はい、なんですか?」


「レイディア君って、あの邪竜討伐したレイディア君?」


「ええ、まあそうですね。3ヵ月前くらいの邪竜討伐は俺がしましたよ」


 俺がそう言うと、周りで聞いていたクラスメートが「マジで?!」「うそ~、同い歳なのに?」とか俺に聞こえる位の声で隣近所のクラスメートとヒソヒソ話をしだした。まあ、こうなる事は分かっていたけどもいざなると対処法が分からないな…


「んじゃさ、今度一緒にダンジョンに一緒に行かないか」


「ええ、良いですよ」


「よっしゃあ~、あっ自己紹介邪魔してごめんな」


 その後、俺は自己紹介を再開して得意な事(料理)の話をして終わりにした。そして、最後の俺が終わった自己紹介の後、親睦会は続いて行きお昼ちょっと前に親睦会は終わった。今日は、この後授業も無く昼で終わりなのでこの後は家に帰るだけだったがお腹空いたから食堂に行こうと言う事になった。


「んじゃ、ディー、シズク飯食いに行くか」


「ああ、そうだな」


「ちょ、ちょっと良いか?」


「んっ?クリス君か、どうしたの?」


 俺がディーとシズクを誘って食堂に行こうとしたら後ろからクリス君が話しかけて来た。


「俺も、着いて行っていいか?いやほら、クラスメートとは仲良くしたい…あっ、俺の名前は、クリスって呼び捨てでいいから」


「ああ、俺は別にいいけど…」


「ああ、良いぞ俺もクラスメートとは仲良くなりたいしな」


「私もいいよ」


「んじゃ行こうぜクリス、俺の事も気軽にレイって呼んでくれ」


「おう。よろしく、レイ」


 俺達は、4人で教室から出て食堂へと向かった。

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