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第68話 【シズクの爺ちゃん登場】


 家の中に入った俺達は、リビングに居る母さん達の所へと行った。


「レイおかえりなさい、あらっ、シズクちゃんも王都に来たの?」


「お久しぶりです。リゼさん、はい私も学園に入学しに来たんです」


「そうだったの、良かったわ~レイったらシズクちゃんと離れてから少し元気が無くなってたみたいだし、これからも仲良くしてね」


「ちょ、母さん変な事言わないでよッ!」


 まったく、何で街の人達も母さんも俺がシズクと仲良くしてるだけで、俺がシズクの事が好きな事になってるの?!本人が、未だシズクの事話本当に好きなのかもわかってないのに…


「あっ、母さん今日シズクも泊まらせてもいい?」


「あら?いいわよ。でも、ちゃんと親御さんの許可を取らないとだめよ」


「うん、後でシズクのお爺ちゃんの所に行って説明してくる」


「なら、いいわよ。それなら、今日はマールちゃんとシズクちゃんと3人でお風呂に入りましょう~、家には男の子しかいないからいつも寂しいお風呂だけど今日は楽しみだわ」


「わーい、リゼさんとお風呂~シズクちゃんも一緒だ~!あっ、レイ君も入る~?」


「遠慮しとくよ。俺は、ディーと入るからな」


 俺は、マールからの誘いを華麗に避け、シズクが泊まる事の母さんに許可を貰ったのでシズクと一緒にシズクの爺ちゃんの所に会いに行く事になった。

 俺は、シズクと一緒に家を出て向かおうと思い歩き出そうとした所、庭先で魔力不足で疲れて横になっているエルダをライとラルが起こそうとしているのが見えた。


「…はぁ~、まあ確かに流石のエルダもこれだけの蔓や木の成長に魔力を持って行かれてたから魔力が足りなかったか、仕方ない今回だけは俺がやるか、シズクちょっと待っててくれ」


「うん、分かった。あっ、私エルダちゃんも小屋に連れて行くね」


「ああ、ありがとな」


 シズクは、ライとラルと一緒にエルダを小屋の方へと運んで行った。


「さてと、後片付けをやるといった物の俺には植物の成長を操る能力何てないからな…新しく魔法を作るとするか…えっと、家に危害が及ばないようにするために無属性の魔力を…」


 俺は、今ここでのまた新しい魔法を作り出そうと考え始めた。そのとき、家の前に人が1人、老人というほど老けてはいないがそれなりの年齢を取っていそうなエルフの爺さんが俺の方を見ていた。


「えっと、何か用があるんすか爺さん?」


「うむ、君がレイ君かの?」


「あっ、はいそうです」


「ふむふむ、中々の魔力じゃそれに女神様からの加護も強いのう、流石邪竜を無傷で倒しただけあるの」


 爺さんは、俺の方を見てそう言った。


(なんで、この爺さん俺が女神様からの加護がある事を知っているんだ?もしかして、鑑定を持っているのか?それとも、俺と同じ転生者か?)


 俺は、行き成り現れた爺さんに対し警戒心を抱き少し距離を取った。


「あっ!お祖父ちゃんっ!」


「お~、シズクやっぱりここに居たのかい魔力を辿って来たのはいいんじゃがシズクの姿が見えなかったから心配したぞ、学園に試験受けに行って他の者が帰っているようじゃったが中々シズクが帰ってこないから心配したんだぞ」


「ごめんなさい、お祖父ちゃん…」


「うむ、ごめんなさいと言えたから許すぞ、それでシズクは何でこんな所にいるんじゃ?」


「あっ、そうだった。お祖父ちゃん今日レイ君の家に泊まりに行ってもいい?」


「お泊り?ふむふむ、そうじゃのうシズクの友達じゃし良いぞ、楽しんできなさい」


「ありがと~お祖父ちゃん」


 シズクは、そう言って爺さんに抱き着いた。ふむ、と言う事は外出する理由が無くなったし家の中に戻ろうと思い爺さんに「それじゃ、明日ちゃんと送りますね」と言って中に入ろうとした。


「あっ、ちょっと待つんじゃレイ君、儂とお茶しに行かないかの」


「お爺さんとですか?ええ、良いですよ。シズクも一緒にですか?」


「いや、レイ君と2人でじゃ、良いかの?」


 ふむ、2人でお茶かまあ、確かこの人もこんな見た目をしているが転生者だった筈だよな…よし、行くか


「ええ、良いですよ。と言う訳で、シズク俺はお爺さんと出かけてくるからディー達と遊んでいてくれ。一応、菓子は母さんに言えば出してもらえるようにしてあるから」


「うん、分かった。行ってらっしゃい、レイ君お祖父ちゃん」


 俺と爺さんは、シズクの見送りの元、家の敷地から出て行き街の方へと向かって歩き出した。

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