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第63話 【シズクと試合、午後の試験開始・1】


「ふぅ、爆弾ハンバーグは流石に大きく作り過ぎてたな口が痛いな…シズク達も大丈夫だったか?」


 なんとか、弁当の中身を全部食べ終わることが出来た俺は、ジュースを飲んで一息ついた。


「えっと、私は小さく切って食べてたので大丈夫だったよ。でも、マールちゃんは」


「うう、顎が痛い…でも、ご飯は美味しかったよ!タケノコご飯も、つくしのお浸しもすごくおいしかったよ!」


「僕は、シズクと同じで切ってたから大丈夫だったが、爆弾ハンバーグ以外の料理も美味かったな、特に僕はタケノコご飯が好きだったな」


「あっ、私はつくしのお浸しが好きになりました」


「それは、良かった。作った甲斐があったぜ」


 料理を作った側からすると、そう言ってもらえるだけで嬉しいしな…

 その後、弁当を片付けディー達は昼で終わりなので帰る準備をして先に俺の家に帰った。俺とシズクは午後の試験の練習をする為に練習場に向かった。


「うわぁ、もう人が結構来てるんだな…おっ、丁度端っこが人が居なさそうだからシズク行こうぜ」


 既に練習場には、剣士科の人達(食堂では、だれがどこの科なのか良く分からなかった。)と俺が受けている魔法科の人達が同じ科目を受ける人同士で練習をしていた。

 俺達は、シズクと一緒に人が居ない場所に移動した。


「そう言えば、シズクはお爺さんの所で他の魔法は習ってこれたのか?」


「うん、私が使える属性はお祖父ちゃんと同じだから全部教えて貰ってきたよ」


「ほうほう、なら俺も新しい魔法いくつか作ったから、いっちょ練習試合でもしてみようぜ」


「試合?うん、いいよ~」


 俺は、シズクと間合いが取れる様に距離を取った。

 

「よし、それじゃ俺が上に水魔法撃つから地面に当たったら開始な」


「うん、分かったよ。いつでもいいよ」


 俺は、水魔法を丁度真ん中に堕ちる様に撃った。そして、弧を描きながら水魔法は地面へと落ちて行き、地面に落ちた瞬間俺達は同時に動いた。


「はあ!、【ライトランス10連】」


「【土遁・土人形】!」


 俺は、お試しばかりのライトランスを放つとシズクは土魔法(まあ、忍術化されているものだろうけど)で土人形を複数体を作りライトランスを受け止めた。


「わあ、流石レイ君10発も一気に撃つなんてビックリしたよ。それじゃ、次は私から行くね。【土遁・砂地獄】」


「うぇッ!?ちょ、ちょッ!」


 いきなり、俺の足元が固い地面から柔くなり俺の足首まで浸かった。俺は、【空歩】を使いなんとか空に逃げた。


「…俺も、ビックリしたぜまさかいきなり足元狙ってくるなんてな」


「だって、レイ君魔法得意だし体術も出来るから先に足元を貰うのがいいかなって思ったの、でも流石にお空を飛ぶなんて考えて無かったよ。でも、レイ君ならそれくらい普通なのかな?」


「そうでも無いぜ、まあ今は試合に集中しような、次行くぜ【光弾】」


 俺は、空を走りながら光魔法の弾を連射した。しかし、その光弾は全てシズクの土人形によって防がれてしまった。


「中々、崩れないなその土人形…」


「でしょ!この数カ月の間でお祖父ちゃんに一番褒められた魔法だからね。それに、この子達はただ強固なだけじゃないよ。いくよ~、【土遁・土連携】【火遁・火炎弾】!」


「ええッ!ちょ、【ウォーターカーテン】」


 シズクが術を唱えると土人形たちもシズクと合わせるような動きをしたかと思えば、シズクが火遁を放った瞬間土人形達からも火遁が飛んできた。俺はそれを【ウォーターカーテン】で防ぎ一旦地上に降りると空には綺麗な虹がかかっていた。


「わあ~、綺麗な虹~」


「そうだな、でもまだ試合は終わってないぜッ」


『ええ、午後の試験の準備が整いましたので試験者の方は朝と同じ教室へお戻りください』


 俺は、続きをやろうとした瞬間、風魔法を使った放送が流れた。周りで練習をしていた人たちも自分たちの教室に帰って行ってたので俺達もここまでにして朝試験を受けた教室に帰る事にした。

 教室に帰ってきて、2分位経つと部屋のドアから朝試験監督をした先生が入って来た。


「はい、それでは皆さん揃っているようなので午後の試験の内容を説明します。まず、今から配る紙にご自分の持っている属性をお書きください、もし分からない・忘れたという方が居ましたらこちらの測定版で調べることが出来ますのでご遠慮なく言ってください」


 先生はそう言うと、紙を風魔法で配った。流石に、受験なので嘘は書かないように俺が持っている属性の4つを書いた。横に居るシズクも自分が持っている属性3つを書いていた。


「…はい、皆さん書き終わったみたいですね。それでは、次に地下に移動しますね。そこで、魔法の実技のテストを行いますので迷わない様気を付けて付いて来て下さいね」


 そう言って、先生を先頭に俺達は教室を出て移動した。移動した先は、先程試合をしていた練習場より広く天井も高かった。


「はい、それではここで自分が使える最大の魔法をあちらのマネキンに放ってください、まずお手本として私が撃ちますね。…【ウォーターボール】」


 先生は、マネキンの方へ魔法を放ち魔法がマネキンに当たるとマネキンの上に【A】と出ていた。


「と、このように測定されますので順番に魔法を撃ってください。…レイディア君は、最後にしてくださいね?」


「…分かってます。」


 先生に注意される前に、俺はシズクと一緒に皆が並んでいる列の一番後ろに移動した。


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