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第58話 【裏で起こっていた事】


 イアラ様から頼まれた俺は、まず最初にレイ君を呼んだ王宮に居る知り合いの所へと転移した。


「あら、珍しいわね。貴方から、来るなんて」


「まあね、新しい転生者君を見に来たら女神様からちょっと頼まれてね。君の所に来たんだよ」


「そうだったの、でも毎回いうけど私これでもこの国の王妃よ?少しは、正門から来ることを覚えてくださる?それと、ここ女性の部屋って事分っているかしら?女性の部屋に……」


 俺は、転移した先、ナロウディ王国王妃の部屋に転移した俺は、ここの部屋の住人である王妃から数分間苦言を言われた。


「次からちゃんと正門の方から来るから今日はもう勘弁してくれッ!」


「そう、分かればいいのよ…それで、貴方なんで来たんだっけ?」


「素の状態になるんかよ、まあいいや、昨日の邪竜討伐をした子供を呼びだしたよな?」


「ええ、そうね。父親もドラゴンスレイヤーの子供が倒したってあの人が大騒ぎしてたわね。それが、どうしたの?」


 王妃は、思い出しかの様にそう言って、ソファに座った。僕も、向かいのソファに座ってた。


「うん、その子が僕が会いに来た転生者の子なんだよ」


「ああ、やっぱりそうだったのね。あの人が私に言った時に、8歳児が邪竜の攻撃を受けてもピンピンとしてて、その上邪竜を討伐したって言ってきた時に、もしかしたら、また新しい転生者なのかしらとは思ったけど…それで、何でその件で貴方が来たのかしら?」


 僕は、王妃に女神様との話の内容を教えて、その子供が女神の使徒だと言う事を伝えた。


「…そう、って事は容易にその子をここでつかまえたりしたら女神様にお怒りを買うかもしれないって事かしら?」


「まあ、そうだね。あの女神様が隠している様だったけど、その子の事溺愛してるみたいだしね。」


「そう、分かったわ。忠告有難う、私からあの人に言っておくわ」


「助かるよ。これで、僕の身の安全も確保できたよ…」


 ふう、これで勝手に抜け出してきたことがバレても女神様のお使いって事で許されるしね。…そうと、決まれば今日は遊んで帰ろうかな

 僕は、王妃に「それじゃ、後の事はよろしくね。僕は、拠点の方に帰るけどまたすぐにこっちに来ると思うからその時は、新しい転生者君と3人で話そうか」と言って転移魔法で王宮から街に移動し、酒場に行った。

 そして、そこで朝まで飲んだ僕は酔っ払い、頭痛も酷かったので回復魔法を掛けて拠点の方へと転移魔法で帰った。


「…アルフ、正座をしろ」


「えっ?ちょ、ちょっと待ってよ。ハクちゃんッ」


「良い、言い訳など聞かぬ。そこに、正座をしろと言っておるのだ。」


 僕は、転移魔法で帰った拠点には、僕の前に威圧を放つ白髪の女の子、聖竜が人化したハクちゃんが僕を見ていた。


「アルフ、言ったよな?昨日は、我と朝まで人生ゲームとババ抜きとオセロをやるとッ!」


「いや、だから、僕はちょっと女神様の頼みで…」


「そんなことは、聞いておらぬッ!」


「ええッ?!ちょ、ちょっと待ってよ・女神様に連絡して見て、本当に女神様の頼み事で昨日は出掛けていたんだよ」


「ほう、お主が昨日「新しい子が来たのか~、見に行ってこよ~っと」って言っているのを使用人が聞いておったそうじゃぞ」


「そ、それは…」


 僕は、この後ハクちゃんから長時間正座のまま、叱り続けられ、やっと解放された時に女神様からハクちゃんの方に連絡が来た。僕は、女神様に何でちゃんと伝えてくれなかったのか責めると「ごめんなさい、レイ君が作ってくれたクッキーが美味しくて、つい忘れていたわ…ほら、貴方にも1枚上げるから許して」と言われ、怒ったまま、受け取ったクッキーを食べると、それはチョコクッキーそのものだった。味は、多少違うけど正真正銘のチョコレートに僕は驚いた。


「え、これチョコレートですよね?!もしかして、レイ君これを作ったんですか?!」


「ええ、そうよ。凄いでしょ、あの子料理が得意でこうして私にお供えしてくれるのよ。あら、ハクちゃんも食べたいの、いいわよ」


 女神様は、ハクちゃんにもチョコクッキーを1枚渡し、チョコクッキーをパクッと食べたハクちゃんは目を大きく開け驚いていた。

 僕は、レイ君がチョコレートを作った事に驚いていたが、もしかしたら、まだ持ってるかもと思い転移魔法で向かおうとすると、ハクちゃんから今日は昨日出来なかったゲームを倍すると言われ、僕は、100年振りに食べたチョコレートの味を口に残したままハクちゃんとの遊びに付き合わされることになった。

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