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第54話 【心配して損した…】


 ギルド長が用意してくれた馬車に乗って十数分が経った。馬車の中でも俺は、作法の復習をしていた。流石に一国の王様と会うので俺は緊張していた。


「レイ、大丈夫よ。ここ3日間でレイの礼儀作法は完璧になったから」


「ですが、王様に会うってなると、ちょっと…」


「まあ、そうよね。あまり緊張しすぎると習ったこと忘れてしまうから少しはリラックスするのよ」


 母さんは、そう言って俺の頭を撫でた。俺は、少しでも落ち着くため目を瞑った。そして、目的地の王宮の門に馬車が着き門番に止められここから先は歩いて行くことになった。歩いて行くと、遠くからでも見えていた城の入口から中に入り、王様が居る広間の入口の前で母さん達と別れることになった。


「さあ、ここからは気の持ちようじゃ、レイしっかりするんじゃぞ」


「そうよ。中に入ったら、私とゼンは離れるからちゃんと教えたとおりの作法をやるのよ」


「はい、母さんそれでは行ってきます」


 そう言って、俺はギルド長と共に扉が開くのを待った。


【それでは、この度の邪竜討伐を成し遂げた者入って来たまえ】


「レイ、呼ばれたようじゃな行くぞ」


「はい!」


 俺は、ギルド長と共に広間の扉を開け中に入った。中に入ると、奥まずズラーっとひかれた赤いカーペットの横に想像では人が大勢いると思ったのだが居たのは、俺の父と母兵士が数名、それと文官であろう人が王様の横に立って居たくらいだった。

 俺が中に入った事で俺の方を全員が見ていて、母さん達は「大丈夫かしら」と言った感じの目を俺に向けていた。


「ほれっ、レイこんな所で止まっていては王様がいつまでも入ってこれないであろう、行くぞ」


「はい」


 俺は、ギルド長に言われ前の方へと歩いて行った。その後、文官さんが王様の入場の言葉を言うと、俺が入って来た扉とは違う扉から王様と王妃様が入ってきて、目の前の豪華な椅子に座った。俺達は、王様が入場する前から片膝をつき頭を下げていた。


「面を上げよ。此度は、悪しき邪竜の討伐をしお主に礼を言おう。大儀であった」


「有難きお言葉でございます」


「楽にするがよい」


 王様はそう言うと、指をパチンッと鳴らすと部屋に居た兵士の人達と文官さんが全員出て行った。この部屋に残ったのは、俺とギルド長、母と父、そして王様と王妃様だけになった。母さんと父さんは、何が起こったのか分からず慌てて俺達の所へと来た。


「どういうことじゃ、王よ。」


「どいうこととは?」


「何故、兵士達を下げた。今回は、レイに邪竜討伐の報酬を渡すだけじゃなかったのか」


 ギルド長は、常時細い目をしている目をさらに細め、王様話にらんでいた。流石に、こんなことをしたらギルド長と言えど逮捕とかされるんじゃないのか俺が焦っていると王様から信じられない言葉を言われた。


「チャンド、お主の顔を見てレイが怖がっているぞ、主の顔は普通にしてても怖いんじゃ儂をにらんでいる時の顔オークキング以上のすごみがあったぞ」


「茶化すなッ!レイ、悪かったの怖がらせてしまっての」


「い、いえ別にギルド長を怖がっていたんじゃなくて、王様に対しあんな態度を取っているギルド長を見て怖がってたんです」


「ああ、そうかすまんの、兵士達が下がったもんじゃから昔の調子に戻っただけじゃ、王と儂は古くからの付き合いがあるんじゃよ」


「そうだな、チャンドとは子供の時からの親友だな」


「えっ?」


 俺と母さん達は、ギルド長と王様から聞いた言葉に驚いた。王妃様は、未だずっと微笑みながら俺を見ていた。


「それで、何故このような事をした。こんな、大胆な行動をしたと言う事は裏があるのじゃろう」


「まあな、最初確かにそこにいるドラゴンスレイヤーのゼン同様、魔力は既に並みの魔法使いを上回り、剣術も十分使えるレイディア君を戦力として儂の懐に欲しかったのじゃが…」


 王様は、隠す様子もなく普通に俺達がここ3日間気になっていた事を言った。


「…レイディア君をこんな所に閉じ込めていい人じゃないと分かったのよ」


 王様の後に、今まで微笑んでいただけの王妃様が口元を隠していた扇を退けて続けて言った。


「レイディア君、貴方女神様から視られてる子よね?」


「えっ?」


 王妃様は、問いかけのように聞いてきた言葉は確信を得ている顔つきが聞いてきた。


「そんな子を私達が閉じ込める事なんて出来ないわ、だから今回は私がレイディア君を捕まえるのはダメと言ったのよ」


「と言う訳じゃ、本当の所は儂だってこんなにも有望なレイディア君を手放すのは惜しいぞ親子二代にわたってドラゴンスレイヤーの肩書を持つ者を手が届く範囲に居るのに捕まえれないこの悔しさ…」


「…なんじゃ、それなら最初から通達の時にそう書いて渡してくれりゃ、良かったじゃろ」


「えっ?それじゃ、儂だけ損した気分で嫌じゃないかチャンドにも苦しさを味わってほしかったんじゃよ」


 王様はそう言うと、後ろにある椅子にドカッと座った。


「まあ、なんじゃ今回呼んだのは王国はレイディア君を狙わないと伝えるのと【ドラゴンスレイヤー】の証と邪魔にならない程度の爵位を渡すために呼んだんじゃ」


「は、はい、有難うございます。」


「うむうむ、そんな感じのがいいのう。子供に跪かせるなんて感じの悪い王で嫌じゃったんじゃ」


 その後、王様は外から文官さんを呼び戻し俺に【ドラゴンスレイヤー】の勲章を渡してもらい、後日もう一度王宮に来るように言われ、その時に爵位(まだ、何をくれるのかは教えて貰えてない)を渡すと言われた。


王様との会話文自分でもおかしいと思うんですが、王様との会話初めて書いたのでどう書いたらいいのか良く分かっていないので、もしアドバイスがあれば感想で教えてください。


勲章と称号どっちがいいでしょうか?


王様とのバトルを期待していた読者の皆様すみません、本当はそっちを書こうとしたんですが途中思いうかばずこんな形の話になりました。

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