表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/211

第52話 【いざ、戦場へ】


 俺は、全速力で走り家の前に着き速攻で家の中に入り母さん達がまだ居るであろうリビングへと走って行った。


「どうしたの、レイそんなに慌てて」


「母さん、ちょ、ちょっと大変なことになっちゃった。」


「レイ、まずは少し落ち着いて、ユニア水を」


「はい」


 ユニアにコップに入った水を貰い、ゴクッゴクッと飲み一息ついた。その後、ギルドで聞いた事を母さんとその場にいた兄さん達に言った。


「なるほどね。確かに、前にゼンが倒した時も王家の方に呼ばれ爵位と嫁候補に1人、娘を寄こそうとしたわね。あの時は、レックもリックも私もその場に居たのによ?ゼンが私だけしか愛さないと言って王家からの申し込みは拒めたけど、今回のレイの場合付き合ってる子も居ないし、まだ8歳だから婚約者として付けてくる可能性があるわね。…ユニア、ゼンを起こしてきて」


「はい、分かりました」


 ユニアは、母さんからの命令を聞くと影に沈み一瞬にして父さんを連れて来て戻って来た。


「うう、レイも大変な目にあったな…」


「父さん、相当飲んだみたいだね。今、回復魔法を掛けるから、ジッとしていてね」


 俺は、そう言って父さんにギルド長に掛けた時と同じ頭と胃の部分に回復魔法を掛けた。


「ぉ、おお、大分楽になった。助かったぞ、レイ」


「貴方、レイのピンチよ」


「何?」


 母さんは、父さんに俺が話した内容を教えると父さんは少し怒ったような顔をした。


「くそっ、俺がレイに本気を出せなんて言うから…すまん、レイ俺のせいで王家に狙われるようになっちまって」


「いやいや、俺が隠してたのが悪いし父さんは何も悪くないよ」


 その後、俺達は急いで色々と支度をしてギルドへと向かった。ギルドに着いた俺達は受付の人に言って奥へと行きギルド長室へと入って行った。中に入った俺達は3日後の王宮に出向く時の作戦を皆で練り始めた。一応この場には、俺と父さん母さん、そしてギルド長4人だ。兄さん達も行くと言ったが父さんにダメだと言われ来れなかった。なぜいけないのか父さんにリック兄さんが聞くと、「今回の件はレイ自身の問題だ。これにホイホイと今後俺の爵位を継ぐお前たちが出て行くと後々大変な目にあってしまう」と言われて、兄さん達は来れなかった。(まあ、確かにレック兄さんは今後リック兄さんの補佐役として爵位は継ぐけど俺は継げないからな、まあそんな時にこの件だ兄さん達は巻き込みたくはない)

 

「よし、それではまた3日後ギルドで待ち合わせじゃ」


「はい、よろしくお願いします。ギルド長」


 そう言って、俺達はギルド長室を出て行った。そして、帰る途中服屋に行き俺の正装の仕立てをして貰い明日には出来てると言われ、明日の朝取りに来ることになった。


「ふう、しかしまあ、レイにギルド長が味方してくれるとはなレイギルド長に気に入られてるみたいだな」


「そうなんですか?」


「ああ、あのギルド長があそこまで一介の冒険者にかた入りするなんて珍しいんだぞ、俺の時なんて知らん顔されたしな」


「私もびっくりしたわ、あのギルド長がレイの事あんなに心配してるなんてね。何かしたの?」


 う~ん?ギルド長にした事なんて、回復魔法を掛けたくらいしかないぞ?それより前から気に掛けてくれてるみたいだし、う~ん良く分からんな


「まあ、いいかそれよりレイ、さっきは聞くの忘れていたが…」


「はい、何ですか?」


「…作法とか、知らないよな?」


「作法ですか?」


 作法か、学校で習った。お辞儀をする時は45度とかくらいしか分かんないな…


「その顔は微妙って顔だな、リゼ後3日で行けるか?」


「大丈夫よ、レイは頭が良い子ですものレックみたく1日の半分を使えば行けるでしょう」


「…母さん、俺頑張るからお手柔らかに頼みます」


 こうして、俺はこの日から母さんの厳しい礼儀作法の勉強が始まった。最初は歩き方から入り、顔の角度、お辞儀の仕方、それを残り3日(実質2日間)の内に全部やる事になった。

 そうして、母さんの厳しい授業が始まって3日後、母さんと父さんと共に正装をしてギルドへと向かった。ギルドに着くと、ギルド前には馬車が用意されておりギルド長も入口で待って居た。ギルド長以外にもギルドの入口には人が居て、その人達はこの間の討伐時に近くで戦っていた冒険者の方々だった。


「レイ、頑張ってこいよ!」


「ギルド長、レイを守ってくださいよ!」


「王家に捕まるんじゃねえぞ!」


 冒険者の方々は、俺達口々にこんなエールを送ってくれた。俺は、冒険者の人達に「頑張ってきます。応援ありがとうございます」と言って、ギルド長が用意してくれた馬車に乗り、王宮へと向かった。

うう、文字数がどんどん減ってる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ