第51話 【狙われてる…かも?】
そして、先輩からの質問が終わった後夜も遅いと言う事で先輩が泊まって行くことになり一緒に風呂に入る準備をしていた。その時、先輩の事で1つ忘れていたことがあり聞いてみることにした。
「そういえば、先輩って名前なんですか?」
「えっ?ああ、そうか偽装掛けてたから見えなかったのか、僕のこっちの世界での名前はアルフ・ラフィードだよ。まあ、呼び名は今のままの先輩って言ってくれてもいいんだよ?」
「そうですか、それじゃ今後も先輩と呼びますね」
そう言って、俺達は風呂の準備を済ませ一緒に風呂に入った。その後、女神様の所にお供え物を持って行き部屋に戻り先輩様に布団をユニアに頼み用意して貰い、邪竜討伐で俺達も疲れていたので無駄話はせず直ぐに眠りについた。
そして、次の日いつも通り朝起き横に寝ていた先輩も起こして朝食を食べにリビングへと向かった。リビングに着くと、母さんと兄さん達が居て父さんが居なかったので母さんに聞くと「昨日あの後、冒険者の人から逃げれなくて最後まで飲みに連れまわされたらしく二日酔いで部屋で休んでるわ」と言った。やっぱり、昨日あの時助けてやればよかったかなと思ったが俺じゃ巻き込まれるのが落ちだったと思うし、後でお粥を作って持って行ってあげようと思った。
「それで、レイ隣の人は誰なの?」
「えっと…昔、洞窟暮らししてる時に知り合った人が昨日の邪竜討伐に参加して、久しぶりの再会で昨日は泊まってもらったんです」
「どうも、昨日は泊まらせてもらいました。冒険者のアルフ・ラフィードです。」
「アルフさんね、私はレイの母のリゼです。良かったわね再会できて、あっそうだわレイ、昨日帰りにギルド長が明日の朝ギルドでに来てくれって言ってたわ」
「そうですか、分かりました」
俺は、ラニアが作った朝食を食べ先輩と一緒に家を出た。家を出た後、先輩はこの後用事があるからここでお別れと言って何処かへと消えた。
そして、ギルドに着いた俺は中に入ると昨日のみ疲れた冒険者がテーブルの所で死んでるかのように眠っていた。俺は、起こさないように音を起てず受付に行き受付嬢の方にギルド長に会いに来ましたと言うと奥に案内された。
「レイか、よく来てくれたな…ふぅ~、すまんの昨日久しぶりに飲み過ぎてちょっと頭が痛くてのう…」
「大丈夫ですか?回復魔法掛けましょうか?」
「おお、レイは回復魔法も使えるのか?頼む…」
俺は、きつそうに椅子に座っているギルド長に頭とお腹部分に回復魔法を掛けた。すると、ギルド長は少しだけ気分が良くなったみたいで顔色が少し良くなった。
「おおっ!レイの回復魔法は結構効果がいいのう、頭の痛みも大分治まったわい助かったぞレイ」
「いえいえ、それで、何で今日呼んだんですか?」
「多分ゼンから話を聞いた事はあると思うが、ゼンが竜を討伐して爵位を貰った事は知ってるかのう?」
「はい、この間、聞きました。もしかして…」
「ああ、察したようじゃのう昨日の夜王宮から使いの者が来て邪竜討伐をした者を3日後連れて来いと伝えて来たんじゃよ」
…マジか、爵位は兄が継ぐから俺には来ないと思ったんだが、いやまあ確かに父さんの話を聞いた後だったから邪竜討伐した時来るかなとは思ったけど、もしかして王家は、邪竜を討伐したのが8歳の子供だと言う事を知ってないのかな?
「あの、ギルド長」
「なんじゃ、レイ?」
「もしかして、王家の人達って討伐したのが8歳の子供って知らないんじゃないですか?」
「それは、無いぞ討伐時に王家の騎士たちも居たからレイの戦いを見てた物は沢山いるじゃろう。そんな事心配するより、レイは自分の身を心配したが良いぞ」
身の心配?何で、王家の人達と会うだけで身の心配をしないといけないんだろう?
「えっと、何で身の心配をしないといけないんですか?」
「レイ、お主少し自分が可笑しいのは自覚しておるかの?今さっき儂に掛けてくれた回復魔法、今朝回復使いとしてギルドで雇っている者にやってもらったのに余り良くならなかったのが、レイに掛けられた魔法でここまで元気になれたんじゃ、そんな回復魔法も使えるのに昨日は攻撃魔法で邪竜を討伐しその後も魔物達を双剣で倒して行った剣術、ここまで戦闘力として強い例を王家が見逃すと思うか?絶対に無いな、何かを仕掛けてくると思うぞ」
た、確かに俺父さん達に実力を見せる為にもあったけどほぼ本気でやったから色々と見られたな、え~と、光魔法で上級も使ったり、身体能力強化はずっと使ってたし、最後は自作の魔法を作ったりしてたし…
「…マジですか、どうしたらいいんですか?!」
「逃げる事も出来ないだろうな、もう祈るしかないだろう。それと、1つだけ言うと王様は妻が数人いて子供も多数いる」
「えぇ!!もう、それヤバいじゃないですか!」
「…レイは、好きな子とかいるのか?」
「好きなの子ですか?…」
…シズクかな?って、何でこんな考えが?!いやまあ、確かにこの世界に来て会った女の子何てもマールとシズクだけだけど、好きな子って考えて何でシズクの事が思い浮かんだんだ?!
「ふむ、その顔から考えると思い人は居るみたいじゃのう…仕方ないのう、ここは儂が一肌脱いでやろう」
「ギルド長~、ありがとうございます!」
「よかよか、さっきの回復魔法のお礼じゃ、そうと決まればすぐに用意をせねばな…レイは、まず家に帰ってゼン達に話をしてきなさい、その後もう一度ギルドにゼン達を連れてくるんじゃ」
「はい、分かりました」
俺は、そう言ってギルド長室を出て行きギルドを出た後全速力で家へと向かった。
インフル状態での執筆でいつもより誤字脱字が酷いかもしれません、それと話も可笑しいかもしれませんが許してください…