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第50話 【変態さんの正体】


 やっと、俺は冒険者の方達から解放され父さん達の所に戻ろうと思ったが父さん達の所には父さん達を慕っている人たちが囲んで飲み合っていたので、またあそこに行ったら同じような事を言わないと行けなくなるんだなと思い行くのを止め、エルダ達の所に行った。

 エルダ達は何処にいるかなとギルドを見渡すと隅の方でラルとライに俺が渡していたクッキーをやっているエルダの姿を見つけた。そこに、エルダの横でラル達に一緒にクッキーを上げている金髪エルフの俺の先輩転生者さんが居た。


「あっ、レイ君お疲れ大変そうだったね」


「まあ、邪竜倒したから注目はされると思ってたから想定内だったよ。それで、先輩は何でエルダ達と一緒に居るんですか?」


「ああ、エルダちゃんとは僕達知り合いなんだよ。ね~」


「はい、ご主人様前話していた変態さんがこの方です」


 …先輩アンタだったのかよ。魔物のエルダにあんなことを教えたのは


「ちょっ、何でレイ君そんな冷たい目で見るの?!というか、エルダちゃんその呼び方やめてよ!」


「まあ、いいですよ。それで、先輩の事教えてくれますか?」


「僕の事?うん、いいよ。どんなこと聞きたい?」


 先輩は結構軽く承諾してくれた。流石に、この場所では人も多く誰かに聞かれる恐れもあったので父さん達に今日はもう疲れたから帰るねと言うと、父さんの目から「助けてくれ…」という合図が来たが他の冒険者の人達から「おつかれ~」「またな、レイ~」と言われ見送りをされたので、父さんの事は無視して先輩と一緒に帰った。家に着くと、エルダ達を従魔小屋に送った後ラニア達に「父さん達は、今日遅くなると思う」と言って自室へと帰った。


「いつ、この世界に来たんですか?」


「え~っと、たしか僕が来たのは…40年位前かな?」


 先輩は、少し考えた後そう言った。やっぱり、エルフだと老化が遅いのか見た目はほぼ20代半ばにしかみえない。その後も、先輩は何で死んだのか、この世界で何をしてたのかを聞いてみると。先輩は俺が思っていた事以上に凄い事を言った。


「レイ君1つだけ言うとね。僕は、この世界の住人ではないんだよね。あっ、地球の事じゃないよ。僕は元々、この世界に転生したわけじゃないんだ」


「どうゆう事?」


「えっと僕は、レイ君と違ってこっちに死んでから転生したんじゃなくて、別世界に召喚された時自分のステータスを変えて別世界に転生しこっちの世界に来たんだ。あっ、こっちに来れたのは僕の空間魔法と知り合いの力のお蔭だけどね」


 …えっ?と言う事は、この先輩は2つの世界を渡って今この場所に居るのか?意味が全く分からない、まず何でこちの世界に来たのかも理由が思いつかない。俺は、その疑問を先輩に聞いてみることにした。


「あの、何で転生した世界からこっちの世界にまた渡って来たんですか?」


「それは、頼まれたからだね。本当は、その手伝ってくれた知り合いが行くはずだったんだけどあっちの世界に妻も子供も居るから来れないって言ったから代わりに僕がこっちに来たんだよ。まあ、その知り合いが何でこっちの世界に呼ばれたのかは言えないけどね」


「…」


 俺は、この先輩は何を言ってるのかイマイチ分からず鑑定をしたら少しは分かるかなと思い一言「鑑定してもいいですか?」と言って、鑑定を使った。



【名前】:???

【年齢】:???

【種族】:???

【職業】:???

【レベル】:???


HP:???/???


MP:???/???


【筋力】:???

【防御】:???

【魔攻撃】:???

【魔防御】:???

【俊敏】:???

【運】:???


【スキル】

・???・???・???

・???・???・???


【固有能力】

・???・???


【称号】

・???・???・???




 先輩の、ステータスは現れたがすべてが偽装が掛かっていて、何1つ見ることが出来なかった。というか、このステータス俺のステータスとは全く違う表記だった。


「今見たように、僕はステータスもこの世界の人達とは違うんだ。まあ、向こうの世界では結構頑張ってスキルとかも確保してたし。知り合いに、こっちの世界に行く時に色々と大量にスキルを買って貰ったからこっちの世界で僕のステータスを見れる人なんて多分いないかな?」


「先輩の世界では、スキルをそんな知り合いが旅立つからと言って買える物なんですか?」


 たしか、この世界では下位のスキルでも銀貨が数枚は飛んだはず。そんな物を、自分の代わりに別世界に行く相手に大量ににあげれるのか?もしかしたら、物価が安いとかか?


「ああ、買うって言ってもお店とかじゃなくてその知り合いの能力でスキルを買って貰ったんだよ。まあ、値段はこっちの世界の十分の1の物とか結構あったからそう言うのを沢山もらった感じかな?それのお蔭で苦労せず偽装レベルがMAXまで上げれたんだけどね。ま、この話はここまででレイ君の話も聞かせてよ。最初はそうだね~レイ君がどうやってそのレベルになったとか聞いてみたいな~」


 と、先輩は笑いながら言った。今、先輩が「知り合いの能力」と言ったがその知り合いは能力でスキルを出したりできるのか?と疑問に思いつつ、先輩からの質問に俺は答えて言った。

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