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第40話 【イアラ様の使徒】


(あれ?また、俺イアラ様に呼び出されたのか?でも、イアラ様の横に居る人は誰だろう。オーラと言うか雰囲気的にイアラ様に近いけど…)


 俺は、突然目の前にイアラ様とイアラ様に似た雰囲気を持つ2人の女性に驚いた。俺が、驚いてることに気が付いたイアラ様は「まずは、落ち着いてね。」そう言って、イアラ様は俺の後ろに椅子を出現させてくれたので俺は椅子に座って少し落ち着くことにした。


「どう、落ち着いたかしら?」


「は、はい、それでイアラ様、イアラ様の横に居る方は誰なんですか?」


「この子達は、」


「イアラ、自己紹介位自分達で出来るわよ。どうも、イアラのお気に入りの転生者君、私はこの世界の鍛冶と魔具を司る女神の1柱セーラよ。よろしくね」


「め、女神様?!イアラ様、以外にも居たんですか?!」


 俺は、この世界には女神様がイアラ様だけかと思っていたので、目の前で女神と名乗ったセーラ様に驚いた。


「…イアラ、貴女まさかだけど最初にちゃんとこの世界の事説明はしたの?」


「し、したわよ。ただ、私以外に神様が居る事は言って、なかったかな…」


 イアラ様は、目を明後日の方を向いて2人の顔を見ない様にそう言った。そんな、イアラ様にもう1人の女性が呆れた顔をして溜息をした。


「はぁ…次は私ね。どうも、転生者君私は魔力と魔法を司る女神リュアンよ。よろしくね」


「よ、よろしくお願いします。セーラ様、リュアン様」


 俺は自己紹介をしてくれた2人の女神様にお辞儀をしながら、そう答えた。


「あの、それで何で俺を呼んだのでしょうか?」


「ええ、それはね。私達の加護を与えようと思ったから貴方を呼んだのよ。どう?鍛冶神と魔神の加護要るか、要らないかで言ったら欲しいでしょ?」


(…えっ?加護って、俺が今イアラ様から貰ってる【成長の加護】みたいなもの、なのかな?)


「そうよ。私の鍛冶神の加護は、道具を作る時に作りやすくなって作った物の品質が上がるのよ。でも、貴方が一番得意な料理に関しては私の加護は適用されないわ、でも大工とかは私の加護が適用されるから貴方には得がある加護よ」


「大工にも効果があるのですか?でも、俺は鍛冶スキルと魔道具作成何てできませんよ?」


「そこは、大丈夫よ。私の加護を与える時に付けるから、それもレベルは最初から3、どう加護欲しくなった?」


 最初から、スキルレベル3の実用的なスキル付きでの加護…欲しいに決まっている。でも、これは何かを試されてるのかも知れないから容易には答えちゃだめだと…


「はい、欲しいです」


「あら、意外と素直ね。じゃ、先に私の加護を上げるわね。いいわよね、イアラ?」


「ええ、レイ君が了承したのでいいですよ。ですが、その前に1つレイ君に言っておきたいことがあります」


「はい」


 俺は、イアラ様からそう言われたので今迄セーラ様の方を向いてた顔をイアラ様の方へと向き直した。そして、イアラ様の御言葉を待った。


「…私の事は、忘れてはいけませんよ」


「へっ?」


 俺は、何か凄い事を言われるのかと身構えてたのにイアラ様から言われたのはそれだけだったので、変な声で返答してしまった。

 慌てて、俺は今のを訂正しようとしたら、先にイアラ様が口を開いた。


「ですから、私の事は忘れてはいけませんよ。次にリュアンからも同じ事を言われると思いますが決してわたくしの事は…」


「あの、イアラ様何でそんな事を言うのですか?俺は絶対にイアラ様の事は忘れませんよ?」


「…今迄の子達も、そう言って私の下から離れて行ったのです」


 イアラ様は、悲しい顔をしてそう言った。俺は、こんな顔をしたイアラ様は見たくないと思い信仰心スキルを使ってイアラ様だけに向かって呼びかけた。


『イアラ様、私は決して、今までの転生者みたくイアラ様の事は忘れません、絶対にです。私の言葉が信じてくれないのですか?』


『そんな、訳ではありませんよ。ですが、今までの子と同じ…』


『そうですか、分かりました。イアラ様がそう言うなら私にも手があります』


 俺は、そう言ってイアラ様との回線をブチ切り自分のステータスを出した。そして、信仰心スキルへとSPの残りを全て振り切ると信仰心のレベルが5に上がった。


(最近、イアラ様にお供え物を繰り返した結果あと少しでレベルが上がる事を知っていたので、こんなことをした。そして、俺は信仰心について色々と調べていた時信仰心が5になり、自分と女神様との相性が良い信仰者は神へと契約を出来ると知っていた。本来の信仰者は、教会にて信仰している神様に契約の魔法を放ちそれを受理されると神と契約した使徒となる)


 俺は、イアラ様へと向かって契約の魔法を放った。そこには、【これから先、何があろうとイアラ様の事を忘れず、一生涯信仰し続ける】と魔法に入れ込み送った。


「これで、信じて貰えますかイアラ様」


「…ええ、貴方の気持ちを受け取ったわ、ありがとうね。…」


 そう言って、イアラ様は俺の契約の魔法を受理してくれた。そして、俺のステータスには新たに【豊穣神イアラの使徒】と新しく称号という欄が出来て、そこに書き写された。

 そして、俺はステータスが変わったのを見ると、いきなり視界が真っ暗になり頬に柔らかい物が当たっている感触が伝わって来た。

頬に柔らかい物…さて、なんでしょうかね?

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― 新着の感想 ―
[一言] これって完全にプロポーズじゃ...
2022/02/25 02:03 退会済み
管理
[気になる点] 確か最初の方で他に神が居るという事は言っていた筈だよな。 確認したら第六話で、 「それは、貴方の信仰心が強かったからよ。強ければ強い程、私に会えるんだけど、実際の所私の姿を知っていない…
[一言] 父うえかな?(おっ⚪い)とも読むかもしれない
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