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第34話 【兄、初めての魔法】


練習場から帰って来た俺達は、ソファに座り俺のステータスが映った紙を見て話を始めた。


「やっぱり、レイは私の血を濃く受け継いだようね。でも、私でも流石に最初から4属性は持ってなかったけど」


「そうだな、レイは髪色もリゼに似ているしな」


 そう、俺の両親は言った。その横で、リック兄さんとレック兄さんも俺のステータスを見て驚いていた。


「…レイ、お前だけを信じてこれまで生きてきたが、お前まで…くっ、何で俺だけ親父になんだよ~!」


「凄いね。レイ僕より属性の数多いよ、それに魔法のレベルも抜かれてるし今迄どんな事してたの?」


「毎日、魔力が尽きるまで魔法を撃つ練習や魔物退治してきただけですよ、リック兄さん」


 レック兄さんは、俺の属性の数と魔法のレベルを見て地に拳を叩きつけながら叫び、リック兄さんは俺の魔法レベルを見て感心していた。というか、レック兄さんマジで父似だよな髪色はリック兄さんもそうだけど、父のスキル偽装が所々掛けられてて見れなかったけど身体能力強化と無属性魔法を覚えていてレック兄さんはも無属性と筋力強化・敏捷強化・体力強化の3つのスキルを持っていて、その3つはどれもレベルが高くなっていてもう直ぐで身体能力強化に統合させれるレベルになっていた。


「レック兄さん、俺でよければ無属性の魔法の練習に付き合いますよ?」


「…無属性何て結局は能力強化とかにしか使わないだろ…俺はこう火魔法でバーンとか水魔法でバヒューンとかしたいんだよ…」


「えっ?無属性でも、バーン位ならできますよ?」


 俺がそう言うと、そこに居た俺の家族とグランさん、それと勉強の休憩に来ていたディーが俺の方を見て驚いていた。


「レイ、無属性でどうやってバーンとかするんだ?」


 皆の代表としてグランさんがそう聞いてきた。


「う~ん、説明が難しいから直接見て貰った方がいいから練習場に行きましょうか」


 そう言って、俺達はもう一度練習場へと向かった。


「それじゃ、行くよレック兄さん」


「ああ」


「………ハァッ!!」


『ドンッ!!!!』


 俺が無属性での魔法を放つと練習用のダミーに当たり、バラバラになって壊れた。


「…レイ、それ本当に無属性なのか?」


「うん、そうだよ。ねえ、母さん無属性だったでしょ?」


「ええ、そうね。確かに無属性の魔力だったわ他の魔力は一切感じなかったから、さっきのは完璧に無属性の魔法よ。それにしても、凄いわねレイ私でも無属性の魔法をそんな風に使うとは考えなかったわ」


「まあ、そうですよね。俺も、火や水の方をいつも使ってるのでこれはあまり使わないんですよね。こっちのが、威力とかはあるんですがまだ溜が長いんですよね」


 俺が、そう言うと母さんは「そうね。もうちょっと魔力を…」と俺と母さんはさっきの魔法についてのは議論を始めた。


「な、なあレイ、さっきの俺でも出来るのか?」


 俺と母さんとの議論の最中に横に立って居たレック兄さんが聞いてきた。


「うん、レック兄さんは父さんと似て属性が無属性だけだけど魔力は母さんからの受け継ぎで多少父さんより多いからこの魔法位なら普通に使えると思うよ」


 父さんは、本当に魔力がちょびっとしかないからこの魔法は難しいけど、兄さんは母さんの血も受け継いでたお陰で多少の魔力の量があった。


「マジで?!やったぜ!なあ、早速教えてくれ!」


「わ、分かったから、まず離して」


 俺の言葉を聞いて、レック兄さんは俺の肩を掴みブンブンと振っていたので俺はそれを止めて貰うように言い、その後俺は兄さんにさっきの魔法の使い方を教えた。


「まず、魔力を出すのは出来る?」


「ああ、その位なら学校でも習ってるしな、でも俺は能力強化しかできいからあまり使わなかったが…んっ、出来たぞ」


「うん、それじゃ、その魔力を掌の真ん中を円の中心にするようにして集めてみて」


「おう!」


 俺がそう言うと、レック兄さんは「ふんぬぅ~」と気合を入れながら魔力を手の中心に集めだした。


「うん、そして、ある程度集まったら球体をイメージそして出来たらボールを投げる感じで前に放つんだよ」


「わ、分かったぜ…オラッ!」


『ドン』


 レック兄さんは俺の指示通り、魔力を球体に(大きさはボールと言うより、卓球の玉位)して前に放り投げ、ダミーの横の地面に当たった。


「おおお!やったぞ、レイ!俺も魔法が使えたぜ!」


「うん、良かったね。レック兄さん」


「ハハハッ!どうだ、リックこれで俺の事を馬鹿にできないだろう!」


「ふ~ん、ねえ、レイあの魔法って無属性を持ってたら誰でも出来るの?」


「ん~、どうだろう。他の属性を持っている人からしたら要らない魔法だし使う機会はないと思うけど、大体無属性とある程度の魔力を持ってたら出来るよ。やり方も意外と簡単だしね」


 俺から、そう聞いたリック兄さんはレック兄さんの横に立つと無属性の魔力を出し、魔力を掌に集め球体を作り出し、ダミーに投げた。


『ドンッ!』


 リック兄さんはの魔法はレック兄さんの倍以上の大きさとスピードを出し直撃した。


「うん、出来たね。でも、これは結構魔力コントロールが必要な技だね」


「そうだよ。それに、余り使わない無属性だからね慣れないと上手くは使えないと思うよ」


「クッ、くっそ~今に見てろよリック!俺だってちょ~でかい魔法使えるになってやるからな」


「楽しみに待ってるよ。レック兄さん」


 リック兄さんがそう言うと、レック兄さんはまた「くっそ~」と言いながら、練習場を去って行った。


「ふふふ、やっぱりレック兄さんは面白いな~」


「リック兄さん、可哀そうだよ。折角初めて魔法が使えたんだから」


「ごめんね。でも、ほらレック兄さんってちょっとおバカなところがあるから調子に乗らせたら危ないからね」


 そう言った後、後ろで見てた。ディーにもさっきの技を教えることになり「この魔法の名前って何なの?」と母さんから聞かれ、そう言えば名前を付けて無かったなと思い出し【気球】(ふわふわと、空に飛ぶのじゃなく気を集めた球と言う意味)と名付けた。

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