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第3話 【転生】

 俺は、自分のステータスを見て絶句し、女神様に目を向けた。


「あの、全部0だったんですが…」


「当り前よ、それを今から決めるんだから、それじゃ、まずさっき説明したと思うけどまずはポイントの確認をしましょうか、はい、これをさっきと同じように胸に当てて」


 女神さまは何もない所から、1つの玉を取り出した。それを、俺は受け取りまた同じように胸に近づけるとまた胸の中へスーっと入って行った。


「これで、さっきのステータスに貴方の人生で得たポイントが現れたはずよ、確認して見て」


「はい」


 俺は、ステータスを開き確認すると、一番上に【ポイント:3000】と書かれていた。これが、多いのか少ないのかが分からないので、女神さまに聞いてみた。


「3000は、今までに見た事ない数値ね。それ程、地球で良い行いでもして来たの?」


「う~ん、いえ普通の人生でしたよ?死ぬ直前に女の子を助けたくらいですし」


「そう、ポイントを詳しく見たかったら、ポイントのところを押せば出てくるからそれで見てみたら?詳しく見たいって念じたら見れるから」


「そうですね。見て観ます」


 ポイント:3000の所を詳しく見ると念じたら、色々と細かく出てきた。

善行ポイント:1000【老人の手助け20回】       (200)

           【川に落ちた人・動物を助けた10回】(200)

           【引っ手繰り犯を取り押さえた2回】 (100)

           【少女を死から助けた1回】     (500)

人生ポイント:500【残り年数50年】

ボーナスポイント:二倍【童貞】


 と出てきた。たしかに、お婆ちゃんとかが重そうな荷物を持ってた時は手助けをしてあげてたり落ちた荷物を拾ってあげたりしてたし、川に落ちた人を救ったのも覚えてる。その中に猫や犬(犬なら泳げると思ってたが、どんどん沈んで行ってるのを見て助けた)を助けたり、引っ手繰り犯は俺がいつも通ってた八百屋で野菜を盗んで走って行ったので俺が後ろからトマト(購入済み)で当てて捕えたり(2回とも同じ人だったけど)してたし、少女の件については新しすぎるから覚えてる。しかし、次の人生ポイントの残り年数50年ってこれも俺もしかして地球で生きてたら66歳で死んでたのか?


「そうなるわね。まぁ、寿命何てもう死んだんだから気にしないでもいいんじゃないの?」


「そうですね。それに、最後の童貞のお蔭でこんな数値になってる事にちょっと切なさも感じますが、取りあえずポイントの件については分かりました」


「そう、それじゃ次は自分の能力を決めるのよ。どうする、先にスキルを決めるか、ステータスから決めるか、どっちが良い?」


「そうですね。スキルって1つポイントいくら位なんですか?」


「種類にもよるけど、一番ポイントが少ないので10、一番高いので500って感じかしらね?後は保険とかも出来るからポイントは色々と考えて振ったがいいと思うわよ」


「あの、最後の保険って何ですか?」


「保険ってのは、折角異世界に転生したのに赤ん坊の時に死んだりするかもしれないでしょ。そんな時に絶対的に守ってくれる神の保険ってのがあるのよ、これは成人までの年齢まで何が有ろうと保険に入った人を死から守ってくれる凄い保険よ。でも、その代わり成人したら消えちゃうけどね」


「なるほど…」


 たしかに、いざ異世界に転生したのに赤ん坊の時や子供の時に死ぬのは嫌だな…


「あの、その保険って何ポイントで入れるんですか?」


「保険に入る為には1000ポイント必要だけど、貴方なら十分払えるわね。どうする入るの?」


「はい、そうですね。保険には入ろうと思います。死ぬのはもう勘弁なので」


「そう、分かったわ、それと異世界での成人年齢は地球とは違って12歳が成人年齢だから忘れないようにね」


「はい、分かりました」


「あと残り2000ポイントね。それで、決まった?ステータスからするか、スキルからするか?」


「そうですね。先にステータスをしようと思います」


「そう、それならさっきと同じようにステータスの能力部分に、設定と強く念じたら設定画面が出てくるから、それで設定を始めることが出来るわ」


「分かりました」


 俺は、女神さまから言われた通り、ステータスに能力設定をしたいと強く念じると、設定画面らしきものが出てきた。俺は、そこで上限ポイントを1000と決めて割り振る事にした。

 まず、最初に決めたのは性別だった。これに関しては、両方とも10と書かれていたので、ここで10ポイント消費して男性を選んだ。

 【残り:990】

 次に、王族、貴族、平民、奴隷とあり流石に王族ともなるとポイントが高くなっていて、平民だと30とお手軽だったので俺は平民を選んだ。奴隷に関しては、逆にポイントが+10とされていたが、流石にそれを選ぶ勇気が俺には無かった。

 【残り:960】

 次は、種族選び、流石異世界、普通の人から魔族、獣人、エルフ、ドワーフと色んな種族が居た。俺はその中で魔族を選びそうになったが、差別とかあったら嫌だな~、と思い普通の人族を選んだ。これは、一番異世界の中で多い種族だったのでポイントもそれほど高くなく、50ポイントだった。他のは普通に100とか超えていたようだった。

 【残り:910】

 次は、自分の属性を決めることにした。さっき教えて貰った通り7種類の属性があって、1つ1つポイントが違った。

 火、水は1つ80ポイント、風、土が150ポイントも光、闇が300ポイント、無属性は50ポイントとなっていた。

 俺は、この中で火、水、光と無属性と決めた。これに関しては、女神様から教えて貰った常識に普通の人は1つか2つで、稀に4つ5つ持って居る子が居ると言われたが、ここで妥協したら異世界での生活を楽しめないと思い、この4つを取ることにした。

 【残り:400】

 これで、ステータスの半分が決まった。残りは数値設定に入る。まずは全部に20ポイント振る事にした。

筋力:20

体力:20

魔力:20

敏捷:20

 【残り320】

 ふむ、まだまだ、残ってるな、まず俺はそうそう死にたくないからまず体力に100ポイント、それと、属性を4つ持っているから、結構な魔力も必要になるだろうから120ポイント魔力に振ろう

筋力:20

体力:120

魔力:140

敏捷:20

 【残り:100】

 後は、残りを半分にして筋力と敏捷に50ポイント振った。

筋力:70

体力:120

魔力:140

敏捷:70


 俺は、ステータスが完成したのを確認して、最後に完了を押して一覧表に戻った。

名前:

年齢:

性別:男

種族:人族【平民】

属性:火・水・光・無

加護:女神の保険【限定・完全偽装】

レベル:


筋力:70

体力:120

魔力:140

敏捷:70


 このステータスを見た俺は、少し考えてた。たしか、女神さまが言ってた事を思い出すと、赤ん坊は大体3~5だったはずだよな?これ、俺が赤ん坊として転生する時のステータス…


「これ、普通に強くね?」


「そうね。これに加えて、保険にも入ってるから12歳までは無理しても大丈夫だものね。それじゃ、次はスキル設定にいきましょう。さっきと、同じようにステータスに今度はスキルを設定したいと念じたら、設定画面が出てくるわ」


「はい、分かりました」


 俺は、またステータスを開き、スキルを設定したいと念じたら画面が出てきた。そこで、俺はまず自分が取った属性の魔法を取る事にした。ポイントは火と水が50ポイントずつで無が25ポイント、光が100ポイントだった。

 【残り:775】

 次は、異世界と言ったら鑑定魔法は必須だなと思い鑑定魔法を調べると、色々と出て来た。植物だけ鑑定する植物鑑定や、生き物を鑑定する生物鑑定、その中で、俺は一番効果が高かったくポイントも300と高い鑑定・全と言った物を選んだ。

 【残り:475】

 次に選んだのは、耐性だ。鑑定があっても毒とか避けられないかもしれないから、50ポイントの毒耐性、魅了耐性、恐怖耐性、混乱耐性をそれぞれ選んだ。それと、平民でも食べ物が手に入らなくなった時に食べれる為に思い弓術と夜目をそれぞれ25ポイントで選んだ。それと、最後に経験値補正と言う転生者限定であったのでそれを25ポイントで選んだ

 【残り:200】

 弓術を選んだ時に、接近戦の時はどうするかと考え剣術と体術をそれぞれ25ポイントで選んだ。

 【残り:150】

 ここで、俺は一旦スキル表を見てみた。


【魔法系統】火魔法≪1≫ 水魔法≪1≫ 光魔法≪1≫ 無魔法≪1≫

【術系統】剣術≪1≫ 弓術≪1≫ 体術≪1≫

【向上系統】毒耐性≪1≫ 魅了耐性≪1≫ 恐怖耐性≪1≫ 混乱耐性≪1≫ 夜目≪1≫

【便利系統】鑑定・全≪1≫ 経験値補正≪1≫


「あの、女神様、このスキル名の横に書かれてる≪1≫ってのは何ですか?」


「それは、レベルよ。ステータスの時も自分自身のレベルが有ったみたいに、スキル自体にもレベルが有ってレベルが上がると効果も上がるのよ。今だったらポイントでも上げれることが出来るから試してみたらどう?」


「なるほど、分かりました。」


 ここで、俺はまたスキル設定に戻り、女神さまから教えて貰ったレベルの概念に俺は鑑定・全を1レベルUPさせることにした。レベルを上げますかと、設定画面に出て来て、ポイントを50消費しますと書かれていたが鑑定はよく使うだろうと思い、1レベル上げる事にした。

 【残り:100】

 最後に、言語が発達するのを待つのは嫌だなと思い、言語が分かるようなスキルを見てみると、一番下に転生者限定スキルと書かれたところがあり、そこに異世界言語と言った、レベル概念はなく最初から全種族(動物・魔物を除く)の言葉が分かる物が100ポイントであったのでそれを選び、スキル設定は終わった。


「終わった様ね。それじゃ、貴方ともここで、お別れね。今度は、死ぬ時は人生を楽しんで来れるといいわね」


「はい、異世界を思う存分楽しんで、最後にここで女神さまに会える事を祈ってます」


「ええ、私もそう願うわ、それじゃ、さようなら」


「はい、ありがとうございます。女神様、最後に名前を聞いてもいいですか?」


「イアラよ、転生した後も覚えて信仰してくれたら嬉しいわ」


「はい、絶対にしますね。…」


 俺はその言葉を言い終わる前に、意識を手放した。


名前:

年齢:

性別:男

種族:人族【平民】

属性:火・水・光・無

加護:イアラの保険【成人までの限定・完全偽装】 ???

レベル:


筋力:70

体力:120

魔力:140

敏捷:70


【魔法系統】火魔法≪1≫ 水魔法≪1≫ 光魔法≪1≫ 無魔法≪1≫

【術系統】剣術≪1≫ 弓術≪1≫ 体術≪1≫

【向上系統】毒耐性≪1≫ 魅了耐性≪1≫ 恐怖耐性≪1≫ 混乱耐性≪1≫  夜目≪1≫

【便利系統】鑑定・全≪2≫ 経験値補正≪1≫ 異世界言語≪-≫

悪食から経験値補正に変えました。

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― 新着の感想 ―
「イアラよ、転生した後も覚えて信仰してくれたら嬉しいわ」 をスマホの倍速読み上げで聴くと、「いやだよ、」に聞こえた。 思わず文面確認したよね。
[一言] アイテムボックスの様な物はなかったのかな
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