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第21話 【魔物ランク表】


 今日は色々とやって、疲れた俺は直ぐにでも寝たい気分なんだが、まだ夕方になったばかりでこれで寝たら次の日起きる時間が可笑しくなりそうだから眠気を飛ばすためにも風呂に入る事にした。

 風呂に入っていると、風呂場の扉が開きディーが入って来た。


「おお、ディーも風呂か」


「レイか、さっきまで魔法の勉強してて頭が疲れたから風呂に入ってのんびりしようと思ったんだ」


「なるほどな~、ってかディー結構体鍛えてるんだな貴族の子だから普通に勉強だけかと正直思ってた」


 俺は、ディーの体を見てそう言った。最初、始めてあった時貴族らしい服を着て分からなかったが9歳にしては十分体格が良さげな筋肉を持っていた。ディーは体を洗った後、俺の横に来て湯船に浸かった。


「まあ、父上が騎士団長をしてるからそれに付き合って僕も参加してる時が多いからね。その時に色々と鍛えられてるんだよ。というか、僕より凄いレイから言われてもあんまし嬉しくないな」


「魔術はアレだったが、俺体術とか剣術は全然だぜスキルは持っててもレベルが低いからな、それこそスキルレベルで言うとディーのが高いと思うぜ」


「そうなのか?てっきり、盗賊を倒してる時の剣筋から普通に高いと思ってたんだが?」


「ああ、あれはただのステータス任せだよ。だって俺昨日、リッドに剣術勝負で負けてるもんな、結局最後はステータス任せの拳で殴り飛ばしたが」


「殴り飛ばせたんだ…」


「ああ、まあステータス的には俺結構高いからな、多分グランさんから聞いてると思うが俺竜の胃の中で5年間生きてたからその時に俺にも経験値が入ってレベルが上がってたのかもしれないんだよな」


「その話は聞いたよ。女神様の加護のお蔭なんだろ、凄いよな竜の胃の中で生きてたのってレイ位なんじゃないのか」


「あはは、そうかもな~」


(ほんと、今になって思ったんだが転生する時にケチって保険に入らないでおこうかなって考えがあったがちゃんと保険に入っておいてよかった。後3年はこのまま安心してくらせるんだもんな)


 その後、俺がディーに「どっちが、長く風呂に浸かってられるか勝負しようぜ」と言って我慢比べが始まった。結果、2人共最後までギブアップを言わず心配して見に来たメイドさんに俺とディーは風呂から出された。2人とものぼせたせいで、夕飯の時間が少し遅くなった。


「んっ、ふぁ~」


 次の日、俺は朝ベットのを上で目を覚まし目を擦った。そして、横に誰かが居る気配を感じ取り、横にポコッと膨らんでいる毛布の所を見て観ると、そこにはエルダが眠っていた。


「あ~、そういや、俺と一緒に寝てたんだっけ」


 これは、昨日エルダを従魔小屋に戻すか家の中で暮らすが議論になり、俺は別に従魔小屋でもいいよって言ったんだがメイドさん御一行様がエルダを小屋に連れて行くのはだめですと言われたので仕方なく自分と同じベットに昨日は一緒に眠ったんだった。


「エルダ、朝だぞ起きろ」


 俺は、隣に眠っているエルダを揺らして起こそうとした。すると、エルダは寝返りながら「あと50年…」とか言い出したので俺は従魔契約魔法を発動して「起きろ」と命令した。


「うう、気持ちよく眠ってたのに…初めてだよこんなにぐっすり眠れたのは」


「その気持ちはわかるが50年も待ってたら俺が爺になってるわ」


「えー、ご主人老けるの早いよー」


「バカッ、人間が老けるのが早いんじゃなくてお前ら魔物が長命なだけだろ、ほら文句言ってないで朝食食べに行くぞ」


「はーい」


 その後、俺達の部屋にメイドさんが来て、「朝食の準備が出来ましたので」と言ったので俺達はメイドさんに付いて行きグランさん、グランさんの奥さん、祖父母、ディー、マール達が座って待って居た。


「レイ、その子は誰なんだ?」


「んっ?ああ、そうかエルダ昨日は風呂で疲れたからそのまま俺の部屋で寝てたから紹介するの忘れてた。こいつは、俺の従魔でエルダートレントの〝エルダ〟だ」


「エルダートレント?!Bランク級の魔物を従魔にしてるのか!」


「…そんなに、お前ランク高かったのか」


「そうなんだ、魔物の私は良く分かんないよ。まあ、強いのは自分たちで決めてたからある程度は分かるけど」


「俺も今初めて知った。というか、魔物にランクとかあるんだな」


 冒険者ランクや他のギルドランクについては知ってたが魔物にまでランク付してるとは、そこはちゃんと調べておかないといけないな…


「魔物にランク付してるのは、その魔物がどれ位実力が有れば討伐できるかを表してるんだよ。Bランクの魔物は冒険者ランクBの人が倒せるか、Cランクの人が数人いれば討伐できるという風に表してるんだよ。魔物ランクにはFから始まって、最大はあり得ないとは思うけど聖獣の暴れた時のランク付までされてるんだよ」


「へえ、ディーは頭いいな、俺そこら辺の知識無いから少しは勉強しないとな…」


「レイ君ならすぐに覚えれるんじゃない?それに、冒険者ギルドでも魔物ランク表の本が売られてたと思うし、それを買って覚えてみたらどう?」


「う~ん、そうするか」


 その後、俺は朝食を食べこの間約束をしていた通りディーとマール、それとメイド数人と訓練場に行き、まずは俺の魔法を見せることになった。エルダは、俺達と別れ従魔小屋に居るラルとライの所へと行った。

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