表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
192/211

第192話 【戦士達・3】


 そして会議室に入って30分程経った頃、全ての会議メンバーが揃ったようで席に座る様に言われた。

 会議室には20名程の席があり、更にそれぞれの参加者の仲間が壁際に立っていて、部屋の中には50を超える人が集まっている。

 その中には見覚えのある有名な冒険者等も居て、対邪信教に集まった戦力は十分高いと感じた。


「まず最初にここに集まったメンバーは、対邪信教としての戦力として呼んだわ。事前にそう言って、集まって貰ったけど今ここで邪信教と戦えないという人は居るかしら?」


 会議が始まって直ぐに王妃様は全体を見渡しながら、一人一人の顔を確認しつつそう言った。

 その言葉には誰一人、拒否する言葉を発さずそれを見た王妃様は「じゃ、本題に入るわね」と言い会議が始まった。


 まず初めに、邪信教のこれまでの活動被害について聞かされた。

 邪信教はこれまで暗躍ばかりしていたが、ここ最近になって表舞台で活動するようになったみたいで、数ヵ月内の被害だけでもかなりのものが有った。

 それだけではなく、暗躍していた時代には国家間の問題にも首を突っ込んでいて、戦争の引き金となっていたのは大体が邪信教が原因だという事も分かったらしい。

 そして現在での活動面だが、主に大国と呼ばれる国に対して攻撃が行われているみたいだ。

 その中にはナロウディ国も入って居り、ここ最近では被害も多数出ていると王妃様は言った。


 活動に関してはそこで一区切りおくと、王妃様は続いて邪信教の主な戦力について話し始めた。

 まず被害の主な原因である邪竜に関してだが、これは何匹居るのか分からないと言われた。

 普通の竜は子を産む期間も育つ機関も長いらしいが、邪竜に関しては別で邪神によって生み出されている。

 なので、何匹存在しているのかこちら側では把握できないと王妃様は言った。


「邪竜か……何体か倒した事はあるが、複数出てこられるときついな」


 メンバーの一人がそう言うと、周りのメンバーも「確かに」と言った雰囲気を出した。


「竜に関してはまだ対処が出来る範囲よ。こちらには邪竜よりも戦闘面で上に建てる覇竜様の部隊が居るわ。でも、それ以外の面子が脅威なってくるわ」


 その前置きに対して、会議メンバーはゴクリと息を飲み王妃様の言葉を聞いた。

 暗躍時代、表舞台に出て来た今の時代を含め調査を続けていた結果、邪信教の戦力は相当高いと王妃様は言った。

 その中には、存在そのものを壊す者も居れば、天候を操る魔法を使う者、死者を扱う者。

 これまでの調査で分かった邪信教の戦力を王妃様は言って行き、それらを聞いた俺達はただただ相手の戦力の高さに驚くしかなかった。

 中には相手の強さが高く、嬉しそうな表情をする者も居るが殆どのメンバーは険しい表情をしていた。


「よく調べ上げたものだな」


「ええ、これほどの情報を集めた彼等には感謝しています」


 覇竜様が褒め言葉を漏らすと、王妃様は覇竜様にそう返した。

 その後、他の脅威となる邪信教の信者達の情報を王妃様は俺達に伝えてくれた。

 そしてその中には、セージと信者との話に出ていた〝アーク〟という人物の話も聞く事が出来た。

 アークは、邪信教の最高司令官という立ち位置にいる人物らしく、元は教会の人間だったが姿を消し、邪信教となっていたらしい。

 教会に所属していた当時でさえ、最高クラスの役職を持っていて魔法に関して最強と呼ばれていたと王妃様は言った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ