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第176話 【話し合い・2】



 話し合いに集まった種族は、話に聞いていた通りの4つの種族だった。

 スライム族、ウルフ族、ゴブリン族、コボルド族の4種族が集まった。

 話し合いと言っても、元々この奥地の魔物達は、最初から従うつもりでやって来たみたいで直ぐに「レイ様の従魔になります」と始まって直ぐに言われた。


「……まあ、皆が良いって言うなら良いけどよ。基本的に人が襲ってこない限りは、襲わない・関わらない。そしてこの場に居る種族同士で助け合って、生活して欲しいって事だけは、守ってくれ」


「分かりました。それだけでしたら、今までと変わりありませんね。レイ様もご存じの通りこの辺りは、一通りがほぼありませんし、これまでも互いに協力して暮らしていましたので」


 長ウルフが言うと他の種族も頷いていた。

 確かに俺が暮らしていた時も、あった人と言えば盗賊とグレンさん達位だったな……


 それから、今後について話し合おうと言うと、長ゴブリンが手を上げて発言の許可を求めて来た。

 俺はそんな長ゴブリンに発言の許可を出すと、俺と目を合わせて意見の述べた。


「レイ様の従魔は、名前も持っていますよね。儂等もレイ様の従魔になりましたし、出来れば名前を付けて貰えませんか?」


 長ゴブリンのその意見に、他の者達はビクッと反応させた。

 そして、長ウルフは「それは名案だわ」と言った。

 長ウルフに続き長スライム達も、その長ゴブリンの意見に賛同した。

 名前か、俺って名付け下手だからな……


「別に名前くらい付けてやるのは構わないけど……エルダが言うには、俺は名づけが下手だ。嫌な名前と思ったら、ちゃんと意見を言ってくれよ」


 事前にそう言ってから、俺はそれぞれの長達に名前を付けて行った。

 まず最初に名前を付けたのは、ラルの親である長ウルフだ。


「う~ん……そうだな、親子で似た名前のが良いだろうし、長ウルフの名前は〝ラルネア〟ってのはどうだ?」


「〝ラルネア〟ですか、良い名前です! ありがとうレイ」


 長ウルフは自分に付けられた名前が気に入ったのは、ブンブンと尻尾を振って嬉しそうにしていた。

 次に名付けるのは、まあ順当に行けばライの親である長スライムだろう。


(良い名前を付けてくださいね)


「そう言われてもな……そうだな、ライムというのはどうだ? 色合いも一緒だし」


(良いなですね。それに、ライと似た名前を付けてくださり、ありがとうございます)


 長スライム改めライムは、そう念話でお礼を言って来た。

 ライと似た名前になったのは偶然だったが、嬉しそうにしているなら良いかな。

 その後、悩みながらも長達に名前を付けて行った。

 長ゴブリンの名前は、リグルと名付け長コボルトにはルドリーと名付けた。


「良い名を付けてくださり、ありがとうございます。主様!」


「ありがとうございます。主!」


 リグルとルドリーは、嬉しそうな顔をしてそうお礼を言った。

 二人も喜んでくれて、何とか名付けは無事に終わった。


「いや、本当に俺がつけた名前が嫌だったら言ってくれよ? お世辞で良い名前って言われても、後から後悔されても困るし」


「大丈夫ですよ。折角付けて貰った名前を嫌がる訳ないですから、それに言う程悪くありませんよ?」


「そうですよ。別に変では無いですよ?」


 俺の言葉に対して、リグルとルドリーはそう答えた。

 それから、話し合いへと移り今後について話し合った。

 そして夕暮れ時まで話し合いは続き、折角だしこのままちょっとしたパーティーでもするかという話になった。

 その為、長達は一度自分達の住処に戻り里の者達を連れてくると言って、この場を去った。


「エルダ。それでどうだった俺の名付けた名前は?」


「良いと思いますよ? ご主人様、能力だけじゃなくてそっちも成長したんだなって感動しましたよ」


「そんな所で感動されてもな……まな、いいさそれよりパーティーの準備をするか」


 そう言って俺は、エルダ達と一緒にパーティーの準備を始めた。

 パーティーには多くの魔物達が来るという事で、外に会場を作る事にした。

 会場の設営にはエルダとトレン達に任せて、俺はクレナにお手伝い役を指示して料理を作って行った。



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