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第168話 【驚きの連発】


 話し合いが終わり聖竜様、アルフさん、学園長が部屋から出て行った。俺とジンさんも部屋から出て行こうとしたら、俺だけ王妃様に呼び止められた。ジンさんは、早く帰ってシズクに話さないといけないからと言って先に帰った。


「レイディア君、貴方は今後どうするの?」


「そうですね。まずは、両親に自分の事を話しますね。まあ、予定ではパーティーする予定でしたが王都も今、混乱状態でしょうから一先ず見送りにして、先程学園も少し早く夏休みに入ると言っていたので領地に一度戻る予定です」


「成程ね。そのまま、ジンさんの国に行くのよね?」


 何故か王妃様は、俺がジンさんの国に行く事を知っていた。まあ、この事に関しては隠してもいなかったし、シフォンが王妃様に言ってたんだろう。


「王妃様が知っていたのは知りませんでしたが、その予定ですね」


 王妃様にそう答えると王妃様の目の前に一冊の本が出て来た。


「レイディア君、旅には色々と必要な物が多くなるから、これを使いなさい。これは、私からの贈り物だから願いとは別よ」


「えっ? あっ、はい。ありがとうございます」


 王妃様から本を受け取った。本には表紙に【空間の書・壱】と書かれていた。王妃様から「中を見なさい」と言われた俺は、ページをめくった。すると、頭の中に何か入って来る感覚がし、気づかない内に本を読み終えていた。


「レイディア君もこれで【アイテムボックス】が使えるようになってるわよ。ステータスを確認してみなさい」


「えっ? は、はい」


 王妃様に言われるがまま、俺はステータスを見ることにした。


名前:レイディア・マグラット

年齢:8

性別:男

種族:人族【ナロウディ王国・伯爵】

属性:火・水・光・無

加護:イアラの加護 セーラの加護 リュアンの加護


レベル:401

SP:

筋力:8950(+500)

体力:8900(+500)

魔力:8700

敏捷:8750(+500)



【魔法系統】火魔法≪7≫ 水魔法≪7≫ 光魔法≪MAX≫ 無魔法≪MAX≫

【術系統】剣術≪5≫ 弓術≪2≫ 体術≪6≫ 槍術≪2≫ 

【向上系統】毒耐性≪2≫ 魅了耐性≪1≫ 恐怖耐性≪8≫ 混乱耐性≪8≫  夜目≪MAX≫

      身体能力強化≪MAX≫

【便利系統】鑑定・全≪8≫ 経験値補正≪MAX≫ 信仰心≪6≫ 使役≪4≫

      大工≪4≫   威圧≪6≫      調理≪7≫  偽装≪6≫

      探知≪MAX≫   指示≪1≫

      異世界言語≪-≫ 魔法合成≪-≫ アイテムボックス≪-≫


 確かに、一番下に新しく【アイテムボックス】というスキルが追加されていた。


「も、もしかして今のは……」


「ええ、【アイテムボックス】のスキル書よ。昔、少しダンジョンに潜ってた時にゲットしてたのよ。元々、アイテムボックスは、使用できたから余ってたのよ」


 王妃様がそう言うと、横に座っていた王様が「わ、儂があんなに頼んでもくれんかったのに……」と泣きそうな顔をして言ったが王妃様が「あら? そんな事言ってたかしら?」と言うと更に悲しそうな顔をしていた。

 王様、この国のトップなのに……


「でも、【アイテムボックス】は結構有用なスキルだから、余り他人に見られないようにね。まあ、レイディア君の場合、アイテムバッグを持ってるからカモフラージュはできるでしょう」


「そうですね。でも、何でアイテムボックスをくれたんですか? アイテムバッグがあれば大丈夫じゃないですか?」


「ええ、確かにアイテムバッグが有れば十分だけど、アイテムバッグには1つ欠点があって、バッグを壊されたりしたら中にある物が一気に飛び出してしまうのよ。でも、アイテムボックスなら壊される事もないから安心なのよ。それに、バッグだったら誰かに取られたりする可能性だってあるわ」


「成程、なら大切な物はアイテムボックスの方で保管しておくようにします。でも、本当に良かったんですか? こんな貴重な物」


「いいわよ。レイディア君にはシフォンや学生の皆、それと大勢の学園大会を見に来ていた貴族を助けてくれたのんだもの、これくらいじゃ足りない位だわ」


 王妃様が言った後王様が「王都が落ち着いたら、レイディア君にはまた王城に来てもらうからのう。今度は、公爵じゃのう」と言われた。


「爵位、上がるんですか?!」


 行き成りの爵位上げの報告に俺は驚き、慌ててそう言った。


「うむ、邪信教から多くの者達を救ったんじゃからのう。当然じゃよ。宰相や大臣達、他の多くの貴族達から賛成してもらっておるからのう。もう、決定事項じゃよ」


「マジか……」


 今日一番驚いた俺は、そのまま王妃様達に「両親と話し合い頑張ってね」と見送りをされ部屋を出て行き、メイドさんの案内のもと廊下を歩いて行った。


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