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第166話 【転生者会議】


 服を着替え、外で待って居て貰った父さん達とメイドさんの案内で王様達が待って居る場所へ移動する事になった。移動していると途中で兄達と再会して、兄達から抱き締められ「……良かった。レイ、本当に心配したんだからな」と兄達に言われた俺は「心配かけて、ごめんなさい」と兄達に言って兄達も一緒に王様が待って居る場所へ向かった。


「すみません、この先はレイディア様だけと王様から指示が出ていますので家族の皆様は隣のお部屋でお待ちしていてください」


 メイドさんからそう言われた父さん達は「分かりました。それじゃ、レイ終わるのを待ってるな」と言って父さん達と別れ目の前の部屋の中に入った。

 部屋の中には既に王様が待って居て、他にも王妃様と学園長、アルフさんにジンさん、そして聖竜も来ていた。


「レイ、よく眠れた?」


「はい、王宮のベッドは質が違いますね。ぐっすりとたっぷり2日間眠ることが出来ました」


「そう、良かったわ」


 そう、王妃様に言われた俺は部屋の中央まで入り用意されていた椅子に座る様に王妃様から言われたので俺は椅子に座った。


「さて、レイ君も揃った事だし話を始めようかしら、っとその前にレイ君には伝えないといけない事があるわ」


「なんですか?」


「私の夫、王には私達が転生者であることを話をしたわ。その方が協力しやすいと思ったから、ごめんなさい」


「いえ、良いですよ。別に自分もそろそろ両親に話そうと思っていましたし知っている人が1人増えただけです」


 俺は王妃様にそう言った内心凄く焦った。もしかしたら、転生者である俺を使おうとか……そう一瞬思ってしまったが、こちらには王妃様が仲間?(同じ転生者)だから、大丈夫かなと考えそう答えた。


「それじゃ、ここから話を始めるわね。まず、今回襲撃があった場所は学園、そして聖国の教会の二か所だと分かったわ」


「学園以外にも襲撃されてたんですか?!」


「ええ、レイ君はあの時、邪信教との戦闘の後直ぐに気を失ったから分からなかったかも知れないけどあの時、同時刻聖国も同じく邪信教に襲撃をされていたの」


「……あの、でしたら何故ここに聖竜様とお付き? のアルフさんが居るんですか?」


 俺がそう言うと、アルフさんから「?を付けるなよ」と言われた後、聖竜様から「儂らの方は被害が少なく同盟国であるこの国に救援に来たんじゃよ」と言われた。そう言えば、この聖竜様こんな見た目だけど実際はアルフさんから聞いた話だとゲーム好きでお菓子好きなんだよな……見た目で判断しちゃダメって事だな


「成程、他には襲撃は無かったのですか?」


「ええ、今確認されているのはここの二か所ね。村の集落には多少魔物が逃げて来たみたいに量が増えたと報告されたけど邪信教とは関係ないみたい」


 王妃様は今知っている情報を俺達へと報告してくれた。


「それで、王妃様これからどうするのじゃ?」


「はい、これからはまず防衛の強化を始めようと思います。今回、結界が破られた事にも気づかない程、私達は周りが見えてませんでした。なので、まず守りから大切にそしてその後、邪信教を相手取れる作戦を考えて行こうかと考えています」


「成程の、しかし邪信教は手強いぞ? 転生者でも苦戦するぞ?」


 王妃様と聖竜様の話し合いは少しの間続いた。その間、未だこの部屋に入って一言もしゃべっていないいつもは陽気な王様は真剣な顔で話し合いを見つめていた。


「ロイゼ、竜人国と手を取るというのはどうじゃ、あそこなら空の戦いも慣れておる」


 王様のその一言は、場で言い争っていた王妃様と聖竜様を一瞬に止めた。王妃様は「そうか、竜人国なら……でも、今は繋がりが」と言い聖竜様もまた「あの者達は絆でしか動かないしのう……」と困った顔をした。


「ふむ、やはりこの手が一番良いのじゃな、ならば良かった」


 そう言って、王様は懐から一枚の紙を取り出した。王様は、その紙を皆に見える様に置いた。

 その紙には【我ら竜人国は、王都ナロウディ・聖国バルディアと手を組む】という内容だった。その手紙を見た俺達の中で王妃様と聖竜様、学園長(それと、この2人のせいで影が薄いアルフさん)は盛大に驚いていた。俺とジンさんは何がそんなに驚く事なのか分からず首を傾げていた。


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