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第164話 【レイVSセージ】


 ローブを翻し顔を俺に見せた相手、それは前世で俺を殺した相手【セージ】だった。


「セージ……」


「おや、僕の名前覚えてくれてたんだね。嬉しいよ。そして、バイバイ転生者君」


「ッ!」


 セージは俺に言いながら漆黒の魔法を俺へ投げた。俺はその魔法が今まで見たことも無いどす黒い魔法だったので触らないように避けた。俺が避けた事で魔法はそのまま後ろにあった岩に当たると一瞬にして消えた。そして、それを避けた後俺とセージの戦闘は始まった。セージは中距離からの魔法を得意なのかバンバン無詠唱を放ってくる。俺も又、セージの魔法より威力を上げ魔法を放った。


「うんん~、やっぱり君の所に来て良かったよ。君なら僕のこの殺人衝動を賄えるよ~」


「チッ、俺はお前のそんな動機で殺されたくないわ」


 俺は全力で身体強化を使いセージの背後を取り、レベルMAXにした光魔法の光線を全力でセージに放った。


「うぐぐぐぐ~、良いね良いね良いねッ! 転生者君、本当に良いよッ!」


「この、狂人がッ!」


 セージは俺の魔法を体で受け狂人の様に笑いながら俺へ魔法を放った。俺は接近していた分反応が少し遅れその魔法をもろに受けようとした瞬間、加護の特性であるバリアーみたいなのが出現した。これはセージが俺に殺意を向けて攻撃をした証拠だ。


「う~ん、やっぱりその加護本当に邪魔だよね。……あっ、そうだこれがあったんだ~」


「ッ!」


 セージは虚空、多分空間系のアイテムボックスの様なスキルから1つのナイフを取り出した。そう、俺を刺し殺したあのナイフだった。


「うん、転生者君これにビビるのは良いけどこれの能力を聞いたらちびっちゃうと思うよ~」


「どういう意味だ」


「うんん~、それは見てのお・た・の・し・み~」


 セージはまたあの不気味な笑いをしながら、今度はナイフを持って俺へと接近した。セージも身体能力強化のスキルを持っている様でさっきまでの動きとは比べ物に成らなかった。一瞬俺は出遅れたが一気に近づいてくるセージに合わせ俺は必死に剣の打ち合いをした。しかし、俺の剣は刃も無く耐久性もそこまで高くなくセージのナイフにより剣が折られてしまった。俺はこの時(加護が有るから、大丈夫だ…)と考えセージのナイフを受けようとした。


「グッ!」


 セージナイフは俺の腕へブスリと刺さった。俺は何故セージのナイフが俺に刺さったのかと言う焦りより先にこの接近した状態から離れようとして光魔法を使いナイフを抜き取り離脱した。俺は直ぐに回復魔法を掛けたが中々治らず俺の全力の回復でなんとか傷が塞がった。


「どう? ビックリしたでしょ~、これはね。破壊神様から前世の地球の時に貰った愛用のナイフなんだよ。どんな物でも【壊す破壊のナイフ】だから、さっきの転生者君の加護の力を一瞬破壊して君の腕を破壊したんだけど……その様子だと腕の方は回復魔法で治したんだ? 凄いね。あの傷は魔法で治すなら相当なレベルと能力が必要だけどって、そっか転生者君はスキルのレベルを自由に上げれたんだった。それにレベルも2体の邪竜のおかげで沢山上がってたんだった」


「そんなナイフありなのかよ。まして、俺の事は何でも知ってるって分けか……」


 俺は今のセージの言葉を聞き焦りを感じ始めた。こんなナイフがある何て思いも知らなかった。俺は少しセージから距離を取り、ナイフに当たらないようにする方針にした。


「あらら~、やっぱりこのナイフ怖いよね~でもこれのおかげで僕はこっちの世界に来れたんだよね。このナイフで殺した人数でこっちで転生する時にもらえる特典が増えるよって言われたから頑張ちゃった」


「それで、お前は人殺しをしていたのか……」


「うん、だってあっちの世界面白くないんだもん。最初はさ虫とかを水に沈めたり火に入れたりしてただけで周りの人間は怖がって犬や猫の臓器を取り出しただけで親も僕の事を不気味に見るようになっちゃったんだよ? まあ、最初の僕の殺した相手が両親なんだけどね。感謝してほしいよあんなゴミみたいな世界から解放させてあげたんだから~」


 俺はその話を聞きセージの事を改めて【ヤバい奴】だと認識し、この世界に生かせていたら世界が終わると思い全力でセージを殺すと俺は心の中で決めた。




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