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第154話 【レイVSディー】


 初等部3年剣士科の試合が全部終わる前に俺、ディー、クリス、シフォン、シズクは次の俺達の試合の準備の為に待機室へと向かった。待機室には先程は会わなかった生徒も居て既に武器の準備も終わらせているみたいだ。


「俺達も自分達の武器取りに行くか」


「そうだね。レイは第2部も双剣で行くの?」


 クリスからそう聞かれた俺は「ああ、双剣が一番手に馴染んでるんだよな」と言って3人で武器を取りに行った。俺が双剣、ディーが短い杖、クリスは短剣と片手剣を取った。武器を選んだ俺達は待機室の端にある椅子に3人並んで座った。


「取りあえず3人が別々の試合の組み合わせに成ればいいんだけどな…」


「まあ、俺もそうは思うがなったらなったでディー達には本気で行くからディー達も本気で来てくれよ」


「分かってるよ。僕だってレイに負けないようにこの日の為に魔法の練習もして来たからね」


「俺だってレイに教えて貰った技以外にも父さんに又鍛えて貰ったから勝つつもりで行くよ」


 俺達は互いにそう言いあうと待機室の扉が開き係の人が入って来た。そして、試合の順番を発表した。そして、俺達は一番最初の組み合わせに驚いた。「第1試合レイディア・マグラット対ディール・マグラット」と係の人が発表した試合相手に俺とディーは互いに顔を見合わせた。


「まあ、なったのは仕方ないか全力で行くぜディー」


「ああ、僕だって負ける気は1ミリも無いからね。レイ」


 その後、他の生徒の試合も発表した係の人は第1試合に出る方はゲートまでと言ったので俺達はクリスに「行ってくる」と言って待機室から出て行った。


「さあ、続きまして次の試合は高等部1年魔法科第2部第1試合レイディア・マグラット選手対ディール・マグラット選手家名が同じなのは互いの親戚同士との事です。」


 司会の実況と共に俺とディーは会場の中央へと転移させられ観戦席の方から歓声が聞こえて来た。


「いや~、でもこうしてディーと戦うなんて初めてじゃないか?」


「そうだね。初めてが大会ってのは結構緊張が高まるけど、よろしくね。レイ」


「おう、よろしくディー」


「両選手準備は宜しいでしようか、これより第1試合を始めさせてもらいます。それでは、試合初めッ!」


 司会の合図と共に俺は身体強化を体全体に掛け真正面から突っ込んだ。俺のその行動を予想していたのかディーは得意属性である水で霧を作り出し自分の体を隠した。俺は直ぐに探知魔法を使いディーの居場所を見つけるとそこへ片方の剣を突き刺した。。


「あれ?」


「レイ、上手く引っかかてくれてありがと」


 俺はディーに剣を刺したと思っていた場所には誰も居ず俺の背後からディーの声が聞こえ瞬時に後ろを振り向くとそこには詠唱が終わっているとディーの魔法が待って居た。


「ッ!オラッ!」


 俺は逃げてる暇がないと思いディーの元へ敏捷強化を最大限に活かし近付き無属性のボールをディーの腹へ打ち当てた。ディーは俺の攻撃をまともに食らい霧の中へ又隠れ俺は再度探知魔法で探すとディーの魔力があちらこちらから伝わって来て「そうか、霧は自分の…」と霧を自分と同じ形に変え俺を騙していたと理解した俺は無属性の魔力を使い高くジャンプした。


「まあ、怪我したら後で治すよ」


 俺はそう言って無属性の魔力を練り巨大な球へと変え地面に向かって投げた。無属性の球は地面に当たると衝撃波で激風が会場に現れ霧を払い取った。中央から少し離れた位置にかすり傷が少しついているディーが立って居るのが見えた俺は両手に持っている剣に無属性の魔力を伝わせディーの元へ急降下した。


「レイ、その直線的な戦い方やめた方が良いよ」


 ディーはそう言うといきなり多方面から俺に向かってアイスランスを放った。俺は避ける為開いている空へと空歩で逃げようとすると固い何かに頭が当たり地面へと落ちた。


「いっつ~、何だよ真上にまで魔法仕掛けられてたのかよ」


「レイはいつも周りが見えていないのか直線的だからね。罠を張れば行けると思ったんだよ」


「そうか、んで今も周りに氷魔法で新しい魔法を作っているわけか」


「そうだね。どうするレイ?」


「…ディー、マジで悪かった。本気で行くとか言っといて実際無属性でしか戦わないと決めていた。でもねディーの実力を見ておれも本気で行くと決めたよ」


「やっぱり、手加減してたのか本気で行くって約束したのにな…」


「悪かったよ。これからはマジで本気で行くから」


 俺はそう言うと敏捷強化だけ最大限に掛けていたのを全部の強化魔法を最大限フルで使う事にした。そして、俺は自分の体から高温の熱を発し会場全体が暑くなり、ディーの氷魔法が溶け出した。


「それじゃ、行くぜディー」


「うん、僕も行くよレイ」


 互いにそう言うと、俺達は真正面から俺は火の双剣対するディーは氷で杖を槍の様にしてぶつかった。相性的にも俺が有利であり強化魔法を持っていないディーからすると俺の一撃はかなり重たかったみたいで

苦しい顔をしていた。俺はもう何も言わずディーへ攻撃を繰り返し遂にディーの槍がディーの手から離れた所で腹へ重い一撃を食らわせ気絶させた。

 周りを見ると観戦席に座っている生徒も親もそして実況席に移動していた司会の人までも固まって動けていなかった。俺はそれを見て早くディーを回復させないといけないと思い光魔法でディーを回復させた。


「…負けたんだね」


「ああ、でも本気の俺でもディーには苦戦したよ。やっぱ、頭を使う戦い方をするディーとは相性が悪かったみたいだ」


「属性的にはレイのが上なのにね。おっと、回復はしてもらったけど魔力が少ないせいで立てないやレイ、手貸してくれない?」



「おう、なんならおんぶでもしてやろうか?」


 そう冗談を言いながら俺はディーに肩を貸して転移でゲートへと戻った。そこで待って居た係の人にディーは「すみません、今日はもう回復薬を飲んでも魔法を使える気がしないので敗退選手の1枠の試合には棄権します」と伝え俺達はマール達が待って居る観戦席にディーに肩を貸したまま向かった。帰る途中、歓声と司会の人の実況が流れているのが聞こえた。

余り慣れない戦闘シーンで1話かいたので変な感じな部分があるかもしれませんがこれが今の作者の実力なので多めに見てください。

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