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第150話A3 【攻略】


 レイ達が転生者会議をしている時、別の所である少年と老人がダンジョンをクリアし神の間へと向かっていた。神の間、それは転生者にとっては最初に訪れる場所であるが現地人からすれば一生涯懸けて来れるか来れないかという場所であった。


「【無のダンジョン】をクリアおめでとう。我は、迷宮神ダリルだ」


「…遂にクリアできたのか」


「老体が悲鳴を上げてます。流石に辛かったですねタブ様」


「ふむ、我はお主達の戦いを見ていなかったのだがお主達はたった2人でダンジョンをクリアしたのか?」


 迷宮神ダリルからそう聞かれた少年と老人、タブとバズは迷宮神に「「はい」」と答えた。


「ふむ、我の造り上げた迷宮で確かに【無のダンジョン】は難易度は難しくは無いのだが、たった2人でクリアできるように造っておらんかったはずのだが、お主達どうやってクリアしたのか、聞かせてくれるか?」


「はい、私達は2人と一歩間違えれば死ぬパーティーで挑む為1層1層を確実にクリアする為1日1層、先に次の層の魔物を索敵し鑑定を使いレベルを確認し自分達で戦えるかどうか確認をして無理なら1層前でレベルを上げ行けそうなら索敵を常時2人で交互に使いクリアしてきました」


「ほうほう、2人は信頼関係が優れているのだな素晴らしい事だ。それで、クリアした者には我の加護【迷宮神ダリル】の加護と1つの望みを与えよう。ただし望みに【死者の蘇生、誰かを殺す、国を亡ぼす】等の望み又それに似たのは叶えることが出来ない。逆に叶えれる望みとして【新たなスキル、魔法の属性を増やす】等は出来る」


「分かりました。あの、1つ質問良いでしょうか?」


「良いぞ」


 タブはクリアしてこの場に来た時、以前からクリアした者には望みが叶えてくれる事は知っていたが『クリアしたパーティーに1つの望み』なのか『クリアした者1人1つ』なのかずっと考えていた。タブはそれをダリルへと質問した。


「我の加護も望みも1人1つだ。安心するが良い」


「分かりました。それでは、私の望み聞いてくれるでしようか」


「うむ、望みを我に」


「はい、私の望みそれは〝努力の分強くなれるスキル〟様なスキルが欲しいです」


「お主の望みに該当するスキルが今2つほどある。1つ目が【努力値倍増】これは常時発動型のスキルになっていてレベルが上がるにつれて倍増する数値も上がる。2つ目が【全スキル開放】これはお主が鍛錬を続けることにより常人だと制限があって取れないようなスキルが取れるようになるスキルだ。我がお主の望みに与えれるのはこの2つの内1つになる」


 タブはダリルから聞いた2つのスキルについてバズと相談した。結果タブは【努力値倍増】のスキルを貰う事にして次にバズが選んだ望みは【異空間ボックス】と言うアイテムバッグに近しいスキルで空間系のスキル保持者の一番最初に覚える魔法であった。結果、タブは【努力値倍増】のスキル、バズは【空間魔法】を手に入れた。バズは早速どの様な感じか数分試し元が頭が良いバズは直ぐに使いこなせるようになった。


「それでは、お主達最後に我の加護を授けよう。我の加護は次なるダンジョンに挑む時【安全地帯、階層数、クリア階層数】が分かる物だ。」


 タブとバズはそれを聞き、このダンジョンが終わった後に行こうとしていた【火のダンジョン】で有効に使えると思いダリルへ「ダリル様、有難うございます」と言った。その後、ダリルは加護を与えた後タブ達を元のダンジョンのクリア層へ戻した。


「ふう、これで一歩進んだな」


「そうですね。取りあえずここにある宝を私の異空間ボックスの中に入れてみましょう」


 バズは目の前にある宝箱の中にあった宝へ「ボックスに入れ」と念じ宝を消した。


「おお、これは便利ですね。入れた物を頭の中で確認したところちゃんと全部入っているみたいです。これでこの先旅が楽になりますね」


「そうだな、だがバズの異空間ボックスも無限ではないから最初は空間魔法のレベルを上げる事が先だな」


「はい、これで私は魔法剣士ですね。憧れていたんですよ魔法には楽しみです」


「そう言えばバズは無属性しか無かったんだな、よしダンジョンから出る時は私が魔法を教えよう。これでも魔法に関しては成績も良かったからな」


「そうですね。お願いしますタブ様、所で最近思っていたんですが」


「んっ?どうした、私の体をマジマジと見て」


「タブ様痩せました?」


 バズからそう言われたタブは「そう言えば、最近体が軽いなそれに服が少しブカブカした感じだ」と言って腹回りを見ると確かに痩せていた。


「これは、ダンジョンから出たら服屋に行かないといけませんね」


「その前に魔物の換金だがな、さてと帰りも楽には帰してくれないだろうから気を引き締めて帰るとするか」


「はい、タブ様」


 タブとバズ、2人の旅はまだ始まったばかりだった。


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