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第145話 【レイ出陣】


 あの後、俺達は2年魔法科の全試合を見届けた後自分達の試合の準備の為に移動した。選手室は男女で別れていたのでシズクとシフォンとはここで別れ俺達は男子選手室の中に入り中に設置されていた椅子に座った。


「いや~、早く俺の場試合にならねえかな今迄の試合を見て早く戦いってウズウズしてるんだよな」


「レイ、楽しみなのは良い事だけど相手を気絶かリタイアさせるのが学園大会のルールだからやり過ぎは駄目だぞ」


「分かってるよ。自分の力の事も分かってるし自重するように今日決めたんだよ」


「レイが自重ね。なのに開会式のアレは自重の内に入らないのかな?」


「あれは、学園長から頼まれたからやっただけだよ。大会はちゃんと自重する事にした」


 俺の言葉にディーとクリスは「レイに出来るのかな?」と言ってきたので俺は少し怒り「なら2人の時は自重なしで相手する事にするよ。相手に手加減して勝つのも駄目だと思うしね」というと2人は慌てて謝って来た。まあ、俺も実際の所戦う上で相手に情けをかけるのはどうかと思うけど本気で行ったら気絶どころじゃないしな…それに学園長から直々に「本気は出すな」と言われてるから今回は自分の力を抑えながら挑むことにした。


「あっ、そういや。魔法科も武器使って良いんだったよな」


「そうだよ。僕は武器と言うより魔法を使いやすくするために杖にする予定だよ」


「俺は武器持ってると移動しずらいから持たないかな、レイは何か持つのか?」


「いつも双剣使ってるから、大会でも双剣使う予定だな」


 魔法科が杖ではなく剣を持つ事自体可笑しいのに双剣を使うのかとディー達に言われた。俺はディー達に「でも俺ダンジョン行く時も双剣で戦ってただろ」と返すと「そう言えば、レイは双剣使ってたな」と思い出してくれたのか俺が双剣使うのにそれ以上ディー達は何も言わなかった。

 選手室に来てから結構時間が経ち次の試合が初等部3年剣士科第10試合目が始まったので俺は武器を取りに行き入場するゲート近くの待合室に行った。そこには顔も知らないと同学年の生徒が20名以上居た、俺と同じクラスの人も居たが話したこと無い人だったので俺は1人で待合室の椅子に座り時間が経つのを待った。


「それでは、もう直ぐで試合が終わりますので高等部1年魔法科1グループの皆さんはゲート近くまで移動してください」


 係の人が部屋に入って来て知らせてくれたので俺達1グループの生徒は部屋から出て行きゲートの近くへと向かった。ゲートの前に集まって数分経つとまた係の人が来て「試合が終わりましたので転移魔法陣の上に乗り会場の中にお入りください」と係の人が言うと生徒達は魔法陣の上に乗り次々に転移して行った。俺は一番最後に魔法陣の中に入り会場の中に入った。


「おお、上で見るより中に入った方が森とか本当の森見たいな感じだな、すっげ~」


 俺は作り込まれている会場を間近で見て興奮していると司会の人の声が会場に響いた。


「それでは、これより高等部第1試合目魔法科1年の試合を始めます。試合、始め!」


 司会の人の合図ともに所々で魔力が魔法へと変換されているのが感知出来た。俺はその方向へ身体強化魔法を使い一番近い生徒の下へ走って向かった。


「えっ、な、何で」


「悪いな、ここで君は脱落だよ」


「うッ」


 俺は一番近い生徒の所に着くと彼の目の前に立ち双剣の片方の持ち手部分を生徒の腹にドンッと叩き込み気絶させた。俺は生徒からポイントとなる魔石を取り次に近い生徒の所へと駆けて行った。


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