第140話 【呼び出された】
母さん達と雑談しながら待って居ると、レック兄さんとリック兄さんが起きて来て兄さん達が入って来た5分後くらいに父さんも起きて来た。父さんが起きてきたタイミングでラニアから朝食の準備が出来たと報告が来たので俺達はテープルの椅子に座って運ばれてくるのを待った。
料理が到着すると俺は並べるのを手伝い全部並んだところで家族全員椅子に座り「いただきます」と言って食べ始めた。そして、朝食を食べ終わった俺はまだ部屋着のレック兄さん達より先に学園に向かう事にした。
「おはよ~、ディー」
「おはようレイ、やっぱりレイもいつもより早いな」
「まあ楽しみ過ぎて日が昇る前に起きてたんだけどな、ディーこそいつもより早いけどやっぱディーも楽しみ?」
「日が昇る前か、まあ僕も毎年学園大会には参加してたけど特に今年は楽しみだな」
ディーはそう言った後に「なんたって、今年は同い年に邪竜を討伐した奴が居るしな」と俺の方を見て言った。
「レイは多分俺達の学年の中で一番注目されてると思うから、頑張れよ」
「注目か、なら良かったぜ皆が驚くような魔法も準備してきたしな」
「…また作ったのか、レイは魔法が得意なのは知ってるがそう簡単に色んな魔法を作るのはいつも驚くよ」
ディーは俺が新しい魔法を作ったと聞いて半分呆れたように言った。まあ、母さんでも新しい魔法を作るのに早くて10日、遅くて30日掛かったと聞いた。確かに俺の場合魔力がほぼ無尽蔵に今使えるから出来てる芸当なんだろうなと思い今から少し自重というのを覚えないと行けないな…
俺はそんな反省をしながらディーと学園に向かってると途中でシズクと合流し学園に向かった。学園に着くと俺達は自分達の教室に行くと既にクラスの半分位の人が集まっていてシフォンとクリスも居た。
「おはよ、クリストシフォン」
「おはよう、レイ」
「おはようございます。レイ君」
俺の後にディーとシズクも2人に挨拶をし自分達の席に座った。俺は皆に「やっぱり、皆早起きしたの?」と聞くと全員が頷いていたので俺だけじゃないのかと少し安心し先生が来るまで雑談を始めた。
それから残りのクラスメートも続々と入って来て、最後のクラスメート入って来て10分後位に先生が入って来たので俺達は席に座り直し学級委員長の人が「起立、礼」と言って俺達もそれに従い先生に挨拶をした。
「それでは今日は皆が待ちに待った学園大会ですね。このクラスは全員が学園大会に参加と言う事で先生は1人1人応援してますので頑張って下さいね。それと怪我についてですが、学園側から支給される服には防護服としての役割もありますがそれでも危険な魔法だと判断しましたら直ぐにリタイアするように怪我でもしてしまいましたら今後の生活に不自由な事になってしまいますので、それから…」
先生は大会について長く説明し危険かどうかきちんと見分けてくださいねと最後に伝える伝えた所で鐘が鳴ったので「それでは、皆さん更衣室の方に向かってください」と言われたので俺達は男子は男子更衣室、女子は女子更衣室に向かった。
更衣室の前に先生方が居て1人1人に用意されている服を名簿を見ながら渡していた。前の人達が自分の名前を言って服を受け取っていたので俺達も自分の名前を言って服を受け取ると係の人から俺だけ呼び止められた。
「どうしました?」
「はい、レイディア君は着替えた後グラウンドではなく学園長の所に行ってください。学園長が朝レイディア君が来たら伝えてくれと言われてまして」
「ああ、分かりました。それでは、直ぐに着替えて行きますね」
俺はディーとクリスに「先に行ってて、俺用事が出来たから」と言って直ぐに服を着替え学園長室に向かった。




