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第137話 【アルフさんの頼み事】


 昨日は晩飯を食べた後、昼間の疲れもあって女神様達のお供え物を届けに行った後自室に戻り直ぐにベットの入り眠った。そして、次の日、今日は学園大会の準備の為臨時休校で学園は休みになっている。


「さて、どうするか学園ダンジョンは準備で使えないしジンさんはシズクと稽古してると昨日シズクから聞いたしクリスとディーも父親の所に行って最後に腕を見て貰うって言ってたし、シフォンも王宮で稽古してると誰も誘うメンツ居ないし一人で何しようかな…」

 

 俺はベットの上でゴロゴロとしながら何をするか決めていると部屋の扉をノックする音が聞こえた。


「は~い、どうぞ」


「失礼しますレイ様、レイ様の知り合いだと言う男性の方が来ていらっしゃいます」


 ノックをして入って来たのはユニアだった。俺は「知り合い?」と言ってベットから降りて玄関の方へと向かった。玄関に着き扉を開けるとアルフさんだった。


「久しぶりですね。アルフさん」


「うん、ちょっと話したい事があるんだけど中に入ってもいいかい?」


「はい、どうぞ俺の部屋に案内します」


 俺はアルフさんを家の中に入れ自分の部屋に案内した。部屋に入った俺達は部屋の中にある椅子にテーブル越しに座った。


「それで話したい事って何ですか?」


「うん、レイ君も一度あった事が有る白い竜覚えてる?」


「ああ、女神様から頼まれて俺を邪竜から助けてくれたお婆さんですか?」


「お婆さん?ああ、ハクちゃんまた威厳と気にしてそっちの姿に成ったのか、うんそのお婆さんって実は聖国が認めてる聖竜なんだよね」


 ああ、やっぱり聖竜さんだったのか、まあ女神様の頼みを聞くくらいの竜だったからそんな感じかなとは思ってはいたけど本当だったのはな…


「そうなんですか、まあ女神様からの使いをする位ですし、そんな感じかなとは思ってました」


「それだったら、話が早い。実は、ハクちゃんがイアラ様から「レイ君が作ったお菓子が美味しい」ってのを聞かされて食べたいって僕に言ってきたんだよね」


「ああ、それで今日来たんですか?」


「そうだね。ごめんね。ハクちゃん甘い物とか結構好きな方だから聖国でも週に一度僕がハクちゃんに渡しに行く係を担ってるんだよ」


「大変そうですね。どれ位あれば足りますか?」


「そうだね。人間が食べる分量として10人前位あれば足りると思うかな?」


「分かりました。数が数なだけにちょっと時間が掛かりますけど大丈夫ですか?」


「大丈夫だよ。一応今回の学園大会の来賓としても呼ばれてたから数日はこっちに居ると思うからその間でお願いできるかな?」


「はい、材料は直ぐに揃えれますし。あっ、甘い物が好きなんですよね聖竜様はだったらチョコクッキーとかのが良いでしょうか?」


「そうだね。あっ、費用の事には気にしないで良いよ。後で僕が報酬金貰ってくるから」


 貰ってくるとは、何処から貰ってくるんだろうと俺は思ったが余り深く聞かなかった。その後、この後は学園長の所に行かないといけないらしく帰宅するとアルフさんが言ったので玄関先まで送り帰る間際「ハクちゃんの分以外に僕の分も用意しておいてね」と言って学園の方へ去って行った。

 まあ、これで今日の予定が決まったと思えばいいかなと思い俺も母さんに出掛けてくると言ってお菓子の材料を買いに商業区の方へと向かった。俺は王都に来て直ぐに買ったカカオの木の実を売っている店の所に向かった。


「すみません、茶色の木の実ってありますか?」


「あら、邪竜を倒した英雄さんじゃないですか、はいありますよ。何個お買いでしようか?」


「そうだね。今幾つ仕入れてますか?」


「えっと、ですね。余り売れ筋が悪く持ってきた木の実が全部残っていました20個あります」


「そうですか、ならそれ全部買いますよ」


 俺は計200銅貨を店のおばさんに渡し、木の実を20個入った箱を渡された。俺はそれをアイテムバッグの中に入れて、そう言えば今日は女の子が居ないなと思いおばさんに聞いてみた。


「あの、この前居た女の子はどうしたんですか?」


「ああ、あの子でしたら今は学園の寮に住んで居て今は店の手伝いをさせてません。明日ある学園大会に私と夫が招待されてますのでそこで久しぶりに会う予定です」


「そうなんですか、それでは学園大会楽しんで下さいね」


 俺はそう言って、おばさんから離れ他の店でお菓子の材料を買い足して行った。道中いつもお世話になっている店のおっちゃんおばちゃんから安く肉や魚を買い(安くすると言われたら自然と買っていた)、家に帰るとクレナが母さんと一緒に勉強をしていたので俺は邪魔しないように自分の部屋に帰りまたやる事が無いなと思い椅子に腰を掛けた所で「そう言えば、自分の家の家具揃えよう」と思いまた家を出て行き家具屋ではなく木材を扱う店へと向かった。


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