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第135話 【バレてました】


 ジンさんとの稽古も大分日数が経ち、2日後が学園大会があると言う事でいつもの皆と集まり学園ダンジョンに行く事にした。今回は体を慣らすという事なので20階の魔物と戦う事にした。

 ダンジョンに潜り始めて1時間位経ち倒した魔物をアイテムバッグの中に入れていると後ろからシズクが話しかけて来た。


「ねぇ、レイ君」


「んっ?何シズク」


「レイ君って今度の夏休みって予定決めてる?」


「あ~夏休みは一度自分の領地を見に行く予定があるけど、それ以外は鍛錬とかする予定だったけど?」


「あのね。御爺様からレイ君に「夏休み国に帰るからレイ君も来るか?」って言われたの、それでレイ君が暇なら来てもらおうと思ったんだけど来れる?」


 シズクとジンさんの故郷か確かに行ってみたい気もするが移動距離的にそんな色々な所に行けるかな領地まで馬車でも結構時間かかるしな…


「シズクとジンさんの国ってどこら辺にあるの?」


「えっと、ナロウディからずっと南の方に行くと大きな大樹が合ってそこの周辺が大体住民の住処になってるの」


「南の方か…確かマグラット領が西の方だから途中で合流すれば行けるかな?」


 マグラット領は王都から西の方に馬車で数日程度の場所にあってその奥に俺の領地でもある山がある。こう考えてみると俺領地行って一から開拓しないといけないから学園卒業したら領主に完全に就任する事になるから大変な事になりそうだな…今は余り考えないでおこう。


「それじゃ、途中の街で待ってればレイ君も来れるの?」


「うん、そう言う事になるね。まあ、俺が全力で走れば直ぐに合流できると思うけどその場合地面や周りの環境がちょっと荒れるからな」


「ゆ、ゆっくりでも良いよ?」


「ああ、まあその時の事はジンさんとも話して決めようか」


 この話はそれで決まり、俺達の話を待って居たディー達から「何話してたの?」と聞かれ休みの間シズクの国にお邪魔すると言うと皆「そうなのか」と言ってニヤニヤしながら歩き始めた。…ちょっと待て、これ俺がシズク好きなのって皆にバレてたりするのか?俺そんなにシズクに好意を寄せるような行動してこなかったつもりなんだが、俺はそんな事を思いながら歩いて行くディー達の後ろを俺も追いかける様に進み始めた。


「なあ、ディー」


「どうした、レイ?」


「俺ってそんなに分かり易かったか?」


「ああ、いやまあ僕の場合マグラット領に居る時から薄々感づいてはいたよ。王都に来てからもシズクと一番仲良さげだったから「ああ、やっぱりか」って確信した感じかな?まっ他の皆は僕が言ったせいかもしれないけどね」


「言いふらしたのかよ…」


「口止めはされてなかったし、それに皆も薄々気付いていたみたいだよ。それにシフォン様はシズクちゃんとも仲良いから横で見てて一番早く気付いて僕の所に聞きに来た位だよ」


「そうだったのか、シズクには話してないよな?」


「大丈夫皆にはちゃんと2人がくっつくまで邪魔しないって決めるから、だから早く二人共くっついてくれないかって僕達はいつも思ってるよ。それにシズクちゃんの方もレイの事嫌いじゃないみたいだしね」


「ああ、まあ色々と落ち着いたらな」


 俺はそう言って、シフォンとマールと仲良く歩いているシズクの方をチラッと見て「今いる全員からバレてたのか」と少し落ち込み、先行していたクリスが魔物が居たと報告されたので俺は気持ちを切り替え戦闘態勢へと変えた。

 皆から俺がシズクだとバレた事に気づいた後もダンジョンで体を慣らして行って合計3時間位ダンジョンに居た俺達はそろそろ持ってきた魔力回復ポーションも無くなりかけたのでセーフポイント戻りダンジョン入口まで戻った。今日の収入も皆で分け1人銀貨2枚稼居た事に少し驚きながらも既に皆汗もかき早く家に帰りたいとなったので正門でシフォンは馬車にクリスは反対方向に家があるので別れ、俺、ディー、マール、シズクは途中まで一緒に帰り家へと帰って行った。

 帰ってきた俺は直ぐに風呂を沸かし着替えを用意して裸になり十分体を洗ってから湯船へと浸かった。


「あ~あ、マジ皆知ってるんなら教えてくれても良かっただろ。あの後皆にバレてるってわかってから少し気にしちまったよ…」


 俺がそんな事を言った後、口元まで湯船に浸かってブクブクと言わせていると風呂場の方から誰か入って来たと思い見てみると父さんが入って来た。


「おっ、レイ俺も入って良いか?」


「うん、いいよ。父さん」


「悪いな今日もダンジョンに行って疲れてるんだろ?」


「まあ、父さんの仕事より疲れないからまだ良いよ」


「ハハハ、まあこの仕事ももう少しすればレックに任せれるようになるから負担も減るだろうからそれまでの辛抱だよ。」


 父さんはそう言いながら体を洗いシャワーで綺麗に洗い流し湯船へと使った。

 その後、俺と父さんは学園での事や最近魔物に関しての事を話したりして十分に温まり父さんに「先に上がるね」と言って俺は父さんより長く浸かっていたこともあり先に風呂から出てタオルで拭き用意していた着替えに着替えてから夕飯の準備をしようと台所へ向かった。


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