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第133話 【結界】


 落ち着いたイアラ様は部屋にテーブルと3人分の椅子を出してくれて俺とシブセル様とイアラ様はテーブルを囲むように座った。


「でも、まさか僕があの部屋の中に入っている間に世界が作り変わっていたなんて気が付かなかったよ。もしかして、僕を守るためにあの部屋に閉じ込めたのかな使徒君は」


「それは可笑しいと思うわよ。だって、あの事件私達の空間で急に起こった事よ?それをシブセルを閉じ込めた人間が知っている筈無いわよ」


「う~ん、どうなんだろ。あの子結構秘密主義な所あったから何か知ってたんじゃないかな、それに僕の使徒君他の神にも結構気に入られてたから事情を察したとかさ」


「まあ、そこは後で世界の記録を確認して見てみましょう。シブセルのその使徒がどんな事をしてたのか」


 やっぱり、神同士の話には付いて行けないな、何か俺だけ蚊帳の外だし…


「そうだね。あっ、そう言えば前の世界から残ってるのってイアラだけなの?」


「違うわよ。セーラとリュアン、後はまあ創始の神も居るけどあの事件以来、中々会う機会が無くなってここ数百年は会ってないわ」


「セーラちゃんとリュアンちゃんも居るんだ!良かった~仲いい友達は皆生きてたんだ。これで、僕だけだったら悲しくて泣いてたよ」


「…まあ、シブセルなら破壊された後作られた私達に気が付かないってなってたかも知れないけどね」


「し、仕方ないじゃないか僕だって好きであの結界の中で閉じこもってた訳じゃないんだし…」


 イアラ様が少しシブセル様を揶揄う様に言うとシブセル様は腕をブンブンと振ってイアラ様に抗議した。こう見ると、イアラ様とシブセル様って仲がいい姉妹の様な感じがるな


「って、レイ君ごめんなさい。レイ君に説明をしないで話を進めて」


「ああ、いえいえ大丈夫ですよ。それに、俺が聞いても破壊前の話とか良く分からないですし」


「そうね。今はこの世界の事を話し合いましょうか、取りあえず当面はシブセルの使徒君の事を調べましょうか」


「ごめんねイアラ、あっそうだ。レイディア君」


「はい、何ですかシブセル様?」


「レイディア君って今武術を誰かに習ってたりするかな?」


「はい、知り合いに忍術を使う転生者がいますのでその人から基礎の体作り等を教えて貰っています」


「それは丁度いいや、さっき自己紹介した時【武神】って名乗ったけど、その名の通り武の事に関しての神なんだよ。武術や体の強化、能力の向上等を加護として人に与えれるんだけどレイディア君僕の加護授けてもいいかい?」


 シブセル様はにこやかにそう言った。確かに武神の加護が有れば今より早く体作りが早くなるが…俺はそう思いながらイアラ様の方を見た。


「良いわよ、シブセルの加護はレイディア君の助けになるわ、それにシブセルは私の親友だものレイディア君が取られるという嫉妬心も出ないわよ」


「ん?イアラ、レイディア君の事好きなの?神と人は一緒になれないよ?」


「ちっ違うわよ!使徒として愛らしいって意味よ!」


「そうだったの?ごめん、イアラ」


 イアラ様がシブセル様に怒るとシブセル様はシュンっとなり頭を下げてイアラ様に謝った。まあ、イアラ様の許可も出たしシブセル様に「加護授けて下さるのでしたらお願いします」と言った。


「うん、それじゃまずは僕の部屋の方に移動しようかイアラそれじゃまた後でね。レイディア君に加護授けたら多分あの部屋からも部屋を移動させれると思うから」


「ええ、それが1つの目的って事も分かってたから許可したのよ。それにシブセルの加護の強さも私は知ってるからね」


「ありがとう、イアラ」


 その後、一旦イアラ様の部屋から俺とシブセル様は出て行きもう一度結界の部屋の中にあるシブセル様の部屋に戻り魔力のシブセル様は消え本物のシブセル様にだけになり俺に加護を授けてくれた。そして、俺が結界の外に出て練習場にシブセル様の像とイアラ様の仮の像を置き祈りをささげると本物のシブセル様がイアラ様の部屋に出てくることが出来、シブセル様はピョンピョンと飛んで喜んでいた。


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