第129話 【家探索・2】
階段を下りる途中段差が見えなかったので光魔法を使用し明かりを点けて降りて行った。そして、階段を降りきると通路があり俺はその通路を進んで行った。
「う~ん、実家の方だとこんなに廊下は続いて無かった気がするんだがな…おっ、ここはもしかして」
俺は実家にも同じ様な扉の部屋があり俺はその中に入った。その中は、実家の方の広さより少し広く中は完全に整備されていた。奥の方には武器置き場と防具置き場があった。
「おお、中々の広さだ。この位あれば色々と出来るなパーティーもここで出来そうだし…上で広い部屋無かったらここでしよう」
俺はパーティーをする場所の仮決めを地下室の1つ練習場でしようと考えた。一旦練習場から出た俺は、他にも地下室の廊下は続いているので先を進んで行った。他にあった部屋は貯蔵庫や2つ目武器庫、何故か牢屋等もあった。
そして、それよりも奥に進んで行くと1つだけ厳重な鍵で閉められている部屋があった。
「なんだ?ここ、他の部屋とは少し違うなここの鍵もあるのかな?」
俺は、鍵の束からここの扉に合う鍵を探し始めた。だが、この部屋の扉は無かった。
「あら、何でないんだ?もしかして王妃様が忘れたとかかな?まあ、今度王妃様に聞きに行くか」
俺は鍵の束をアイテムバッグの中に入れながら、開けれなかった部屋から来た道を戻って行った。戻ってきた俺は階段を上り上の広間の所に戻って来た。
「レイディア君丁度良かったわ、全室の採寸が終わったから呼びに行こうと思ってた所なのよ」
「もう、終わったんですか?」
確か俺が家を探索しに行って30分しか経って無いような気がするんだが、そう言った俺に対しアメルダさんは「これでも、この仕事は何十年も続けてきたからね。直ぐに終わらせれるわよ」と胸を張って行った。
「それで、レイディア君には決めて貰わないといけないことが1つあるのよ」
「決めるものですか?」
「ええ、レイディア君の寝室となる部屋と書斎の部屋を決めて貰わないといけないの」
「ああ、そうでしたね。えっと、少し見て回っても良いですか?アメルダさんの邪魔にならないように部屋の方は見に行ってなかったので」
アメルダさんにそう言い、台所があった方の廊下ではなく反対の客室等の部屋がある方へと歩いて行った。1階は大体1つ1つが同じような作りだったので従者・使用人の部屋になるだろうと考え2階に上がり1つだけ大きな部屋があったのでそこを寝室に決定し横の部屋を寝室に一番近い部屋だと言う事で書斎にした。
「うん、中々良い場所選んだわね。それじゃ、この部屋の広さと窓の大きさの物をこの間決めたレイディア君の寝室用の柄で作って来るわね。。他の所は統一の奴で良かったわよね?」
「はい、余り色々とやると嫌な感じになるかもしれないので、それでお願いします」
「分かったわ、完成にはちょっと時間が掛かるから2.3日待ってね」
アメルダさんが言った日程は、時間が掛かると言った割には早い日程で少し驚いたが「もう既に柄の設定は店でしてあるから後は大きさ通りの物を作るだけだからそんなに難しくないわ」と笑って言って、そのまますぐに取り掛かると言って帰って行った。
俺は、今日はこのまま実家の方に帰ろうと思い開けた扉の鍵を閉めて行き地下室の鍵を閉めてない事話玄関の鍵を閉めてる途中で思い出し急いで地下室の扉の所へ戻った。
「ふぅ、思い出してよかった。ちゃんと鍵は閉めておかないといけないもんな」
「――」
「ッ!な、何だ?何かいま聞こえたような?」
俺が地下室の鍵を閉めようとした時何処からか音が聞こえ俺は反射的にアイテムバッグから双剣を取り出し警戒したが何処からも音が聞こえなかったので気のせいかと思い地下室の鍵を閉め、玄関に戻り家の鍵を閉め出て行った。門から出る時も門の鍵をちゃんと掛けてからアイテムバッグに入れ徒歩5分もしない実家に帰った。




