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第125話 【アマンダさんの兄弟?!】


 次の日、学校から帰ってきた俺は直ぐに部屋に戻り私服に着替えリビングで待って居る母さん達の所へ行った。


「レイ君、今日は街に買い物に行くだけだからその双剣はバッグの中に入れてなさい」


「そうだね。分かった」


「それと、レイ君今日はちゃんとクリティちゃんとクレナの服を見繕うんだからお金は持って来てる?」


「大丈夫だよ。邪竜討伐の時のお金が後少しだけど残っていたからそれで今日分は足りるはずだよ。やっぱり、色々と買ってきたせいでお金も底ついてきたから自分の家が出来たら冒険者の方も頑張る事になるかな」


「そう言えば、レイ君最近街の外に出てないみたいね。本当に大丈夫?無理ならお父さんに貰ってくるわよ?」


 母さんは俺のお財布事情を心配しそう言ってくれたが、流石に父さんにそこまでの面倒を見て貰うのは男としてもどうかと思うしいざと成れば山暮らししてた時の塩が残ってるからそれを売ればなんとかなる。ギンさん曰く「市場の塩より品質が良い」と言って貰えたからそこそこの値は付くと思う。


「心配ないよ母さん」


「そう、なら良いけど…」


 その後、父さんに買い物に行ってくると伝え母さん達と家を出て行った。家を出て暫く歩き商業区に着いた俺達は母さんの「知り合いの所で良い店が有るから案内するわ」と言われ母さんの案内の下店へと向かった。


「ここよ。レイ君」


「…なんか、ちょっと見覚えが」


 そこには、大きな看板に【ジュエリー♡アメルダ】と書かれていた。俺は、その看板を見てディートリアで出会ったあの人を思い出した。


「どうしたの、主様?」


「レイ様、どうしたんですか?」


「いや、何でもないよ。」


 クリティとクレナから心配された俺は、何でもないと言って母さんに連れられるように中に入った。中は至って普通の感じで服専門の店かと思っていたのだが服に使う感じじゃない布なども置かれていたので俺は母さんにここは何の店なのか聞くと、服やカーテン、カーペット等のオーダーメイドで注文できる店と言われた。オーダーメイドと聞き高いんじゃないのかと聞くと「大丈夫、アメルダなら私の子のレイ君だったら割引してくれるわ」と言った。


「あら?久しぶりね。リぜちゃん」


「久しぶり、アメルダさん今日ちょっと息子の従者の服とカーテンとかの注文しに来たんだけど大丈夫?」


「ええ、大丈夫よ。それに忙しくてもリゼちゃんの息子の仕事なら他の仕事蹴ってでもするわ」


「ありがとアメルダさん、ほらっレイ君アメルダさんに挨拶、ってどうしたのレイ君?!」


 俺は目の前に現れたアメルダさんと呼ばれている女性の服を着た男性を驚き過ぎて白目を剝いていた。


「だ、大丈夫レイ君?!」


「八ッ、あ、危なかった。気を失いかけるところだった…」


 俺は何とか、気を失う前に正気に戻った。


「す、すみませんちょっと驚いてしまいました」


「いいわ、慣れてるものそう言う反応はね。まっ、それはそれはで面白いからいつも楽しみだけどね」


「そ、そうですか…あの、ちょっとお聞きしたいんですがアメルダさんって弟かお兄さん居ますか?」


「兄弟?居るわよ弟が、それがどうかしたの?」


「もしかして、その弟さんってディートリアで宿屋を経営してませんか?」


「あら?もしかして、アマンダの知り合い?」


 アメルダさんは俺の言葉を聞き少し驚いてそう言ってきた。俺はアマンダさんとの出会いから色々とお世話になった事を話した。


「へえ、あの子も上手くやってる様ね。良かったわ、私もこっちで店を開いてから余り行けて無かったからあの子の事聞けて良かったわ。これも何かの縁ねアマンダの知り合いって事もあるし腕によりをかけてレイ君の従者の服とその他諸々の品を作って上げるわ!」


 俺はそう言ってくれたアメルダさんにお礼を言い、今回は品が品なだけに色々と話し合いもしないと行けなくなったのでお店の中に有る相談室へと向かった。

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