第124話 【クレナが喋った?!】
ディッズさんのけがを治した翌日学校が終わり帰る途中でジンさんの所に行き稽古をつけて貰う事になった。場所は前回の同じ家の地下にある練習場でやることにした。
今日は、数日間やってなかった分を取り戻す為に稽古のレベルを上げて貰った。
「レイ君、そろそろ休憩するか?」
「そ、そうですね。分かりました…」
稽古が始まって2時間ようやく1度目の休憩を取れた俺は溜まった疲労感のせいでバタッと地面に大の字で寝た。
「なんじゃ、レイ君こんくらいで疲れたのか?」
「こ、この位って流石にジンさんの攻撃を剣だけで防げって難しいんですよッ!」
「そうかの~、確かにいつもの稽古生の場合じゃと直ぐに当たって終わってたからここまで長くした事はなかったんだが、そんなに難しかったかの」
「…もう、いいですよ」
俺はそう言って、体を起こし用意しておいたタオルを取りに行き汗を拭きとった。そのまま、アイテムバッグの中からジュースと木製のコップを取り出しコップの中に水魔法で作った氷と取り出したジュースを入れた。
「ふぅ~…あっ、そう言えばジンさん、俺来週あたりに自分の家持つ事になったんですよね。それで、軽いパーティーでもしようかなと計画してるんでよければ来れますか?」
「なんじゃ、レイ君はもう家を持つ事になったんじゃな凄いの、うんシズクも連れて参加するとしよう」
「ありがとうございます。ちゃんと、料理は俺が腕によりをかけて作りますので楽しみにしててください」
パーティーの事を伝えた後、稽古は再開し日が暮れるまで終わる事は無かった。
「それじゃ、今日もありがとうございました」
「うむ、儂も良い運動になってるから丁度良かった。レイ君だったら殺気さえ飛ばさなかったから大丈夫だしの~」
「…あの、途中で何度か本気の技仕掛けてきてましたよね?」
「さあ?おっと、シズクが待ってる折るからすぐに帰らないとな、それではのレイ君」
ジンさんは少し惚けた様に言い俺から逃げるように帰って行った。ジンさんが帰った後、起用は一方的にやられるだけだったので久しぶりにクレナと一緒に裏庭で実戦形式で模擬戦をすることにした。
「んっ、よっ、ほっ、クレナ最近人型でも中々いい動きになってきたじゃないか」
「そう?ありがと」
「おう、んじゃ続けるぞ!…って、あれ?クレナ、今喋った?」
「うん、喋れるよ」
あれ~?俺が知ってるクレナは、人型が出来るけど喋れなかったような…
「どゆことッ!?」
「主様のお母さんに習った」
「母さんが?!でも、母さん魔物語わかってたの?」
「違う、クレナに人語を教えた」
「そ、そうなの?ま、まあ人化出来るって事はそれでけの知能はある筈だしな…」
俺は一旦今日の模擬戦は終わりにして急いで母さんの所にクレナと一緒に行った。
「母さん」
「どうしたの、レイ君?」
母さんはリビングでラニアが淹れたお茶を飲みながらクリティと本を読んでいた。
「さっき、クレナが喋ったんだけどさ母さんが人語教えたの?」
「うん、レイ君が見つかってする事ってなにしたらいいのか分からなくなちゃって暇してたからクレナちゃんに人語でも教えてみようかなってなってね。でも、まだやっと人語を覚えた段階だから敬語とかはまだ無理よ」
「いやいや、それでも十分すごいよ。ありがと、母さん」
「レイ君に喜んでもらえるなら良かったわ」
俺は母さんに礼を言った後、ラニアが俺の分もお茶を持ってきたので母さん達と一緒に飲みながら雑談をした。
「あっ、母さん明日って暇?」
「うん、明日も暇よ。何かあるの?」
「俺の家のカーテンとかそう言うのって俺より母さんのが選ぶの得意かなって思って」
「なるほどね。いいわよ選んであげるわ、それとカーテン以外にも揃えないといけないわよ」
「んっ?…ああ、クリティの服もその時買うよ」
「ッ?な、何で私の服をですか?」
クリティは行き成り、話の内容が自分になって口に含んでいたお茶を吹きそうになった。
「だって、クリティは俺の従者になるから服やその他諸々の生活用品は先に揃えておいたがいいからな」
「そ、そうなんですか?」
その後、クリティに色々と説明し明日俺とクレナと母さんとクリティの4人で買い物に行く事を決定した。