第121話 【俺の家・2新たな料理】
俺の話を聞いた父さんは「なんだ、結局レイの家は準備されていたのか」と少し不満気に言った。
「どうしたの父さん?」
「いやさ、折角レイと一緒に暮らせるようになったのにまた離れて暮らすんだなと思ってな…」
「あ~、その事なんだけど俺の家ってこの家から結構近くの所にあるらしいんだよ。学校にも近いし実家にも近い所がいいだろうって王妃様が考えてくれてさ」
「なっなんだよ。それなら、そうって先に言えよ恥ずかしいじゃねえか!」
「ハハハ、父さんのさっきの顔面白かったよ」
「こ、こんにゃろ~…はあ~、まあ少し安心したよ。ユニアに頼んで母さんにも早くこの事を伝えよう」
父さんはそう言うと呼び鈴を鳴らしユニアを部屋に呼び母さんを連れてくるように頼んだ。母さんはユニアと一緒に数分後に部屋の前に着きノックをし入って来た。入って来た母さんは「どうしたの?」と父さんに聞いた。
「うん、ちょっとレイと最近大事な話をしていてね。その事を伝えようと思ってね呼んだんだ」
「大事な話?」
「うん、母さんには伝え忘れていたんだけど俺自分の家を探していたんだよね」
「自分の家?…ああ、レイ君も貴族に成ったから自分の家を持つことが出来るんだったわね。えっ!じゃあレイ君家を出て行っちゃうの?!」
母さんは俺が家を探していると言っただけどそこまでの事を考え驚いて俺の方を泣きそうな顔して向いて「まあ、離れて暮らすの?」と言った。
「うん、母さんと父さんが夫婦だなとこれほどまでに感じた事は無いよ。母さん一旦落ち着いて、家を出て行くって言ってもまだ時間はあるし王都内それもこの家から歩いて行ける距離の所だから俺の家に泊まりに来るって事も簡単にできるんだよ」
「えっ?家って、この近くなの?」
俺は一旦、王妃様と話した内容をジックリ母さんと父さんに詳しく聞かせた。それと俺が家に返って来る時に一度自分の家となる所も見て来たと言って正確な場所も教えた。それを聞いた父さん達は「そんな近い所を用意してくれたの?」と王妃様の仕事に驚いていた。
「うん、俺が邪竜に飲まれて家族と離れて生活していた事は王妃様にはこの間、2人で話をする時に伝えていたからそれのおかげかも知れないのかな?それに実際ここの家王宮からも遠くない場所だから俺の家としてはピッタリだったらしいよ」
「それは王妃様に感謝だな」
「そうね。レイ君と離れてしまうって怖かったけど、そんな近い場所ならいつでも会えるから心配ないわ」
「それは、良かった。で、ここからが本題になるんだけどさ俺の従者って今の所クリティだけでしょ?俺の爵位的にどの位従者って必要になるか分かる?」
俺はここ最近ディーにもちょくちょく聞いていたのだが自分が貴族に成った事で学園と冒険者以外にも貴族としての仕事も来るようになるから従者や奴隷が必要になるんじゃないかと思っていた。
「ああ、そうだな従者1人じゃきついしな…でも、まだ成人してないレイに付いてくれるような人は他に居るかだな確かに邪竜討伐した事でレイは有名だが貴族としては何も知らない子供だからな」
「そうだよね。まあ、ある程度の事はできてきも1人じゃな…やっぱり、奴隷かな?」
「そうだな、そっちの方が金は一括で大きく飛ぶがそこから先は衣食住をきちんと与えるだけで良いからな」
父さんが行った後母さんも「確かにね奴隷なら奴隷紋でレイ君にも危害を一切加えれないから安心だからそっちの方がいいわね」と言われたので俺は従者は当分クリティで奴隷を何人か買うことを決めた。
「よし、それじゃレイは奴隷商の知り合いも居ないだろうし俺の知り合いに奴隷商で上手くやってる奴が居るからそいつを紹介しよう」
「ほんと?ありがと父さん」
「そうだな、レイ今度の休みの日に奴隷商の所に一度顔見世に行くから予定空けとくんだぞ」
「分かった。」
俺はそう言うと、父さんはまだ仕事があるからと言って母さんと一緒に部屋を出されたので俺は晩御飯の準備の為にラニアを呼び台所で食材を見て少し考え始めた。
「なあ、ラニア」
「はい、なんですかレイ様?」
「ちょっと試したい事が有るんだが良いか?」
「新しい料理ですか?良いですよ」
ラニアは直ぐに俺がしたい事を察したので直ぐに自分がやっていた事を直ぐに終わらせスペースを開けてくれた。最近レベルアップしていたらしく余っていたポイントで女神様に頼み料理スキルを少し弄ってもらい【解放スキル】という名目で【簡単調味料作成】というのを作ってもらいそれで作ったマヨネーズとバターと生クリームと卵を用意した。
考えるのをあきらめた作者の暴挙は〝神使えば何でもできるでしょ〟という考えであった…(本当にすみません、後々ちゃんとどうやって調味料を作ったのか書きます。絶対に…)