プロローグ
初めてオリジナル小説を書きます。
○注意事項
・文がそんなにうまくないです。
・いじめなどの描写があります。
・主人公がウザいです。
・グロテスク、残酷な描写があります。(文がアレなためそんなにかもしれませんが。)
・あと更新は不定期です。
以上の項目が、「別にいい」と言う心の優しい方はそのまま下へ。
嫌な方は「戻る」か「閉じる」をしてください。 それでは、どうぞ。
「チート」って知ってる?本来は「ズル」「イカサマ」「騙す」の英単語らしいけど、僕の言う「チート」はネットスラングの方の「チート」だ。
凄い能力を持ってる。例えば、空が飛べたり瞬間移動的なものが出来たり。人間なら一度は願った事がある……かもしれないもの。
もしそんな「チート」が使えたならもはや人生はバラ色かもしれない。世界の……いや、宇宙の頂点に立てるのも夢じゃないんだ!!
……うん……回りくどくなってきたかもしれないから言うよ。そう、僕はその「チート」能力を手に入れたんだ!空だって飛べるし、何にでもできる!!
……でも、人生は甘くない。「チート」で世界が上手くいくなんてあくまで「創作」の話なんだって僕が気づいたのは――
――既に「後の祭り」だったんだ――
――――――――――――――――――――――――
「――でさー、そいつらホントおかしくてさー。」
「ぎゃはははは!! マジか、チョーウケる!!!」
数人の男達が、ゲラゲラと笑っている。いずれも、チンピラのような風貌だ。
「それで…………うん?」
「ん? どうした?」
「いや……。何だ、あれ?」
一人の男が指した所に奇妙な人影がいた。それは全身黒いフードで覆われた人物だった。
「なんだアイツ……? 気色ワリィなぁ。」
「黒いフードなんざ被って、厨二病ってヤツか?」
「ぶっ飛ばしにいこうぜ! おい!!」
そうやって一人の男が近づいた。
「てめえ、何こっち見て…………?!」
その黒い人物が男に手をかざした。その瞬間――
―――ボンッ!!!!―――
「…………あ?」
近づいた男の頭が吹き飛んでいた。周りにはその肉塊が飛び散っていた。
「ひ……ひぃ!!!!」
「お、おいっ!! マジかよ!!!」
「こ、こいつまさか……!! ボッ……!!!」
黒い男が手をかざす。かざした場所はその男達の周り。
―――ドゴォォーーン!!!!!!!―――
さっきより大きな爆発音が響く。黒い男が手をかざした周りは――
――男たちの焦げた肉塊が大量に出来ていた――
――――――――――――――――――――――――
「昨日深夜、○○市で例の連続殺人が――」
リモコンのスイッチを押す。音もなく、目の前の画面が消える。ヘッドホンを外し横たわる。
僕はとあるネットカフェの個室にいる。目の前にはテレビ兼パソコンのモニター。ニュースを見たが、どれも昨日僕のやった事を報道していた。ネットニュースでも同じだ。
「はぁ~……。」
やや薄暗い個室で、僕はため息をついた。また、人を殺してきた。僕が「とある力」を持って「ある決断」をしてからの日課。
ああいうゴミは消さなくてはならない。社会に貢献しないだろう寄生虫共は。だから僕はあいつらを殺した。
(そうだ、僕は人の役に立つんだ……。そして、英雄に……!!)
――いずれ僕はこの世界の頂点に立つ!英雄になって力なき者を救うために!――
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――これは一人のボッチがチートの能力を手に入れたものの――
――そのせいで過酷な運命に振り回された、とても不幸で悲しい話――