black game 2
不定期更新ですがよろしくおねがいしまぁす。
ガチャンッ。スタートの合図と同時に扉が開いた…。僕は扉の前で深く深呼吸をする。ゆっくり重い鉛のような扉をあけ部屋を出る…。ピエロが言っていたとうり明かりなしでは道も足元も見えない…。懐中電灯を静かにつける。どうやら道はたくさんあり、右に曲がったり上に上がったりとまるで迷宮だ。歩きながら僕の自己紹介をしよう。僕の名前は、白木 陽。中学3年生だ。ここに来るまでの記憶は無く思い出せるのは勉強を終えて、ベットに横になり目覚めたらここに居た、というわけだ。
「な、なんだこれ?」
と、自己紹介をしているうちに道のわきに小さな木箱を見つけた…。部屋で見た懐中電灯の入っていた箱と同じだ、つまりアイテム箱ってことか。
カチャッ。
「んなっ!」
中に入っていたのは単三電池2つと……トンカチが……1つ入って…いた。
「と、トンカチなんて…何に使うんだよ…!」
口ではこう言ったが頭の中ではなんとなく理解し始めていた……………。この持った時に手に吸い付くように軽く小さくもズシリとしたものを何に使うことになるのかはそのうち分かるだろう…。
…………………!!
ッッッ!暗い迷宮の角を曲がろうとしたとき暗いが確かに明かりが見えた…。自分の懐中電灯を消す…。角の奥からは静かにこちらに歩いてくるモノがいる…!ばれたか?!いや……逃げるか?足音でばれる…それに僕が来たところは一本道…逃げたところで角を曲がられればすぐにバレてしまう…!どうする…考えろ。考えろ!考えろ!考えろ!考えろ!考えろ!考えろ!!!
??「んにしても訳分かんねーなここは(笑)夢でも見てんのか?おーーい。誰かいねーのかー?(笑)」
声からして男だ……。トンカチをズボンの後ろにいれ万が一に備える……………。相手が状況をわかってないなら話し合いも出来るかもしれない…
「あ、あの…!すみません!」
僕が角からでて話しかけたその時……!!
Game start!!
ポケットの中のスマホから大きな音でそう流れた。な、なんでこんな音が出るんだ?!そ、そんなことはどうでもいい話し合いを…!
??「あーーー待ちくたびれたぜー(笑)早く殺りてえと思ってたんだよ(笑)お前で二人目だ!そんじゃまあ………死んでくれ(笑)」
そう言うと暗闇に紛れて男がこちらに全速力で走ってきた!は、早い!しかも暗くて良く見えない…!
「は、話し合いましょう!まだ、game内容もわかりませんし!!」
ダメ元で説得してみる。
??「何馬鹿なことぬかしてんだ!game内容は殺し合い!どちらかが死ぬまで殺りあうだけだ!」
男はそう言って僕に殴りかかってきた!間一髪のところでよけられたが男のてにはメリケンサックのようなものがついている!!
「う、うっぁ…!わぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁぁぁぁぁ!!!!助けて!助けて!助けて!助けて!助けて!助けて!助けて!助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて!!!」
む、無理だ!こんなのgameでもなんでもない!はなから僕に勝ち目などなかった!あ、あんな大人相手じゃかなわない!!
「い、いてっ!」
し、しまった。暗闇の中を走っていたので何もないのにつまずいて転んでしまった!
??「さぁ(笑)覚悟しろや。俺の勝利のためのいしずえになれ!!!」
ッッッ!!
??「なっ!なんだよおい!お前もアイテム持ってたのかよ!!お、おい!いてえ!いてえ!いてえ!いてえ!いてえ!いてえ!いてえ!いてえ!いてえよぉ!!!!何してくれてんだ!!!」
「ひ、ひひ、ひぃぃ!」
僕は、殴られそうになり咄嗟にズボンの後ろにいれていたトンカチで男の頭を殴っていた。
??「し、死んじまう!た、助けてくれ!死ぬ!!死ぬ!!」
「す、ずみまぜん!ぼ、僕はなにもずるきは!!な、な、ながったんでず!!」
震えがとまらない!自分が人を殺して!殺してしまった恐怖で涙が止まらない…!!怖い!
気がついた時には男は喋らなくなっていた……。
「You win!!!勝者には賞金10万円が加算されます!!これからも頑張ってください!」
スマホからそう耳障りな音声が流れた…。
「な、な、な、なんなんだよぉおおお!!!」
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