Story5-3
結局、ヘリはすぐに火を噴いて爆散をした。ハチの巣にされた上にどこかで気化した燃料が爆発したらしい。ヘリは木っ端みじんになり、墜落をした。
宇都木「そら、見たことか。警察が特殊部隊クラスのやつに勝てると思っているのか?」
「警察車両、追尾をやめます。」
「警察無線から、検問の即時撤去が出ております。」
宇都木「さあ、いよいよ忙しくなってきたぞ。」
すでに国道257号線にまで来てあとは県道320号線を使って海に逃げるだけという所にまで来ていた。その時だった。
「前方からハンヴィーが急速接近!」
宇都木「来たな!対戦車ミサイルはあるか!」
「ありません!」
宇都木「仕方ない。各個応戦せよ!」
そう言うと同時にアサルトライフルを含めた多くの銃弾が飛び交う。こうなると先手必勝が確実になる。ミニガンを用いて運転席をぶち抜き、強制的に脱落をさせる。
宇都木「あと少しだ!粘れ!」
「前方にAH-64!」
宇都木「スティンガーをつかえ!気休めでもいい!照準をくるわせろ!」
「了解!」
そう言うとスティンガーが飛んでいく。ヘリ側もそれを必死によけていく。追加でもう一本撃つとヘリに直撃し、墜落をした。
宇都木「よっしゃ!」
「前方にM1A2!」
宇都木「大丈夫だ!そこのJAから海に突っ込め!」
エンジンが唸りを上げて海に向かってジャンプをする。
宇都木「対ショック姿勢!」
そう言った瞬間、海の中へと飛び込んだ。そしてドアを外して海に出るとすぐに迎えはやってきた。
宇都木「I-701の小型輸送潜艇か。」
I-701AI「すぐに開けます。」
そうして開いた部分に入り、全員が乗り込んだところで入口が閉まった。
I-701AI「ゲートまで向かいます。それまで休んでいてください。」
宇都木「了解。」
その後でわかったことだが、今回の一件は完全に極秘扱いされているらしい。確かに、警察車両やヘリを破壊された挙句、犯人には逃げられましたでは無理もない。しかしこちらに敵意を向けることには成功したらしく、あとでソマリア連邦からは極秘で礼をもらえた。